前回より記事を寄稿していただいてるのは、本学法学部4回生の古川浩康さん。
今年の4月に始まり10月までの間、アイセックを通じてインドの現地アパレル企業にて海外インターンシップを行った。
海外インターンを通しての知見や考え、また他の海外機会にはない醍醐味をお伝えいただく。過去の記事一覧
第1回 – 連載開始にあたって
第3回 – 海外で働く困難
第4回 – 困難に打ち勝つ努力とインドに残せた結果
第5回 – 帰国後の活動とインターンの総括
こんにちは、法学部4年の古川です。前回からHijichoさんのほうで自分が参加した海外インターンシップについての記事を書かせていただいています。まずインターン参加の背景となった自分の問題意識について書いた初回に引き続き、2回目の今回は、なぜ「インターン」という手段を選んだのかについて書ければと思います。
前回書いた国際会議で海外の優秀な若者と接したことによって、自分は、何もできない自分や総体として劣ってしまっている日本の若者に危機感を感じ、また世界と戦える日本人になりたいと思うようになっていきました。その中で最終的に自分は海外インターンという選択をしたのですが、それは自分がインターンには以下2点のような特徴があり、自分の問題意識にアプローチするために最適な方法だと思ったからです。
1.「外国人と仲良くなる」ではなく「外国人と仕事をして成果を出す」経験ができる
よく留学エージェントのキャッチコピーに、“世界中に友達を作ろう!”などという言葉がありますが、「英語で外国人と仲良くなること」ができる人は世の中には沢山居るでしょう。これは旅をしても留学に行っても国内で国際交流をしても、仲良くなることであれば経験できることだからです。
しかし、「外国人と一緒に英語で仕事をして、成果を出せる人間」は世の中に一体どれくらい居るのでしょうか。
インターンといっても自分の参加した物はフルタイムかつ有給のため、実質半年間現地の企業に正規雇用されるのに近いです。働く中で軋轢が生まれることも、習慣の違いで頭を悩ませることも幾度となくありましたが、それを乗り越えることで他では得られない成長ができるのではないかと感じました。
そしてもはや言うまでもなく「グローバル化」の影響が身近な物になってきている今、「外国人と仕事をして成果を出す」ことを経験し、様々な困難を乗り越えてきたような人材こそが求められているのではないかとも思っています。(実際何を現地でやってきて、どのような成果を残せたのかは次回の記事にて書きます。)
考え方の違いや仕事の進め方などで衝突したこともありましたが、とても多くのことを学ばせてもらえた尊敬する人です。)
2. 自分だけの経験で終わらせるのではなく、発信の機会を多々持てること
自分の参加しているプログラムでは、団体のリソースを活用することで、得た経験を外部に発信する機会を持つことができます。本人が希望しやる気があれば、自分の周囲だけでなくより多くの人に伝えることが可能です。実際これまで多くのインターン経験者の方々が経験してきたことを様々な人に対して語り、刺激を与えてきました。自分も最初インターン経験者の方の話を聞いた時は、「同じ大学生でもこんな面白いことをしている人が居るのか」と驚いたことを覚えています。
せっかく休学までしてインターンに参加するのだから、もっと多くの人に海外に挑戦してもらえる「きっかけ」になることはできるのでは。そうして少しでも世界を知る若者を増やすことができれば、日本の若者が変わっていくことに貢献できるのでは。まだ学生にしか過ぎない自分が偉そうなことを書いてしまいましたが、そういったことを自分は考えています。Hijichoさんにお願いして記事を書かせていただいているのもこういう理由があるからです。
ちなみにそれ以外では、
・ダイヤモンド社の海外インターンブログの執筆
・ツイッターでのリアルタイムでの発信
・所属団体のOBOG会において、インターンシップ報告会の実施 (11月に開催予定)
・兵庫県立西宮高校で、高校生の海外志向向上のための出前授業 (11月に開催予定)
・自分の出身高校で高校生の意識啓発のための講演会 (12月に開催予定)
などを行ったり企画したりしています。
写真=海外インターンシップブログ
世界中で戦っている大学生の生の声が多数掲載されているので、興味のある方はぜひ
http://www.mentor-diamond.jp/blog/aiesec/
特にインターン中に幾度となく書いたブログやツイッターには様々な人から反響があり (インドで現地人に混ざりながら働いている大学生、というのが珍しかったようです)、「刺激をもらった」「自分も海外に行きたい」そんな声をいただくたび、経験を発信して良かったと思いました。
以上2点を備えているのが「海外インターン」であり、自分にとって最適なアプローチだと思ったので、自分はこの機会に参加することにしました。もちろん留学やバックパックなど他の機会で海外に行くことも大変意義のあることだと自分は思いますが、もし皆さんが海外行きを検討されるのであれば、インターンもぜひ選択肢の一つにあげてもらえたらとても嬉しいです。
今回は海外インターンシップを選んだ理由について書きましたが、次回からはより具体的な話 (どんな仕事をして、どんな生活を送っているのか) に入っていきたいと思います。
文責
古川浩康さん (法学部2008年入学)
筆者の関連サイト
筆者のブログが掲載されているサイト「アイセック 海外インターンシップBlog」
(http://www.mentor-diamond.jp/blog/aiesec/)
Twitter「@fullbeee」
(http://twitter.com/#!/fullbeee)お問い合せ
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筆者へのお問い合せ
ツイッターを通して直接ご連絡ください。
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