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市大生ら、ビジコンで最優秀賞 ホームレス支援事業


NPO法人edgeが主催するビジネスコンペの最終審査が1月29日、梅田スカイビルで開催され、川口加奈さん (大阪市立大学経済学部3回) が代表を務めるNPO法人Homedoorが、最優秀賞を受賞した。川口さんは「edgeを通して仲間が結束し、辛さ喜びを共有して事業を進めることができました。今後もよろしくお願いします」と笑顔で語った。

受賞したのは、「社会起業家をめざす若者のためのビジネスプランコンペ『edge2012』」最優秀賞。NPO法人edgeは2004年から毎年同ビジコンを開催しており、2010年には、内閣府地域社会雇用事業として社会的起業創業支援ファンドを開始し、社会起業家への資金的なサポートも行っている。


写真=表彰式であいさつするHomedoorメンバー
(左から前嶋陽子さん・松本浩美さん・川口加奈さん、井坂写す)

拡大するHUBchari

Homedoorは、放置自転車問題とホームレス問題とを一挙に解決するアプローチ「HUBchari (ハブチャリ・2011年11月7日の記事で紹介)」をはじめとする、ホームレス支援事業に取り組むNPO法人。HUBchariは、2011年7月に大阪市内で実証実験を行い、2011年10月にプレオープン。2012年4月の正式オープンに向けて、自転車の貸出・返却拠点をビルや店舗の一部に置かせてもらう「ノキサキ参加店」を現在の4箇所から15箇所に拡大、利用にあたっての課金システムの構築に取り組んでいる。

支援者・団体を募集中

2013年3月には、自転車の拠点を50箇所に拡大させ、サポーターとなる「伴走支援スタッフ」を75人まで増やしたい考えだ。「いま必要なのは、自転車の貸出・返却拠点となる「ノキサキ参加店」と伴走支援スタッフ。現在スタッフは大学生ばかりだが、そうでない人も是非参加して」(Homedoor 松本浩美さん)。対処療法ではなく根本的に問題を解決する方法を作りたい—。放置自転車とホームレス、大阪の二大問題を解決する取り組みは、まだまだ始まったばかりだ。

他のファイナリストのビジネスプラン

「icora (イコラ)」(山中真梨奈さん・増田温美さん)
和歌山県の地域活性化を目指し、学生向けインターンシップの場の提供に取り組む

フリーペーパー「icora」を3回合計1万部発行。和歌山の魅力に気づいてもらうことが目的だったが、地域と学生の連携を継続的に進めるため、魅力発信型インターンシップ「わかチャレ」を開始。企業の課題解決のために、学生をインターンシップとして送り込む。県外大学進学率全国1位という和歌山県の問題を逆手に取り、大学生に和歌山県の営業マンとして活躍してもらい、インターンシップを通して経済活動と地域を活性化させることを目指している。

「まんなかたうん豊中」(竹田一成さん)
小学生から大学生までのインタラクティブな学習支援を通じて、一人親家庭を支援

一人親家庭の平均年収が213万円という現状で、塾や学童保育に子どもを通わせられない家庭が少なくない。一人親家庭の親が子どもに大学進学を希望する割合は4割であるのに対し、実際の大学進学率は1割程度であるという。小学生には学童保育を、中高生には学童保育の補助に参加してもらいながら学習補助負担を軽減。小中高大生間でロールモデルを形成し、今後豊中の一人親家庭の、5年後には20%、15年後には100%にプロジェクトを浸透させたいとしている。

「めでぃぷろ」(佐藤和弘さん)
透析患者に、技術だけでなく癒やしも提供できる医療従事者を育成

治療を受ける時間が年間626時間×一生涯にわたる、腎臓透析患者。患者と医療従事者のミスコミュニケーションが、患者の負担になっている現状を打開するために、言葉と想いで心を癒やす「キラキラした医療従事者」を育てる学びの場づくりに取り組む。

連絡先

Homedoor ウェブサイト
http://www.homedoor.org/
Homedoor お問い合わせ
http://www.homedoor0.com/contact/
Twitter @Homudokun (Homedoorの公式アカウント)
https://twitter.com/#!/Homudokun
Twitter @KawaguchiKana (川口加奈さん)
https://twitter.com/#!/kawaguchikana

文責

加賀友基 (Hijicho)


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