HijichoのLINE公式アカウント
友だち追加数

学情で置き引き、迷惑行為 あなたの荷物狙われています


 学術情報総合センターで、貴重品の管理を呼びかけるアナウンスを聞いたことはないだろうか。近年、学情内での置き引きや盗撮などの迷惑行為が問題となっている。柚原功・学術情報総合センター運営課長に被害や対策についてお話を伺った。

盗難は近年増加 昨年度は9件も

 学情での盗難は2013年ごろから増加傾向にあり、昨年度は9件の被害が報告されている。盗まれたものの例を挙げると、スマートフォンや財布、化粧ポーチなど。財布に関しては、現金やカードなど、中身だけを抜き去るケースもあるという。席の確保のためやトイレに立つ際に貴重品を置きっぱなしにしたり、居眠りをしたりしているときに被害に遭っている。

 盗難だけでなく、痴漢などの迷惑行為も少なくない。寝ている学生の髪の毛を触る、匂いを嗅ぐなどが報告されているそうだ。今年度、繰り返し迷惑行為に及んだことが確認された図書市民利用者について、学情運営委員会の審議を経て入館禁止としたという事例も出ている。しかし、その後も学情内での盗撮被害が報告されている。  

学情内に掲示されている注意喚起のポスター=学情で10月10日、中村伸二撮影

3、4階が特に危ない 対策は

 主に被害は3、4階で報告されている。2階には職員が多いためか被害報告はない。5、6階は新たに設備整備を行った際に、個室空間であることが考慮され、防犯カメラが設置された。

 大学の対応として、少しでも被害を少なくするため、人目につきにくい位置に設置されていた椅子は昨年度から撤去されており、今後新たな防犯カメラの増設も予定されている。またそれ以外の対応として、迷惑行為への注意喚起を掲示や館内アナウンス、ウェブサイトなどで行っている。

学情は安全な場所ではない

 これからも迷惑行為が減っていくための対応を続けていくと語る一方で、学生の学びの場である学情が防犯カメラや警備によって、常に監視されている環境になっていくのも個人情報保護の点で心配だと、柚原課長は話した。学生の側も、学情は部室や家のような安心な場所ではないことを理解しなければならない。本を探したり、トイレに行ったりなど短い時間の離席でも、貴重品を放置しないようにして自分で自分の身を守っていくことが求められる。

文責

中村伸二(Hijicho)


関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Hijicho on Twitter

ページ上部へ戻る