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寄稿連載 ◇ ワシントン大学留学記 (最終回) 〜語学以外に留学で得ることができるものってなんだろう〜


こんにちは。今回は8回目ということで、最終回になります。「語学以外に留学で得ることができるものってなんだろう」について書いてみます。

この記事は松井としきさん (商学部2010年入学) から寄稿していただきました。
彼は2012年4月から1年間ワシントン大学に留学しています。
全8回の連載を通して、海外留学についての魅力を伝えていただきました。
今回が最終回となります。

アメリカに長期留学すれば程度の差こそあれ英語が伸びるのは皆さんも当然想像がつくでしょう。しかし語学以外の面で留学する意味、メリットというのは経験者にしかわからないものだと思います。それを自分の経験をベースに僕なりに考えて、この場をお借りして伝えることで、少しでも留学のイメージがつけばと思います。

自分なりの「アメリカ観」を確立できた

アメリカは依然として超大国であり、日本の政治・経済を考える上で欠かせない国です。本屋にいけば、アメリカに関する様々な本が並んでいて、「アメリカとはこういう国だ」という筆者それぞれの主張が書いてあります。読者の皆さんもアメリカという国に対する漠然とした見方があると思います。

僕ももちろん留学前からアメリカに対するイメージを持っていました。そしてアメリカでの留学生活を通じて、それを発展させることができました。二次情報ではなく、長期間に渡って自分自身でアメリカの言葉、歴史、風習、食、自然に触れることで、自分なりの「アメリカ観」を確立できたのではないかと思います。その「アメリカ観」はこれから勉強を続けていく上でも、キャリアを築いていく上でもきっと有用になると信じています。

日本を客観的に見ることができるようになった

日本でずっと育った方にとって日本とは絶対的な存在なのではないかと思います。日本流の考え方、作法しか知らず、それが当然だと思い込んでいる。

しかし、それは違います。

日本から一歩出れば、日本で常識だと思っていたことが実は世界では非常識なのだと気づくことがあります。そのような経験をたくさん積めば、客観的に日本の良いところ、悪いところを見極めることができます。「日本観」の再構築と呼んでしまってもいいかもしれません。

自分の小ささに気づけた

留学中には多くの困難に直面しました。乗り越えることができた困難もありましたし、乗り越えることができなかったものもありました。その過程で、自分がまだまだ未熟だと思い知らされました。

それに加えて自分よりはるかに志が高く、優秀な人たちとの出会い。特に日本を離れ、アメリカで活躍している日本人の方々には刺激を受けることが多かったです。たとえば、アメリカの会社で孤軍奮闘し結果を残されている方やアメリカで起業した方とお話する機会などもありました。そしてアメリカの大学で勉強している同世代にもほんとに優秀な学生が多く、彼らとの交流を通じて自分の甘さに気づきました。

興味分野を広げることができた

留学に行けば今まで住んでいた土地、付き合う人が劇的に変わるわけですから、「発見」が多いです。留学に来る前は全く興味のなかったジャンルの音楽、芸術、文学、スポーツ、食に興味を抱くことができます。僕自身も、日本にいた頃は嗜みもしなかったのに、ジャズ・クラブに行ってみたり、美術館巡りをしたり (アメリカの三大美術館を制覇しました!) 、アメフトを観戦したりしました。

最後に

さて、全8回に渡ってアメリカ留学の醍醐味や留学中に考えたことを伝えてきたつもりなのですが、いかがでしたでしょうか?少しでも多くの市大生が海外に目を向けるきっかけとなれば幸いです。

最後になりますが、記事を書く機会を与えてくださったHijichoの皆さん、記事を読んでくださっていた読者の皆さん、留学を支えてくれた友人・家族に心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

写真=シアトルの街並み。地理的な関係でこの時期はいつも曇っている (筆者写す)

文責

松井としきさん (商学部2010年入学)

筆者の関連サイト

ブログ「Toshi’s blog」
(http://toshimichi1106.blogspot.com/)
Twitter「@toshiki_matsui」
(https://twitter.com/#!/toshiki_matsui)


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