7月23日より、杉本キャンパスのOCUNET Wi-Fiに新たに「OCUNET-WebAuth」が追加された。また、今後「OCUNET-1X」のアクセスポイント整備が検討されている。これらのWi-Fiはこれまでのものと何が違い、どのような点で私たちにとってより便利なものとなるのだろうか。そこで情報推進課の春口昌彦さんにお話を伺い、それらの利便性や学内Wi-Fiの今後について語っていただいた。
――今回のWi-Fiの仕様変更の理由と変更内容を教えてください。
主な目的は利便性・セキュリティの向上と設備の更新です。これまでは大阪市立大学のWi-Fiを利用する際、教職員の方はOCUNET-Staffに、学生の方はOCUNET-Studentに、来客の方はOCUNET-GuestのSSIDに接続していただくという方式を取っていました。今年の7月23日からは、これらのすべての方が共通して利用可能な、OCUNET-WebAuthという新しいSSIDを運用しています。SSIDに接続する際のパスワードは変わりますが、その後の認証はこれまでと同じで各自のログイン名とパスワードを入力していただきます。OCUNET-WebAuthでは各自の属性に応じた適切なネットワークが自動的に割り当てられるだけでなく、当日中であれば場所を移動してもすぐに接続できるようになりました。
――新しいWi-Fiの電波が届く範囲を教えてください。
OCUNET-WebAuthが利用できるのは学術情報総合センターなど学生が集まる場所が中心となっています。そこは今までと同様ですが、もう一つ4月から試験的に運用しているOCUNET-1XというWi-Fiアクセスポイントがあります。今年度中にこのWi-Fiを全学共通教育棟(8号館)を中心に利用できるよう設置する予定です。OCUNET-1Xの利点は、利用する際に一度端末を設定しておけば、その後はログイン名とパスワードを入力しなくても自動で接続できるようになります。今後、このWi-Fiアクセスポイントを増やしていくことで、学内のWi-Fiエリアを拡充します。
以上の変更内容については、情報基盤センターのサービスの記事にてお知らせしています。また、Twitterでもお知らせをしています。
学内Wi-Fiの仕様変更の模式図=橋本崇俊作成
――これまで利用してきた古いWi-Fiはどうなりますか。
今のところ12月21日をもって、古いWi-Fi(SSID)の運用を停止する予定です。移行期間の間に、学内でWi-Fiを利用する方には新しいWi-Fiの利用を始めていただきたいと思っています。
――今後、再びWi-Fiの仕様変更を行う予定はありますか。
今から3〜4年後には現行のWi-Fi設備の保証期間が終了します。そのときにはOCUNET-1XのWi-Fiアクセスポイントへの置き換えを進め、利用エリアについても順次拡大していきたいと考えています。
また今回の機能拡充に伴って、学内のWi-Fiエリアを拡大するために教職員の皆さんに協力していただいていることがあります。現在研究室等でインターネットを利用するために研究室内ごとにWi-Fiアクセスポイントを設置されていますよね。そこへ共通のSSIDのocunet3を設定していただきます。こうすることで、研究室どうしでバラバラに設定されていたSSIDが統一され、Wi-Fiを利用できる範囲が広がります。ログインする際のログイン名とパスワードから、利用する人に応じたネットワークに接続されるため、Wi-Fiアクセスポイントを提供した研究室のネットワークに入られることもなく、セキュリティ上の安全性が確保されています。
OCUNET-WebAuthに関する詳しい情報はこちら(2018年9月15日閲覧)。
文責
橋本崇俊、廣瀬瞭汰(いずれもHijicho)
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