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ボランティア参加で障壁、費用面でサポートを


既報 (http://hijicho.com/?p=1235) のとおり、大阪市立大学は8月9日から4日間、岩手県釜石市に学生ボランティアを18名派遣した。参加者の1人は「ボランティアを通じて被災地の方々に少しでも笑顔を届けたい」と述べており、被災地復興の力になりたいという志が彼らを被災地に向かわせたと言えよう。大学からの派遣はこれが2回目。9月16日から4日間の日程で、3回目の派遣が予定されている。

誰が何を負担するか

大阪市立大学が被災地に派遣している学生ボランティアに参加するには、参加者は宿泊費として5,000円、食費と保険料として実費を負担する。交通費・宿泊費の一部・入浴費は大学が負担している。学生支援課に取材したところ、大学側の負担は「教職員から集めた募金」等から拠出されているという。

市大のボランティアへの熱心さ

大阪市立大学は学生によるボランティア活動を奨励しているようだ。大阪市立大学は2010年1月に「ボランティア資料室」を開設し、翌年1月には「ボランティアセンター」として、高齢者・障がい者支援や学習支援などのボランティア活動を紹介するワンストップサービスを提供するようになった。また震災発生翌日に設置された災害対策本部では、被災学生や被災地の支援のためにボランティアの呼びかけを行うことが、具体的検討例として挙げられていた (http://www.osaka-cu.ac.jp/news/20110316173937/corporate.html)。震災直後の取り組みや、今回の学生ボランティアの派遣において費用の多くを大学が負担したことをみると、大学のボランティア活動に対する関心の高さを知ることができる。

ボランティア=負担が大きい、でいいのか

本来ボランティア活動は、本人の意思に基づいて行われる無償の奉仕活動。一般的なアルバイトと違って交通費が支給されたり、支給されなくても給与を交通費に充てるといったことができない。より大規模なボランティア派遣を行うためには、奉仕活動以外にかかる費用の補助が必要だ。何らかの奉仕活動をしたいという気持ちがあったとしても、活動以外にかかる費用負担の重さから参加を見送るという者も存在するだろう。大学には今後派遣される学生ボランティアに対して引き続き補助を、国・自治体にはボランティアに対する交通費補助等の施策を望む。

文責

加賀友基 (Hijicho)

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参考

大阪市立大学ボランティアセンター
(http://www.osaka-cu.ac.jp/campus/student/volunteer.html)


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