イケメンとは何か—我々は何度この難題にぶち当たってきただろう。「イケメン」とは一般的に、容姿端麗、かっこいいなどと外見的な良さとして使われる言葉だ。では、イケメンとは生得的なものでしかないのだろうか。そうなるとイケメンでなくして生まれてきた者は諦めるしかないのか。しかし我々は諦めることができなかった。イケメンに一歩でも近づこうと最善を尽くすことにした。そこで我々は、今年度のふたば祭の企画を通してイケメンへのアプローチを図ることにした。
イケメンへの挑戦と挫折
今回、イケメンへの挑戦者として被験者Yを選出した。
まず我々は被験者Yのヘアアレンジによって彼をイケメンへと近づけることを試みた。8号館掲示板前のピロティで行われた「ハッピー体験」のヘアアレンジブースでは、無料でヘアアレンジをしてもらえるとあって、すでに行列が出来ていた。今回彼を担当していただいたのは、美容室AVANCE (アヴァンス) の美容師さんである。こちらから、出来るだけカッコよく見えるようにと注文したところ、以下のような結果が見られた。
写真=左から被験者Yのヘアアレンジ前、ヘアアレンジ直後、ヘアアレンジ4時間後(長澤写す)
被験者Yは少しの間ではあるがイケメンになれた気がした。しかし付け焼き刃のヘアアレンジも長くは持たず、数時間後になるとその髪型は残念なことに崩れてしまった。外見上の変化ひとつぐらいではまだ不十分なようである。我々はますます、イケメンとは何かが分からなくなってきた。
コンテスト
そこで我々は、ふたば祭のイケメンコンテスト「THE TOP OF I・K・E・M・E・N」に答えを求め、イケメンの極意なるものを学び取ることにした。
コンテストは、女心を分かっているかを測るクイズ、いつでもイケメンか、心に響く告白、という三つの評価からなっており、それらを総合して、審査員と観客による投票によりトップオブイケメンが決定されるという内容だった。クイズの中から、イケメンに必要な要素をピックアップしてみた。クイズを通して、世の女性が男性に求めるイケメン要素が、少しずつではあるが見えてきた。
・優しい
・聞き上手
・メールを返す
・お金にうるさくない
・料理ができる人
これらの要素なら、イケメンでない男性にもチャンスがあるように思われる。ぜひ皆さん参考にしてはいかがだろうか。
では、今回の数々の課題を乗り越えて優勝を勝ち取った、トップオブイケメンへのインタビューへと移ることにする。
写真=イケメンコンテストの様子 (新舎写す)
写真=宮本徳之さん (新舎写す)
Mr.IKEMENに聞く、イケメンの極意
Mr.IKEMEN 宮本徳之 (文2)
—ライバル達についてどう思いましたか?
さすが皆イケメンだなと思いました。僕は最初は参加を断り続けていたんですけど、推されて出ることを決めたので、あえて三枚目でいこうかなと思っていました。なので、優勝が決まった時は、驚きましたね。
—勝利のポイントは何だと思いますか?
ギターの弾き語りですかね。面白おかしくしたことが勝因だと思います。
—世の中見た目だと思いますか?
全部じゃないけど、大きな割合を占めるとは思います。
—もし朝起きて出川哲朗になっていたら、どうしますか?
鏡の前で5分くらい動けないでしょうね。でも、その後お笑いの仕事に行きます。お笑いの仕事も経験してみたいので。
—イケメンの極意を教えてください。
飾りすぎないことですね。ムッツリはNGです。ありのままをさらけ出して、素を見せれば良いと思います。
一体、イケメンとは何ぞや
インタビューより、イケメンは見た目ではないことが分かった。ブサイクな我々にもイケメンへと近づく可能性はある。イケメンとは、ただイケてる顔面を生まれ持った者に与られる称号ではない。自分の心をさらけだし、ありのままを見せることができる者こそが真のイケメンなのだ。えっ?それって、俺のこと?…そう君こそ、真のイケメンだ。さあ、胸を張れ!
文責
吉野大地 (経1)
橋本啓佑 (文3)監修
長澤彩香 (Hijicho)
※お断り
この記事は、Hijichoの新歓の一環である「取材体験」の参加者が執筆しました。
この記事へのコメントはありません。