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寄稿連載 ◇ ワシントン大学留学記 (第7回) 〜就活が心配で留学できない?ボスキャリがあるじゃないか〜


留学に興味があっても、それを阻む要因の一つに「就活」があるのではないでしょうか。日本では3年生の12月から就職活動が本格化し始め、4年生の4月からは面接などの選考が開始されます。そのため3年生になると、就活に乗り遅れることを心配して長期の留学をためらいがちになってしまいます。

今回はそんな3,4年生で留学したいけれども就活が気になってなかなか踏み出せないという方のために記事を書きました。

この記事は松井としきさん (商学部2010年入学) から寄稿していただきました。
彼は2012年4月から1年間ワシントン大学に留学しています。
全8回の連載を通して、海外留学についての魅力を伝えていただきます。

留学生のための就活イベント、ボストン・キャリアフォーラム

ボストン・キャリアフォーラム (通称ボスキャリ) という留学生のための就活イベントの存在をご存知でしょうか?アメリカの東海岸にあるボストンで毎年10月に開かれる就活イベントで、形式的にはアメリカの四年制大学に通う日本人学生を対象に企業が3日間に渡って採用活動を行う場なのですが、日本の大学に属していても留学経験があったりして、英語が堪能であれば参加可能です。会場の入口には「日英バイリンガルの方以外の入場を禁じます」という看板なんかもあります。

参加者は結構多様で、アメリカの四年制大に通う日本人学生の他に、日本語を専攻している外国人やMBA課程の社会人、日本の大学に属しながらも交換留学や語学留学経験のある学生もたくさん見受けられました。

写真=ボストンの著名な観光スポットであるマサチューセッツ州議事堂 (筆者写す)

最速3日で内定が出る!?

ボスキャリの最大の特徴がなんといっても、イベント期間中の3日で一次面接から最終面接まで全ての過程が行われ、内定を出す企業があることでしょう。ボスキャリでは日系大企業から外資系企業、ベンチャー企業まで業界を問わず200社近く採用活動のため集うのですが、スピード感のある外資やベンチャーだと、この3日間で内定を出す企業が多いようです。日系の大企業だと、ある程度のスクリーニングをボストンで行い、最終面接は日を改めて日本で行う、というパターンが一般的みたいです。実際に私の友人でもボスキャリの3日間だけで内定を獲得している人もいました。

普通の日本の就活ではありえませんが、参加企業もボスキャリに出展するのに多額の費用をかけていますし、優秀な人材を他社に取られないよう、日本よりもスピーディーに採用を行うようです。ボストンだと北米やヨーロッパに留学中の人なら比較的アクセスも良いですし、就活が心配で留学に行けない、という人にはぜひ検討してもらえればと思います。

写真=ハーバード・ビジネス・スクール、ボスキャリの会場から20分ほど地下鉄で行ったところに世界一の大学、ハーバードがある (筆者写す)

で、ボスキャリってどんな感じ?

ボスキャリについてもっとイメージを深めてもらうために、より具体的に書いていきます。

最初にすべきはボスキャリの参加申し込み。インターネット上で簡単にできます。次が企業へのエントリー。エントリーすることでボスキャリ当日の面接のアポを取ります。企業によっては事前にスカイプ面接やウェブテストを課すところもあります。ボスキャリは毎年10月に行われますが、夏ごろから企業がエントリーを受け付け始めます。9月がエントリーの正念場で、直前になるとエントリーを締切るところもあるので、興味のある企業には積極的にエントリーしていけばいいんじゃないかと思います。

事前に思ったようにアポが取れなくても、「ウォークイン」という制度があります。これはアポ無しで企業のブースに履歴書を持っていって面接をお願いするというもの。ボスキャリでは普通に行われています。ウォークイン→即人事と面接→3日間で面接が進み内定獲得、という例もあります。

さて、留学中に就活をする方法を書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
たとえ留学していてもボスキャリをはじめ内定を獲得する方法はあります。また留学で培った語学力、行動力、グローバルな視点は必ず就活で高く評価されるでしょう。ということで留学を決断する際には、就活のことで悩まず思い切って飛び出してみればいいんじゃないかと思います。

写真=美しいボストンの街並み (筆者写す)

文責

松井としきさん (商学部2010年入学)

筆者の関連サイト

ブログ「Toshi’s blog」
(http://toshimichi1106.blogspot.com/)
Twitter「@toshiki_matsui」
(https://twitter.com/#!/toshiki_matsui)


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