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潜入!市大の「ラピュタ」


この写真 (水野写す) がどこで撮影されたものなのか、読者の皆さんはお分かりだろうか?実は大阪市立大学学術情報総合センター (通称:学情) の屋上の様子だ。学情の屋上は利用できるのか。同センターの職員である浅田恒夫氏にお話を伺った。

石原:今回は学情の屋上についてお話を伺いたいと思います。早速ですが、学情の屋上は通常、利用できるのですか。

淺田:原則として利用できません。安全面での配慮が必要だからです。学術目的で教員が同伴される場合等は例外的に利用を認めています。また、火災震災等の非常事態の場合は、警察や消防の要請によりセンターの屋上を使用します。


写真=学情屋上から旧教養キャンパスを望む (水野写す)

石原:今までの利用状況を教えてください。

淺田:昨年 (2010年) では、非常に稀有な流星群が観測できるということで、天文部が教員の同伴のもと利用しました。他には、大学生協が卒業アルバムのための写真を撮るために利用していました。また、それ以前では地理や建築の授業で利用されたこともありました。

石原:なるほど。学情の屋上にはヘリポートがあると聞いたのですが、本当ですか。

淺田: ヘリポートではなく離着陸を行わないホバリングスペースがあります。1995年の阪神淡路大震災を受けて、大阪市の24区の各区にヘリポートもしくはホバリングスペースの設置を進めることになりました。そこで、住吉区では当時建設中だった学情に設置することになったのですが、ヘリポートでは建物がヘリの離着陸時の重さに耐えられないため、ホバリングスペースになりました。今のところ実際に屋上のホバリングスペースが利用されたことはありません。

石原:そんな背景があったのですね。今後、学情の屋上の一般公開はありえますか。

淺田:現状として非常に厳しいと思います。先ほども述べたとおり、安全上の十分な配慮が必要なためです。経費もかかります。予算が減ってきている現状では、経費はできる限り学生さんの図書費に充てたいと考えています。屋上は利用できませんが、センターでは資料や施設を有効に利用していただけるようにイベントや展示等を随時行っておりますので、上手に学情を活用していただきたいですね。

取材後記

今回の取材で、安全上の理由から学情の屋上が一般開放されていないことが判明したが、屋上にはライトアップができる設備も存在する。開放できれば多くの人が利用する可能性を秘めていると感じた。安全上の配慮ができ、学情の屋上が開放されれば、学情全体の利用人数の増加にもつながるかもしれない。今後、学情の屋上の一般開放に向けて何らかの対策が講じられることを期待したい。

文責

石原奈甫美 (Hijicho)


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