2012年10月より、学術情報総合センター (以下、学情) 内で使えるノートパソコンの貸し出しサービスが開始された。
より利用しやすい学情へ
今までは学情内でパソコンを使うとなると、5Fの情報処理教育実験室、ラーニングコモンズにあるパソコンを使用するか、または自ら学情にパソコンを持ち込まなければならなかった。前者はいつでも気軽にパソコンを利用できるというメリットがあるが、一台一台で使えるスペースが限られており、レポートなどの作成の際に本や資料を持ち込みにくかったり、集団で調べ物をしにくいというデメリットがあった。後者はどんな場所でも自由にパソコンを使うことができるが、ノートパソコンをわざわざ自宅から持ち運ばなければならず負担が大きい。特に持ち運び可能なノートパソコンを持っていなかったり、そもそもパソコン自体持っていない学生にとっては不便な状況が続いていた。
しかし、今回開始された学情内でのノートパソコンの貸し出しサービスによって学情の活用法に新たな選択肢が加えられ、パソコンを頻繁に利用する市大生にとって、大きなメリットになることは間違いない。なお貸し出し用のノートパソコンは全部で42台用意されている。
ノートパソコン貸し出しサービスの概要
利用資格:学習・調査・研究といった学術的目的に利用する学内者
貸し出し単位:一日単位での貸し出し (予約は不可・返却は閉館30分前まで)
禁則事項:ノートパソコンのゲート外への持ち出し
貸し出し場所:学情2Fメインカウンター
お問い合わせ:学情2Fレファレンスカウンター※当日中に返却しなかった場合はその後一週間ノートパソコンの貸し出しの禁止となる。
※紛失・破損等があった場合、利用者が賠償責任を負う。
進化するラーニングコモンズ
学情が進化したのはノートパソコンの貸し出しサービスの開始だけではない。ラーニングコモンズでもより学生が使いやすいようにいくつか変わった点がある。
まずモニターの導入である。これまではグループでのディスカッション等の際にプロジェクターを利用している人が多く見られるが、新たに設置されたモニターはプロジェクターのように面倒な設定が不要なので、より簡単に使うことができる。
またラーニングコモンズ内に設置されているパソコンでも印刷が可能になった。これまで何か印刷が必要な場合は5Fの情報処理教育実験室を利用しなければならなかった。しかし、ラーニングコモンズ内のパソコンで印刷が可能になることによって、情報教育処理実験室への移動の手間を省くことができる。
予想を上回る利用者数
さてラーニングコモンズがこの春にできてから、半年あまりがたったが毎日多くの学生が利用している。学情の職員によると、ラーニングコモンズの利用者数は当初の予想を上回り、春からの半年間で2万人の大台に達した。特にテスト前の7月は6,800人が利用した。ここまで多くの学生がラーニングコモンズを利用している背景には、市大で小グループで作業やディスカッションを行う授業が多いことや、グループ学習室のように手続きが不要なため、気軽に利用できるという点が上げられる。
しかし、多くの学生がグループワークの場としてラーニングコモンズを活用している一方で、学習とは関係ないおしゃべりに興じている学生や飲食を行っている学生がいることも事実である。あくまでもラーニングコモンズは学習の場であるので、きちんと定められたルールを守って、利用者全員が気持ちよく使える環境にしなければならない。
ラーニングコモンズをはじめ学情はさまざまな形で活用することができる。既存の施設、サービスに加えて今回新たに導入された施設、サービスによってますますパワーアップされた学情を積極的に活用し、スマートな学情ライフを満喫してみてはどうだろうか。
文責
町田和紀 (Hijicho)
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