受注までの地道な努力
前述した2つの取り組みは、仕事が終わって家に帰ってから取り組むことも多かったため、他のインターン生には随分変人扱いされてしまいました(笑) 。けれどもそれはおそらく、他のインターン生 (特に欧米人) はインターンシップを成長機会というよりは「より良い仕事を得る為の就業体験」というように捉えて時間外は絶対に働かない、という人が多かったためだと思います。あるチェコ出身の子には、「日本人が家でも仕事をするってウワサ話は本当だったのか!」などと驚愕の目で見られてしまいました(笑)
ちなみに、自分のインターンシップの仕事を時系列順に書くと以下のようになります。
5月 | 営業先のリストアップ、テルアポ |
6月 | 営業先のリストアップ、テルアポ |
7月 | 展示会への招聘、展示会 (大阪開催) のため日本出張、自社ブースにて商談 |
8月 | 日系企業のインド出張のホスティング、自社オフィスにて商談 |
9月 | 受注確定、生産調整 |
10月 | 生産調整 |
営業の最初から受注までの流れを図にすると、
このようになります。服の卸売りでは大口取引が主流な (平均でも2000~3000万円くらいの額になる) ため、長いスパンで関係と信頼を築いていくことが何よりも大事です。例えば現在この会社で最高額の受注をいただいている会社は現社長が8年間続けて展示会などの機会で提案し続けた結果契約に至りました。顧客の方にとっても生産をインドの会社に任せることは大きなリスクであるため、国籍や文化を超えた絶対的な信頼がなければ受注をえることはできません。
周囲の奇異の目(?)にも負けずに地道な努力を重ねた結果、インターンが半ばに差し掛かるくらいにはだいぶ自分の役割を果たせるようになってきました。そして8月の自社オフィスでの商談を終え、最終的には2社で約7500万円分の受注 をあげることができました。ちょっとこの数字を換算すると、
日本円 | ルピー換算 | 商品数 | 給料との比較 | 会社の総売り上げと比較 |
約7500万円 | 約3750万ルピー | 約30万着 | 現地スタッフ150人分の年俸と同程度 | 総売り上げ約10億円の13,3%ほど |
となります。
①ビジネスの経験無し ②アパレルの知識全く無し
③海外長期滞在経験無し ④ビジネス英語の使用経験無し
と、インターン開始当初は全く使い物にならなかった自分でしたが、諦めずに地道な改善を繰り返すことで、このような成果を挙げることができました。
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