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お弁当コンテストで快挙! 生科・食品栄養科の2チームが受賞


 鉄人バランス弁当コンテスト (日本赤十字社近畿ブロック血液センター主催) の授賞式が10月4日行われ、生活科学部食品栄養学科1回生の2チームが最優秀賞とライオンズクラブ賞をそれぞれ受賞した。Hijichoは両チームにインタビューを行った。

最優秀賞を受賞、チーム「pre-dietitians」

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写真左から 新谷悠 さん、水野晴香さん、川藤有希さん、伊藤恵梨子さん

pre-dietitians お弁当

「れんこん入りレバー団子の彩り弁当」

「れんこん入りレバー団子の彩り弁当」の詳細は下記URLにアクセス

http://www.kk.bbc.jrc.or.jp/kenketsu-bento/50.html

最優秀賞を受賞したときの率直な気持ちを教えてください。

一同:まさかみたいな……。

水野:ただただ皆驚いていました。賞を取りにいこうとは考えていなくて、勉強の一環としてやっていたので、「まさか賞をいただけるなんて」という感じでした。

- 「れんこん入りレバー団子の彩り弁当」のこだわった点を教えてください。

水野:レバーだけだとパサパサするので、豚バラとれんこんを入れて食べやすくしました。パプリカを入れることで鉄の吸収を高めました。ご飯は初め、雑穀米で考えていたけれど、彩りが悪くなるので混ぜご飯にしました。塩分が多くなるとなるといけないので、シソとゴマを足して風味を豊かにしました。レバーだけだと動物性の鉄分しか摂れないんですよ。動物性だけで鉄分を摂ろうとするとコレステロールやタンパク質を摂りすぎてしまうので、ヒジキを使って植物性の鉄分も摂れるように工夫しました。全体的に味や調理方法が偏らないように気を付けました。

- 成分表も自分たちで作られたのですか。

水野:成分表は主催者の方が作ってくれたものです。試作の段階では、自分たちで成分を計算してみるとタンパク質が多すぎたので野菜の量を増やしました。

- 苦労したことを教えてください。

新谷:レバーと豚肉を半々くらい入れてフードプロセッサーでミンチにしたのですが、どこまで粗く作ってよいのか分からず、加減が難しかったです。やりすぎるとミンチがしゃばしゃばに (水っぽく) なって団子が作れないので……。

水野:お弁当を詰めるのも難しかったです。きれいに盛ってくれたのは伊藤さんなのですが、試作では全くうまく詰められませんでした。

川藤:めっちゃ移動させたよな。

水野:ご飯の形も四角にするか、斜めにするかで悩みました。

- お弁当箱にもこだわったのですか。

水野:これは生活科学部の先生にお借りしました。曲げわっぱは見た目がきれいに見えるので憧れでした。見た目も重要だと思ったので、お弁当箱にもこだわりました。

- 作ったお弁当を販売するとズバリいくらを付けますか。

一同:えー、いくらやろ?

伊藤:これ原価高くない? ご飯までいろいろ入れてるもんね。サケを丸々一匹入れたんちゃうん?

水野:お弁当に使ってる分は少ない。私らが結構食べたから (笑) 。 値段設定が500円以内という基準があったんですよ。だから500円ぎりぎりの原価にしているので、作る手間とかも考えると販売できない額になっちゃいます (笑) 。よく原価は3割というじゃないですか。3割だったら、これを1500円で売らないといけません。1500円ではちょっと売れないですね。

新谷:1500円やったら買わへんわ。

伊藤:学祭くらいなら出せるんちゃう?  人件費もいるし。

一同:あー、なるほどね。

- このコンテストに応募しようと声をかけたのは水野さんなのですか。

水野:一応そうです。ただそうはいっても、生活科学部棟にポスターが貼ってあったので、声をかける前から皆ちょっと気になっていたみたいです。

(大学に入ったら、このようなコンテストに参加しようと決めていたのですか?)

水野:全然考えていなくて、そこにポスターがあったから参加した感じです。

(ちなみに、次に見据えている大会などはあるのですか?)

水野:うーん。この大会がまた来年もあるのなら、また皆を誘ってやりたいなという気持ちはあります。

- メニューはすぐに決まりましたか。

水野:授業以外でも普通に仲が良いので、会話の中でメニューの案は出てきました。勉強会を昼休みなどにやって、勉強会では個人で調べてきたことを発表し合ったのでそんなに時間はかかりませんでした。勉強会は知識を増やす場で、「ビタミンCは鉄の吸収を良くするんだよ」と誰かが言うと、「へー、知らんかった」とメモを取ったりしていました。

伊藤:それぞれ調べるテーマが違ったので、勉強会は面白かったです。

- 皆さん、普段から料理をされるのですか。

伊藤:私はしません。

水野:フタマルやんか。

伊藤:お菓子作りくらいならするけど……。

新谷:下宿だからします。

水野:普通の大学生よりはしてます。お弁当コンテストの有志を集めるときは、料理をしない子もアイディア出したり、勉強会にも参加できるから全員カモンみたいな感じで募集しました。包丁は全然扱えるよねというレベルです。

- 好きなお弁当のおかずを1品教えてください。

水野:だし巻きです。

伊藤:だし巻きです。

新谷:きんぴらごぼう、めっちゃ好きです。

水野:占い付きグラタン。

川藤:それ冷凍食品やろ (笑) 。

川藤:唐揚げ。やっぱり、梅。

(普通の梅干しじゃないんですか?)

川藤:梅干しの種を取り、たたいて、カツオとシソをたくさん入れて醤油をかけて置きます。それをおかずが少ないときなどに入れるんですよ。ずっと置いていると便利です。カツオをめっちゃ入れたらだしが出ておいしいです。

ライオンズクラブ賞を受賞 チーム「彩とりどり」

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写真左から、細田悠太さん、土居采矢佳さん、干野里咲さん

※石丸葵さんは所用のため欠席。

彩とりどり お弁当

「彩りヘルシー弁当」

「彩りヘルシー弁当」の詳細は下記URLにアクセス

http://www.kk.bbc.jrc.or.jp/kenketsu-bento/45.html

- ライオンズクラブ賞を受賞したときの率直な気持ちを教えてください。

細田:ただただ驚きました。満足のいく出来ではなかったので、まさか自分たちが選ばれるとは。

土居:同じくマジかよと思いました。正直、賞をもらえるとは思っていませんでした。

- どうしてコンテストに参加しようと思ったのですか。

土居:せっかく食品栄養学科に入って、みんな同じようなことを学習していくのだから、そのメンバーでいろいろ考えることは自分の実にもなるし、賞を取れたらうれしいからです。

- 彩りヘルシー弁当のこだわったところを教えてください。

土居:鉄分たっぷりの弁当を作るというテーマでしたが、 鉄分=レバーという考え方が嫌でした。お弁当に普通レバーを入れようって思わないじゃないですか。だから誰でも作れるお弁当で、かつ鉄分が摂れたり鉄分以外の栄養素も関係するものから摂れたらいいなって思っていました。ありそうなお弁当だけど、テーマに沿ったお弁当を目指そうと思いました。

- どういう食材を使われたのですか。

干野:ほうれん草が中に入った、かわいいコロッケを作りました。また、卵焼きにほうれん草とたらこを入れました。千切り大根も作ったよね。

土居:それぞれが家でこんなメニューいいかなってものを作ってきて、持ち寄って試食会をしてこれ入れよかって決めました。実際に入れたおかずは、コロッケ・卵焼き・千切り大根・サツマイモ、あっ、鱈。

干野:鱈のあんかけ

土居:それ大事!

(とても豪華ですね。)

土居:でも、見た目は普通なんですよ。小松菜とアサリのご飯も入れました。

- 一押しのおかずは何ですか。

土居:コロッケは大好評でした。肉が入っていなくても美味しいコロッケです。

- 作ったお弁当を販売するとしたらズバリいくらを付けますか。

土居:いやでも、そんな値段つけられへん (笑) 。どっちかというと、売るというよりはこれを提供して誰かに作ってほしい。親が子供とかに作ってほしい。

- 調理している最中はどんなことを考えていますか。

土居:自分が考えたレシピをせっかく使ってもらえるのならば、選んでよかったなと思ってもらえるような味や見た目になったらいいなと考えていました。

- 苦労したことを教えてください。

土居:何かと苦労したけど……盛り付け。もうちょっと何かできたかなと思います。メニュー決めも大変でした。チーム名にもあるけど、彩りは重視しました。

- いつから計画されていたのですか。

土居:6月から始めて、勉強会、試食会、本番という感じです。慌ただしく動いていました。もっと時間をとっても良かったかなと思います。

- 細田さんはチーム唯一の男子ですが、一人でもその環境に飛び込もうと思ったのはどうしてですか。

細田:普段から料理を作るのが好きなので、良い機会だと思い参加を決めました。

土居:私は細田君を尊敬する方です (笑) 。

- 皆さん、普段から料理をされるのですか。

細田:自炊しています。

干野:あんまりしません (笑) 。

土居:自分で食べたいなってものがあるときは自分で作ります。

- 今回受賞したことを家族に報告しましたか。

細田:報告はしていませんが、大学のフェイスブックを見て知っていると思います(笑) 。

(なにか連絡はありましたか。)

細田:連絡はなかったです(笑) 。

土居:私は家でお父さんに「すごいやろ~。賞状やで」と見せました。

(お父さんの反応は? )

土居:「すごいね~」って言ってくれました。

干野:お母さんに言いました。

(お母さんの反応は?)

干野:びっくりされました。料理のできる子じゃないんで (笑) 。

- この経験をどう生かしていこうと考えていますか。

土居:せっかくこうやって集まったメンバーだから、他にもいろいろなコンテストに参加していきたいし、専門の授業で学んだことをこれからもっと生かして新しい知識を得られたら良いなと考えています。

干野:自分の作ったお弁当を何年後かに見たら、どう思うやろ?

土居:これ、しょぼいなって思うかもしれないな (笑) 。

- 来年の参加は予定はしていますか。

土居:考えます。また鉄分も良いけど、ほかのテーマのコンテストにも出てみたい。勉強になるかなと思います。

- 好きなお弁当のおかずを一品教えてください。

干野:唐揚げですね。

細田:サツマイモの甘煮ですかね。

土居:卵焼きです。作ってもらうのはいつも塩辛い卵焼きでしたが、大学に入って自分でお弁当を作るようになってからは甘い卵焼きを作っています。マシュマロを使ったら甘い卵焼きができるんですよ!

【From Editor】

 入学してわずか3ヵ月の1回生有志がチームを組み、他の大学生や社会人のチームを押さえて2つの賞を受賞したことに驚いた。賞を目指すのではなく、まず挑戦すること。インタビューをした両チームから、その大切さを教えられた。 (丹下舜平)

文責・写真

丹下舜平 (Hijicho) 大塚成美 (Hijicho) 大司雄大 (Hijicho)


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