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ごだい来た ~五代友厚銅像除幕式~


 3月19日、五代友厚 (1836-1885) の銅像除幕式が五代スクエア (注) で行われた。除幕式にはNHK連続テレビ小説「あさが来た」で五代友厚役を演じた俳優のディーン・フジオカさんも駆けつけ、会場は盛り上がりをみせた。式典で五代像にこめた思いを語った三人の話を紹介する。

(注) 五代スクエア (仮称) …… 本館地区、商学部棟と文学部棟の間に整備された広場。中央に五代友厚像が建っている。

DSCF6237写真=除幕式であいさつをする児玉隆夫・同窓会長 (丹下撮影)

 児玉隆夫・同窓会長は「2年前から商友会の中で五代像建立の話がもちあがった。諸事を経て、全学同窓会でやることになった。発足して4年の全学同窓会で寄付を募って (プロジェクトを) やるのは初めてだったので、どれだけ卒業生の協力が得られるかが試された」と話した。結果は、市大の前身校も含め全学部の卒業生から予想以上の寄付が集まったという。児玉氏は「五代さんは14歳の時に世界地図を模写し、いつも眺めていた。今の学生には、書物に親しむことはもちろん五代さんの志を引き継いで海外で広く活躍してほしい」と思いを語った。そして最後に「銅像の周辺を整備したので多くの教職員・学生が憩いの場としてくつろぐとともに、五代さんに親しみ、心に刻みこんでほしい」と話した。

 

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写真=祝辞を述べる西澤良記・理事長兼学長 (丹下撮影)

 西澤良記・理事長兼学長は「五代は大阪の産業・商業の復興に努めた。また商業では人を育てることが必要であると明治の初期に気付き、講習所を開いたことに敬意を表するとともに、先見の明を感じる」と述べた。そして五代スクエアについては「未来を背負っていく若い人達が集って、憩ってディスカッションして育っていくのではと思う」と話した。

 

五代像除幕式写真写真=祝辞を述べるディーン・フジオカさん (市大広報室提供)

 「おおきに五代さん。」ディーンさんは感謝の言葉から祝辞を始めた。そして「朝ドラ撮影で大阪に住んでいた時には、五代さんの像に何度も会いに行きました。(市大で) 再び五代さんと向き合えるのは感無量です」と喜びを語った。また、この日の朝、インドネシアからの帰国便の中で近畿地方の地形を見て、「今、五代さんが生きていたらどんなことを考えているだろうか」と思いを馳せたエピソードを明らかにした。祝辞の途中には、しばらく五代像を見つめ「いや~、すごい偉大な人ですよね」と感慨にひたっていた。最後には、学生に向けて「五代さんのようなチャレンジ精神と勇気をもって世の中の荒波に飛び込み、自らの夢に向かって挑んでほしい。五代さんが150年前に伝えようとしてくれた思いをこの銅像と向き合い、そして感じて、受け継いでもらえたら」と話した。

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文責

丹下舜平 (Hijicho)


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