HijichoのLINE公式アカウント
友だち追加数

夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし


新年、あけましておめでとうございます。本年度もあなたにより豊かな情報をお届けするため精一杯頑張りますので、大阪市立大学新聞 Hijichoをよろしくお願いします。

さて、2014年である。希望の一年が始まった。この一年をどのようにするかは一人一人の努力次第である。そのためには、日々を惰性で過ごすのではなくはっきりとした理想のビジョンを持って生活していくことが肝要だ。そしてそれは人間だけにとどまらず、「大学」にも当てはまることだろう。

今回Hijichoでは、年始めということで2014年にとらわれず大阪市立大学の未来全体を見据え、どのような市大が便利だろうかという「大阪市立大学の理想図」を考えてみた。この記事を読みながらみなさんにとって理想のキャンパスライフを一緒に考えてみてほしい。

理想のキャンパス図

まず理想のキャンパス図へ、読者の皆さんをご招待しよう。杉本キャンパスをさらに拡張し、学術総合情報センターを中心に円を描いたようなキャンパスにするのはどうだろう。現在のキャンパスは、少し手狭な感もあるし、旧教養地区と本館地区とで分断されているようにも感じられる。そこで、学情を中心に円を描いたようなキャンパスにすれば、キャンパスとしての一体感を生み出せる。また、学生は学情を利用することが多いので、学情が中心にあれば、学部棟やBOX棟から学情へ、学情から学部棟やBOX棟へというような移動は便利になるだろう。

その一方、キャンパス内を、春は桜、夏は向日葵、秋は紅葉といったような四季折々の植物が咲き乱れるようにするのはどうだろう。現在のキャンパスでも、木々は割りと多いが、さらに植物豊かな環境にし、休憩所やベンチなどを設置すれば、学生や教職員のみならず、地域の人々も来てやすらげるような憩いの場になるだろう。このようにして市大は真に地域に根ざした大学へと進化を遂げるのだ。

理想の学内のあり方

ここでは学内における現状の不満から、理想の糸口を掴んだ。学生諸君が不満を抱くものの一つとして、駐輪有料化問題がある。2011年7月に突如大学が学内駐輪有料化を宣言し、学生たちに大きな波紋を広げ、憤りを与えた。大阪市立大学新聞 Hijichoでも度々取り上げたが、大学は依然として態度を変えない。大学によると、学生から徴収した1000円は主に自転車整備士の人件費に充てられているという。 (参考URL:http://hijicho.com/?p=814) しかしこのような状況はそう長く続かないであろう。将来的には学敷地の拡大化と自転車整備用ロボット(通称:チャリロボ)の導入によって、学内の自転車は綺麗に整備されるのだ。そもそも自転車に替わる新たな乗り物が主流になっているかもしれないが (笑)。チャリロボの他にも学内にはロボットが点在し、掃除をしたり、話し相手になってくれ、学内に癒やしを与えてくれるや道案内等を行っているであろう。

また学内には大型書店を誘致し、いつでも本が手に入れられる状況になってほしいと切に願う。現在は大学生協の書店が申し訳程度にあり、読者諸君も欲しいと思った本が置いていなかったという経験が一度はあるのではないだろうか。このような状況は打破しなければならない。

本学の食堂はとてもじゃないが規模が小さく、お昼ごはん時の混雑っぷりを知っている者は少し敬遠してしまっているかもしれない。外部からのレストランやカフェを誘致し、大型書店の建物に組み込むことができたら、本学学生のランチタイムはより優雅で有意義なものになるに違いない。既存の食堂はといえば、「安さ」に特化して頂きたい。例えば、他大学では「100円朝食」が導入されている。(参考URL:http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12413/year/2013/publish/1)
ひもじい生活の昼食時は食堂で、気になるあの子とランチの時はレストランやカフェ等使い分けができると、市大生の学生生活がより輝かしいものになるだろう。

学生生活といえば、課外活動がその大半を占めるという人も少なくないだろう。課外活動では部室(以下、BOX)を持つ団体も多い。BOXに関しては電気容量が極小である問題や老朽化問題等現状の問題を上げるとキリがない。これらの問題を解決すべくBOX棟を一新し、オートロックやエレベーターといった最新の設備を整えた部室にするというのはどうだろうか。一方で既存のBOX棟を残しておきたいという声もあるだろう。各々の団体は長短はあれど歴史を持つが、歴史を刻んでいく学生達は一定期間経つと学内からいなくなる。(大抵の場合卒業という節目でいなくなる。)BOX棟は唯一その歴史を感じることができる貴重な建物ということもできよう。昔の外観や面影を残しつつも、現在活動している学生にとっては過ごしやすいBOXになることが理想だ!

大阪市立大学には経済学部棟や文学部棟など、老朽化の進んだ学部棟がいまだ存在している。しかし、最近建築されている理学部棟を例に、学部棟のリフォームや新しい立て直しが進むなど決して老朽化の問題を無視してはおらず日々変化している。学生にとって過ごしやすい生活を考えてくれているのだろう。将来的には老朽化の進んだ学部棟を中心に全ての学部棟が一新されると考えられる。その場合中で過ごす生徒や教授にとって快適であるのは勿論、折角なので一面ガラス張りにするなどして外から見てもクールな外観にするのが望ましい。「おしゃれで新しい」として名を馳せる大学に大阪市立大学の名が連なる未来を心待ちにしている。

理想の学問のあり方

将来的に進むこととしてノートの電子化もあげられる。現在プリントとして配布されているレジュメも紙の消費を憂い書籍の電子化が進む今、遠くない未来電子化の波に呑まれる。そうなるとよりノートの電子化が進むだろう。しかし、これは決して悪い話ではない。スマートフォンの普及などにより携帯はどんどんPCの性能に近くなっている。ノートを電子化するということはノートの共有・管理が容易になる、ルーズリーフや筆記用具を持ち歩く必要がなくなり鞄の中身の軽量化に繋がるという利点ばかりだ。 (参考URL:パソコンでノートを取る時代 http://hijicho.com/?p=6339 ただ、現在は殆どの学生がノートをアナログで取っている。まだノートを電子化するという考えは学生の中に浸透していないのであろう。しかし、非常に便利なノートの電子化は今後加速度的に進むというのが、ノートをPCで取っている筆者の考えである。

ノートの電子化が進み筆記用具を使わなくなれば、それに合わせて出席カードも変化すると考えらえる。筆記用具がいらず、また代筆も困難になる指紋認証になるのではないか、というのが筆者の意見だ。これにより授業をする教師側は一々筆跡を確認するという作業をしなくて済み、またPCで授業出席者の管理がしやすくなる。ただ、そうなったとしても「代筆」は無くならないと考えられる。指紋テープなどが流行り、友人の指紋を持ち歩く学生も出るかもしれない。教授と生徒のいたちごっこは互いを高め合いながらいつまでも続くだろう。

全ての授業が英語で行われるというのは、グローバル化を唱える大阪市立大学に在籍する以上、避けられない事態と考えられる。しかし、リスニング力・スピーキング力が弱いと言われる日本人には苦しい未来になるのは確かだ。けれど安心してほしい。日本の技術はどんどん進歩している。近い将来スマートフォンアプリなどで高性能自動翻訳機が登場し、英語の会話を日本語に翻訳してくれたり、また自分の日本語を意味の通じる英語の文章に変換してくれたりするようになるはずだ。ただ、そうなると様々な言語を習得する労力いらずで扱えるようになるが、日本人の外国語力がどんどん衰退していくのではないかという懸念も残される。

少人数で集まって意見を交わし合うというゼミの形態は今後も変化しないと考えられる。三商大討論会など大人数が集まってゼミの研究紹介なども継続されるだろう。加えてインターネットの普及やSkypeやLINE等ネットサービスの向上により、PCやスマートフォンを使って全国の同じ研究をしているゼミがより簡単により頻度を増してインターネットで意見を交わし合うと予想される。

理想の交通アクセス

まず、第一にJR阪和線杉本町駅に快速が停車するようになってほしい。以前Hijichoでは、「温故知新」というHijichoが誕生する60年以上前から発行されていた「市大新聞」の掲載記事を再掲載していくコーナーで、「『もっと便利にならないものか 大学までの交通機関』 温故知新 旧市大新聞を訪ねて vol.7」(URL:http://hijicho.com/?p=13040) という記事を掲載した。この記事は、1956年 (昭和31年)に書かれたもので、杉本町駅に急行を停めて欲しいという、学生の切実な要望を載せたものだった。それから58年たった今も杉本町駅への快速停車は実現していない。もし念願の快速停車が実現すれば、天王寺駅からの所要時間は短縮され、アクセスはさらに便利になるはずだ。

その一方で、杉本キャンパスから地下鉄御堂筋線あびこ駅への無料送迎バスを出してほしい。以前Hijichoでは、「阪和線VS御堂筋線 仁義なき戦い ~速くて便利な最強路線はどっちか~」(http://hijicho.com/?p=14447) という記事で、市大から天王寺、なんば、梅田の3大ターミナルへはどちらが速くて便利なのかという検証を行った。そこでは御堂筋線が3戦全勝に終わり利便性の高さを証明した。このように御堂筋線は大変便利なので、あびこ駅への無料送迎バスが運行されるようになれば、現在はキャンパスが近いという理由で杉本町駅を利用している学生も御堂筋線を利用するようになるだろう。また、現在あびこ駅から徒歩や自転車で通っている学生にとっても、速い上に、雨天時に濡れることもないバスは便利なはずだ。そして、御堂筋線の利用が増えれば、もしかすればJRも対抗目的で杉本町駅への快速停車も行うかもしれない。

編集後記

今回は、Hijichoが考える「大阪市立大学の理想図」を描いてみた。学情を中心に据えた自然豊かなキャンパス像や学部棟の一新、食堂の改善、大学へのアクセスの改善など、理想というものはあげればきりがない。実際、理想というのは、現在の大学に対する不満であったり、ここをこうすればもっとよくなるのにという希望であったりする。それが実現に移れば、私たちの大阪市立大学はきっとより便利に、より豊かになるはずだ。

みなさんは、どのような市大を理想としただろうか?私たちの理想図と重なる部分はあっただろうか。市大をよりよくするための理想が、理想で終わるのではなく、いつの日にか実現することを願っている。

文責

石原奈甫美 (Hijicho)
鶴木貴詩 (Hijicho)
細原千尋 (Hijicho)


関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Hijicho on Twitter

ページ上部へ戻る