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オープンキャンパスの主役と学生企画


今年のオープンキャンパスでは学生が主体となって、各学部・学科の説明や、スポーツ施設とクラブの紹介が企画された。オープンキャンパスの来場者とは、どのような人々なのだろうか。Hijichoはある学部の説明会の来場者200人を対象に、独自にアンケート調査を実施した。

大学を訪れる生徒像

まず、参加者の現学年を尋ねてみると、半数以上は高校2年生であった。やはり、オープンキャンパスは進路選択の重要な指針の1つとなっているようだ。次に、なぜこのオープンキャンパスに来たのかを尋ねた。以下がその結果である。


グラフ=来場の目的の内訳 (N=200, Hijicho 調べ)

オープンキャンパスを訪れた学生のうち、半数強が「大学とはどのようなところか」をこれまで知らなかった。大学のことを知りたいというニーズが、来場に結びついていると言える。

それにも関わらず、高校生に話を聞いたところ「学部説明会は、人が多すぎて部屋に入れなかった」とか「部屋に入れず、資料をもらうだけになってしまった」などの意見を得た。上述のニーズが十分に満たされていない事態が起きている。

さらに、オープンキャンパスにはわざわざ遠くから来た高校生も多い。同アンケートによると、大阪市内在住の高校生は6%前後であり、府外から来た高校生たちは実に半数の50%であった。遠くからはるばるやって来た高校生たちに、資料だけ渡してさようならではあんまりである。このようなあふれたニーズの問題を解消していたのが、学部説明会後の「学生企画」である。

学生企画の意義

同アンケートで「今回の学部説明会で分かったこと・分かりにくかったこと・感想」を書いてもらったところ、様々な意見が得られた。その中で最も多かったのは、学生企画がよかったという意見だ。

そもそも学生企画と学部学科説明会の違いは何か。答えは「距離」である。学部・学科説明会は大人数構成であるため、分からないことがあってもすぐに質問して解決を図るのは難しい。これに対して、学生企画は少数人数構成であるため、分からないことがあったらすぐに学生スタッフに聞いて解決できる。

さらに、スタッフである学生は数年前まで自分と同じ「受験生」の立場だった。当時の勉強法や体調管理などで気を付けていたことなど、スタッフには今すぐ役に立つ情報の引き出しが豊富にある。

確かに、説明会でも学部・学科の情報は入手できるが、それを活用できるのは大学に入ってからである。もちろんそれは情報として頭の中には残るが、やはり、受験期に役立つ情報というのは高校生達にとっても魅力的なのではないだろうか。

これからのオープンキャンパス

以上のことから、学生企画はオープンキャンパスの中で重要な位置を占めることがわかる。先述のとおり、高校生たちは大学の雰囲気をつかみたがっている。その雰囲気を伝える上で大切なのは学生の視点からの大学像であり、それを教えてあげられるのは我々「大学生」なのだ。

そして、学生の活動が盛んになると、大学が盛り上がるということにもつながる。来年のオープンキャンパスでは、今年以上に学生企画を行う学部が増えることを期待している。

文責

永田真基 (Hijicho)

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