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大阪発のコミュニティサイクル 住吉区でHUBchariオープン


大阪市立大学の学生らが立ち上げたNPO法人Homedoor (ホームドア) と大阪市住吉区の恊働事業であるコミュニティサイクル「HUBchari」(ハブチャリ) が9月21日(金)、住吉区でオープンした。21日の11時からは区役所でオープニングセレモニーが行われ、大阪市立大学アカペラサークルAccordによる演奏も行われた。

写真=演奏するAccord

住吉区で初の恊働

Homedoorは、ホームレスや生活保護受給者らの働く場を作ろうと、大阪市立大学経済学部4回生の川口加奈さんや関西学院大学人間福祉学部社会起業学科3回生の松本浩美さんらが中心となって活動するNPO法人。コミュニティサイクル「HUBchari」を運営する。

コミュニティサイクルとは、レンタサイクルの進化版とも言うべきものであり、複数ある自転車ポートの内、どこで借りてもよく、またどこで返してもいいというものだ。海外では広く普及しており、有効な放置自転車対策として評価されている。HUBchariでは、その運営を元ホームレスの生活保護受給者らに担ってもらい、給与を支払うことで自治体の財政を圧迫している生活保護費を抑制するのが狙いだ。

写真=挨拶をする川口さん

住吉区は生活保護受給者が大阪市24区の中でも多く、また地下鉄あびこ駅前の放置自転車の対策に頭を悩ませている。住吉区としても生活保護費を削減でき、なおかつ放置自転車対策として有効なHUBchariは魅力的な事業だ。今回のHomedoorとの恊働事業は住吉区にとって初のNPOとの事業提携となる。

写真=挨拶をする吉田康人・住吉区長

住吉区でのHUBchariは住吉区役所、ファミリーマートあびこ駅西店、地下鉄あびこ駅階層式駐輪場でスタートする。

「つながり」が生んだ取り組み

Homedoorと住吉区の事業提携は、去年の7月の「わいわいおしゃべりラウンドテーブル」に川口さんが参加したのがきっかけだ。当時の住吉区長である高橋英樹・現住之江区長と知り合い、事業提携へと繋がった。高橋区長は「ゆくゆくは住之江区にも広げていきたい」と挨拶し、将来的な住之江区への導入に意気込みを見せた。

200円で30分間乗り放題

会員には1日会員と月額会員の2種類がある。基本料金は日額会員が1日200円、月額会員が1月980円で、どちらも最初の30分間は無料であり、その後30分ごとに100円ずつ課金される。

利用時間
8:00〜19:00
1日会員
月額会員
登録料
無料
315円 (※通常は525円)
基本料金
200円/日
980円/月
利用料金
最初の30分は無料
その後30分ごとに100円ずつ追加
支払い方法
その場で現金
クレジットカード
保証金
1,000円
なし
登録方法
記入用紙に記入
・インターネットで事前に登録

写真=テープカットの様子

理事長・川口さんの話
14歳のときに初めてホームレス問題に出逢って以来、抱き続けた想いがようやく一つの形にできて本当に嬉しいです。HUBchariが不要ならこの事業はやる必要はないけれど、この世がHUBchariを必要としているなら、この事業は絶対に潰してはならない、そう思って今後も事業を続けていきたいです。

事務局長・松本さんの話
住吉区との事業がきっかけになって、いずれは大阪市の全区に広げていきたいです。HUBchariで働くおっちゃんらはとても真面目な方ばかりです。おっちゃんらの夢もひとつずつ叶えていけたらと思います。

(写真は川口さん提供)

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文責

近藤龍志 (Hijicho)


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