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市大は強い! 経済誌調査で国内14位


10月22日付けの『東洋経済』の特集「2011年版「本当に強い大学」総合ランキング」で、大阪市立大学が14位にランクインしていることがわかった。

昨年の17位から3つランクを上げており、公立大学では名古屋市立大学に次いで2番目の順位だ。

3つの評価基準

このランキングの評価軸は合計11あるが、特に重視されているのが、「教育力」「就職力」「財務力」の3つだ。

「教育力」を測る指標としては「教育研究充実度 (教育研究にどれだけのおカネをかけているか) 」「学生1人当たりの図書資産」「教員1人当たりの学生数」「科学研究費補助金」などがある。

「就職力」は卒業生から大学院進学者を引いた人数に対する就職決定者数の比率であり、多くの大学が宣伝に使っている。

最後に「財務力」については、「経営利益率」で収益率を測り、「自己資本比率」で財務の安定性を見ている。「自己努力収入比率」により、大学の自助努力で得られる資金の多さがわかる。また、「志願者増減比率」は、今年の受験者数の5年前比であり、志願者が増えれば入学検定料が増え、財務が改善される。

オープンキャンパスの重要性

オープンキャンパスは、大学が高校生に向けて情報を発信する1番の機会だ。それゆえ、ただ大学が発信したい情報を発信するだけの自己満足に終わってしまっては、志願者が増えるはずもない。いかに高校生のニーズに応えられるかがポイントとなる。現在の高校生が知りたがっているのは、なんといっても受験と就職、そして学生自身の姿だろう。

たしかに、大学でどのような研究が出来るのかを発信するのも必要かもしれないが、研究する前に入学できなければ意味がない。また、研究できてもその後の生活ができなければ入学したいと思わないだろう。そして、「市大生」とはどういう人たちなのか。学生の姿を発信するのは、大学ではなく学生自身のほうが効果的だろう。受験と就職の情報を発信しつつ、市大独自の取り組みをアピールすることが不可欠だ。

そんな中、関西地域の高校生に聞いた「志願したい大学ランキング」では、大阪市立大学は5位にランクインした。なんと大阪大学 (6位) よりも上位だ。

オープンキャンパスについては以前、文学部経済学部、それに体育会の取り組みについて紹介した。学生自身が主体的に取り組む姿などが印象に残ったのか、高校生達からの評価も高かった。学生の主体的な活動は大学の魅力の向上にもつながり、志願者が増す要因となると考えられるので、このような取り組みはどんどん行うべきであるし、また大学もそれを支援するべきだ。

というのも、市大には大阪府立大学という強敵が控えているからだ。府大は特に理系学部が強い大学として知られており、理系分野の就職力では市大より上位に立つ。理系に限って言えば、企業側は市大生よりも府大生を採用しようという動きが見られる。今後も市大が受験生を確保するためには、とりわけ理系学部の取り組みが重要と思われる。

入りやすい、それでも強い!

また、「学部別難易度ランキング」も発表されており、法学系では、大阪市立大学は18位にランクインした。同率順位の大学には広島大学や九州大学などがある。ただし、学部別難易度ランキングでランクインしたのは法学系だけであった。経済・経営・商学系でもランク外となっており、かつての商科大学はどこへやらと思われる方もいるかもしれない。

しかしこれは「難易度ランキング」。すなわち、入学するまでに越えなければならない壁の高さであり、純粋な大学の実力と見ることはできない。むしろ、「大阪市立大学は入学するのはそれほど難しくないにもかかわらず、『総合力の強い大学』である」と見るべきだろう。ここからわかることは、市大は大学での教育が充実しているということだ。

市大生よ、強くあれ!

大学全入時代に突入したと言われる現代で、市大がどこまで大学としての価値を発揮できるかは学生にかかっている。大学は教育機関であるため、大学がどれだけ先進的な取り組みをしても、学生が育たなければ大学の実力は低く見られてしまうだろう。就職活動の中では「大学で何をしてきたか」が必ず問われる。勉強、サークル、学生団体。たとえ一つでもいいので、胸を張って誇れることを学生時代の間にしよう。それが、ひいては大学の魅力の向上にもつながるだろう。市大をより「強い」大学にするために、市大生は「強く」あろう!

10月22日付けの『東洋経済』は、学情2Fの雑誌閲覧コーナーで見ることができる。

文責

近藤龍志 (Hijicho)


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