1号館前の庭の通路が10月20日、通行可能となった。ヤシの木が伐採され、以前の1.3倍の広さとなった庭について、法人運営本部施設整備担当課長の大谷みゆきさんと、法人運営本部管理課整備担当係長の藤木寛信さんにお話を伺った。
――芝生の工事について教えてください。
1号館前の庭は、芝生の面積がなるべく広くなるように藤木さんが設計しました。GHQの建造物など想定外のものが地下に埋められており、工事には当初の予定よりも高い約2400万円がかかりました。
また、現在の芝生(ティフトン419)は冬になると葉は枯れて茶色くなってしまいます。この冬はできませんが、1年後の冬は、冬でも緑色を維持できる品種の芝種子(ペレニアルライグラス系)をオーバーシーディングします。これにより冬季間、緑が維持できます。オーバーシーディングの芝は春には枯れて、元のティフトン芝に戻ります。
――芝生に出入り可能になるのはいつごろですか。
芝生の伸び具合によりますが、1月10日ごろになる予定です。しかし、出入り可能になる頃はまだ茶色の芝生です。芝生に出入り可能になればお披露目などを行うことを検討中ですが、まだ何も決まっていません。
――今後、芝生はどのように活用されるのですか。
芝生にはベンチを置くことを考えています。芝生に出入り可能になってからは、寝転んだり、読書をしたりすることができます。また、コーラスやヨガなど、イベントの開催も視野に入れています。しかし、走り回ったり激しいダンスを行ったりすると、芝生が剥がれてしまう可能性があります。
――伐採されたヤシの木はどこにいったのですか。
1本は当面、高原記念館前に設置し、ベンチとして活用します。また、ヤシの木を希望する研究施設や他大学の工学部にも提供しました。
残りのヤシの木については活用希望者を公募で募集し、提供しました。活用希望者は現在も募集しています。
最後に大谷さんは「芝生の活用方法については、学生の意見もぜひ聞きたいです。アイデアを募集するかもしれませんので、ぜひ考えておいてください」と語った。
これから芝生がどのように利用されるのか、楽しみだ。
養生中の芝生=杉本キャンパス1号館前で10月31日、加藤菜々子撮影
用語解説
オーバーシーディング 夏芝の上から冬芝を植え、冬の間も緑色を維持できるようにすること。
文責
加藤菜々子(Hijicho)
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