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自転車を撤去されたら 南港までの道のり


突然だが、自転車をお持ちの皆さんは、自転車をちゃんと駐輪場に停めているだろうか?
読者の皆さんの中には、やむをえず駐輪場外に自転車を停めてしまった結果、撤去された経験をお持ちの方もいるかもしれない。 自転車を駐輪禁止区域に駐輪していた場合、大阪市の条例に基づいて撤去される。
[事例1] 地下鉄あびこ駅周辺の、マンションに駐輪。しかし、マンションの登録証がなかったため、管理人さんに路上に出され、撤去対象となった。
[事例2] 地下鉄あびこ駅前のカラオケ店前に駐輪、撤去された。

では、撤去された自転車は、どこに行くのだろうか。

自転車保管所

市大周辺で撤去された自転車は、南港に運ばれる。地下鉄・JR長居駅、地下鉄あびこ駅、JR杉本町駅、その他住吉区内の多くの私鉄・地下鉄の駅周辺の駐輪禁止区域に停められた自転車およびミニバイク (50cc以下) は、南港東自転車保管所 (住之江区) に保管される。最寄駅である南港東駅までは、JR杉本町駅からは所要時間約50分、交通費は片道440円。地下鉄あびこ駅からは、所要時間約40分、交通費は片道310円。

南港までのアクセス
図=市大の最寄駅から南港東駅までのアクセス

以前はあびこ地域は千本松大橋自転車保管所 (西成区) の管轄に入っていたが、今は異なっている。

この撤去作業は、大阪市建設局が市条例に基づき執行している。道路上に置かれている自転車にタグ付けをし、即時撤去する。1箇所あたりの作業は30分ほど。実際に長居駅周辺で撤去作業を行う職員は、「長居・あびこは、 (放置自転車が) なかなか減らない」と嘆く。保管期間の30日間を越えた自転車およびミニバイクは、市の条例に基づいて処分される。

自転車放置禁止区域外の自転車・ミニバイクについても、道路上に1週間以上放置されていれば撤去され、所轄工営所で保管される。この際は異なる返還手続きが必要なので、各工営所へお問い合わせを。なお住吉区は、住之江工営所の管轄下にある。この場合も、撤去後30日間を経過しても返還の申し出がなければ、処分される。

自転車撤去作業の様子
写真=自転車撤去作業の様子 (加賀写す)
撤去作業に利用されるタグ
写真=撤去作業に利用されるタグ
(提供=大阪市建設局)

取りに行く前に、問い合わせを

自転車がなくなったというだけでは、盗難に遭った可能性も否めない。 撤去されたかどうか、自転車保管所に問い合わせてから引き取りに行くことをおすすめする。電話での問い合わせにより、保管所側で調べてもらえる。 問い合わせ時には、自転車がなくなった日付、場所、自転車の特徴 (色など) を口頭で尋ねられる。

自転車の引き取りの際には、自転車の鍵、撤去保管料2,500円、本人であることが確認できるもの (運転免許証、健康保険証など) の3点が必要である。撤去保管料とは、自転車等の撤去・移動に要した費用の一部であるが、実際に撤去された経験を持った人は「(高いか安いか) 微妙な額。中古の自転車を購入するよりは安い。違法駐輪の授業料と捉えている」と語る。

帰り道は

ところで引き取りの後は、必然的に自転車に乗って帰ることになる。市大に戻る場合は、阪神高速の高架下を辿って南港を出た後、大和川沿いの道をひたすら東へ走ることになる。市大までの所要時間は、約1時間。しかし、「整備された舗道だったので、苦にはならなかった」(経験者談) という。

正しい付き合いを

駐輪禁止区域には、必ず看板が立っているし、地面に大きく「駐輪禁止」の文字が書かれているところもある。駐輪する前に、南港まで往復合わせておよそ2時間が取られること、安いとは言い難い撤去保管料や交通費がかかることを思い出してほしい。そして、違法駐輪の取締員や自転車保管所の職員に多大な手間を取らせてしまうこと、一般の駅利用者や住民に迷惑をかけてしまうことを心に留めてほしい。違法駐輪は、個人の些細な心掛けが積み重なれば減るものである。

駅に停めたいときは、駐輪場を賢く利用するのも手だ。各駅に月極、当日利用の有料駐輪場が設置されているほか、JR我孫子町駅、JR鶴ヶ丘駅の自転車駐輪場は、誰でも無料で利用することができる。

自転車は、非常に便利な、私たちの生活に欠かせない移動手段。正しく付き合おう。

地面の表示
写真=自転車放置禁止区域の表示 (加賀写す)

南港東自転車保管所
ニュートラム南港東駅下車 北へ徒歩約5分 (阪神高速道路高架下)
電話番号 06-6569-4710
開設時間 午前10時~午後6時
定休日  12月29日~1月3日 (年末年始)

住之江工営所
06-6686-0434

撤去された自転車の保管場所、自転車放置禁止区域の情報は
大阪市ホームページ
http://www.city.osaka.lg.jp/

文責

長澤彩香 (Hijicho)


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