HijichoのLINE公式アカウント
友だち追加数

突撃!ラーニングコモンズ


2012年4月20日、学術情報総合センター (以下、学情) の5階にある「ラーニングコモンズ」について、利用者と職員の方に取材を行なった。ラーニングコモンズとは、2012年4月から学情5階に開設された施設であり、かつて個々での映画鑑賞や、パソコンを利用できる施設であったスペース (メディア室) を改装して開設された。

利用者から見るラーニングコモンズ

ラーニングコモンズを利用していた学生3人に取材した。

利用者A (PC利用者)
「僕は5階にある英語関係の本棚をよく利用するので、その時にラーニングコモンズの存在を知りました。ラーニングコモンズに変わる前は、個別ブースとして仕切られたスペースでPCを利用できましたが、今回その仕切りがなくなり個別ブースがなくなってしまったことが残念です。利用するのは今回が初めてですが、今後も利用したいです。」

利用者B (ホワイトボード利用者)
「5階を通ったときにラーニングコモンズに変わっていることに気付きました。今日初めて利用したんですけど、設備がよくていいですね。ホワイトボードが使えるので会議に利用できますし、また椅子が座りやすいです。特によいと思ったサービスはインターネットが利用できることです。今後も利用したいです。ただ、会議している時に自分たちの声が周りの人に聞こえてしまうのは、少し気になりますね。あとは飲食が出来たらさらによい施設になると思います。」

利用者C (PC利用者)
「ラーニングコモンズになる以前から施設を利用しており、改築するのはその時に知りました。現在、平日はほぼ毎日利用しています。ホワイトボードなど、必要な設備が充実しており、ディベートなどを行いやすいところがいいと思います。静かな雰囲気でパソコンを見たいので、人々がディベートを行う空間と、パソコンの空間を隔てる仕切りを作って欲しいです。」

三者三様の意見であるが、3人とも肯定的な印象を持っているように感じた。

職員から見るラーニングコモンズ

要望として挙げられた、仕切りや飲食の問題を含め、学情の職員の方に取材した。

—ラーニングコモンズ開設の理由を教えてください。
近年、学生が図書館に求めるものが変化してきています。以前は本を借りることが目的でしたが、今は勉強する場を求めて来る学生が増えて来ています。それは大阪市立大学に限った話ではなく、他の大学でも見られる傾向であり、現に学生が自由に利用できるスペースを取り入れている大学が増えています。

そもそもこの学情にはそういったスペース (グループ学習室や自由閲覧室など) が予め備わっており、「増設する必要はないのではないか」という声も上がっていましたが、それらの施設が予約でいっぱいになることが増えつつあり、またメディア室の利用者が減少しつつあることを踏まえて、今回の増設に踏み切りました。

—ラーニングコモンズのサービスについて教えてください。
真ん中にあるグループワークスペースの利用は自由で、テーブルやホワイトボード、マーカー、提案ボードと呼ばれるミニホワイトボードなどは申込みなしで利用可能です。一方、パソコンや映像資料の利用には申し込みが必要ですが、予約は必要ありません。申込者数は一日当たり40~50人くらいです。


画像=ラーニングコモンズ内見取り図 (学情提供)
(クリックして拡大)

ラーニングコモンズで利用できる備品には、これまでの学情にはなかったものが取り入れられています。
最も目を引くのは、勾玉の形状をしたテーブルでしょうか。このテーブルは、自由に動かすことが可能で、利用者の人数に合わせて組み合わせることもできます。通常の四角形のテーブルよりも、利用者同士の距離が近いことも利点です。


写真=ラーニングコモンズの様子 (新舎写す)

また、提案ボードというものもあります。これは個々の意見を見せ合うことができる、比較的小さなホワイトボードです。


写真=提案ボード (新舎写す)

—パソコンで印刷はできますか。
セミナースペースには17台のパソコンが設置されており、学内者なら誰でも利用できます。17台中10台は5階にある情報処理教育実験室 (PCルーム) のパソコンと同じですが、印刷はできません。他の7台はセンター内の資料をコピーする際に利用するプリペイドカードによる有料印刷が可能です。その印刷機は2階のレファレンスカウンターの隣に設置されており、2階まで取りに行かないといけない点が少々不便かもしれませんが、カラー印刷が可能という利点もあります。白黒印刷10円/枚、カラ―印刷50円/枚となっています。


写真=印刷機の配置 (新舎写す)

—仕切りや飲食の要望もありましたが。
ラーニングコモンズのモットーは、「みんなで話すことが出来るスペース」。パソコンを常備しているセミナースペースでは、講習会も開けるようにパソコンの仕切りをなくしました。仕切りがなくなって残念という声もありましたが、無線LANが飛んでいるので、ご自身のパソコンを持参していただいても結構ですし、秋からはノートパソコンを貸し出す予定なので、自分のスペースでパソコンを利用することは可能だと思います。
飲食についてですが、臭いや食べこぼしの処理ができないので、厳禁としています。

—利用者の方に一言。
このラーニングコモンズは、基本的に自由に利用していただきたいと思っています。隣のグループのプレゼンを聞いて「聞き入ってしまった」「全然違う分野だけど、興味をそそられた」といった、オープンな場でこその出会いがあれば素敵だなと思います。ただ、会話を許可しているがゆえに、利用者のマナーが心配です。学生の皆さんが自主的に使うスペースなので、お互いが気持ちよく使えるようにマナーを守って利用してくださることを期待しています。

関連記事

学情が変わる! 〜救われたガクジョウナンミン〜
(http://hijicho.com/?p=5802)

文責

前田航志 (生2)
柳 建児 (経1)
前岡佑希 (経1)

監修

新舎洸司 (Hijicho)

※お断り
この記事は、Hijichoの新歓の一環である「取材体験」の参加者が執筆しました。


関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Hijicho on Twitter

ページ上部へ戻る