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オンライン授業、どう思う? 先生編①


オンライン授業が導入されてから約1年半。みなさんはどのような感想を持っているだろうか。

友達との交流が減って寂しい? 議論ができなくて不便? それとも自分のペースで進められて効率的?

この記事では、学生と先生それぞれ3名に話を聞き、オンライン授業のメリット・デメリットについて考える。

 今回は先生編。商学部の本多哲夫先生にお話を伺った。

 

本多哲夫先生(商学部)

取材日:5月21日

本多哲夫先生 プロフィール

大阪市立大学商学部教授。博士(商学)。専門は地域経営論、中小企業論。主な著書は『大都市自治体と中小企業政策―大阪市にみる政策の実態と構造―』(同友館、2013年、単著)、『継ぐまちファクトリー』(同友館、2018年、単著)等。

 

 ——先生が担当されている授業は、現在どのような形態で行っていますか。

 まず、学部と大学院のゼミはすべてZoomを使った双方向型で行っています。講義については、公共経営序論(コーディネーター)と中小企業論、大学院の地域経営論研究を担当しているのですが、いずれも発展型で行っています。一昨年までは、地域産業論と中小企業経営論という講義も担当していて、中小企業の方や自治体の職員の方をゲストスピーカーとして招いていました。しかし現在は大学に来ていただくことが難しいので、開講していません。

 

 

 ——オンライン授業になって生活リズムに変化はありましたか。

 オンライン授業だからという影響はあまりないですね。夜に外出したり会食したりする機会が減ったので、睡眠時間が長くなって健康的になったかもしれません(笑)。

 

 

 ——オンライン授業になって困ったことはありますか。

 まずシステムに慣れることですよね。去年の4月時点ではZoomを使ったこともなく「ゼミでZoomは使えるのか?」「講義の動画はどうやって作るのか?」という感じでした。

 そしてゼミですね。本多ゼミの場合は、中小企業にフィールドワークに行くことも多いんですよね。あとは区役所主催の子供向けイベントのサポート活動もやっていました。そういった活動が一切できなくなって、現場に行けないというのはゼミの魅力が落ちてしまうなと思っています。ゼミで雑談ができないのも寂しいですね。

  これは嬉しい反面忙しいことなのですが、教室の制約がなくなったことで、履修者をいくらでもとれるようになりました。中小企業論の履修者は383名いるのですが、その全員から毎週レポートが来るので、読むのにかなり時間がかかりますね。フィードバックがあるのは嬉しいですが、やはり大変です(笑)。

 

 

 ——では、オンライン授業になって良かったことはありますか。

 良かったことも沢山あります! 僕は大教室の講義をオンラインでやるのは結構いいと思っています。これまでの大教室の授業は、学生の立場からすると、教室に詰め込まれて、周囲がガヤガヤしている中で教員の声も聞き取りにくい……という状況だったと思うんです。オンライン授業だとそれがすべて解消されますよね。あとはエアコンの問題ですね。大教室だと何度に設定しても合わない人がいて大変でした(笑)。家なら快適に勉強できますよね。

 僕の授業では毎回演劇の映像を流しているのですが、対面授業では毎回はできなかったんですよね。でもオンライン授業になって、飽きずに楽しんでもらいたいなと毎回流すようにしたら、すごく学習効果もありますし、僕としても頑張って作った演劇を毎回見てもらえて良かったなと思いました。

 

 

 ——講義の動画は本多先生が編集されているのですか。

 はい。自分でやっています。

 

 

 ——それはコロナ禍以前はやっていなかったことを、オンライン授業を機に始めたということですか。

 そうですね。中小企業論の講義では毎回カエルが登場するんですが、あれは全部自分で編集しています(笑)。

 

 

 ——対面と遠隔どちらの方が準備が大変ですか。

 遠隔では編集に時間がかかりますね。講義動画の場合は手元にも残りますし、何回も見てもらいたい。楽しんでもらおうと編集するぶん、対面より準備に時間がかかってしまいますね。

 でもよく考えると対面は対面で大変ですね。レジュメを沢山印刷しないといけないとか。学生の皆さんは当たり前に思っているかもしれないですが、何百部のレジュメを印刷して運ぶの結構大変なんですよ(笑)。紙ベースでレポートを回収してチェックするのも大変でしたね。

 対面もオンラインも良い面・悪い面がありますね。

 

 ——オンライン授業で工夫していることはありますか。

 動画がある方が楽しいと思うので、動画を全面に出すようにしています。今年からは、学生から来た感想や質問に授業内で回答するようにしています。

 

  ——対面授業で最前列に座っているような学生は記憶に残ると思うのですが、オンライン授業でも記憶に残る学生はいるのでしょうか。

 はい、いますよ。レポートを見て「しっかり書いているな」「独自の視点でいいな」という学生は、印象に残りますね。

 

 ——仮にコロナ禍が落ち着いて授業形式を選択できるとしたら、対面と遠隔どちらを選びますか。

 これはゼミと講義で変わりますね。大学院のゼミは社会人の方もいるので遠隔になると思いますが、学部のゼミは対面がいいです。Zoomだけだと人間的な交流がなくなってしまうので……。

 一方僕が1人で担当している講義は、コロナが終わったとしても遠隔でやっていきたいですね。先ほどもお話しましたが、静かな環境で聞けるとか動画を停止したり戻したりできるといったメリットを生かしたいです。ただ、ゲストスピーカーを呼ぶ講義は対面でやりたいですね。

 

 

 ——オンライン授業を受ける学生に要望があればどうぞ!

 要望は特にないのですが、あえて言うなら授業動画の演劇部分は倍速で見ないでほしいです。作品として演劇を楽しんでほしいので、ぜひそのまま堪能してください。僕の講義動画は、理解してくれれば倍速で見てもらっていいです(笑)。

 

 

 ——最後に学生にメッセージをお願いします。

 オンライン授業を受けている学生さんは、レポート課題に追われて大変だと思います。ただ、とても身になっていると思うので頑張ってほしいですね。オンライン授業は、自分にとって快適な場所で受講できるので、本来の意味での勉強ができると思うんです。動画は何回でも再生できますし、メールで質問することもできます。課題が大変という気持ちが先行してしまうかもしれませんが、将来振り返ったときに「勉強になったなぁ。」と思えることがあるはずです。せっかくなので、この環境を利用して集中して勉強してほしいですね。この時期に頑張ったことはひとつの苦労として、必ず身になると思います!

 

 

 

 

本多先生が脚本・演出を手がける朗読劇!

劇団カオス×市大商学部 エデュテイメンツ5周年記念公演「中小企業SD白書」

 脚本・演出:本多哲夫

 会場:大阪市立大学田中記念館ホール

 日程:8月21日(土)・22日(日)

 時間:13:30開場、14:00開演

 公演形態:オムニバス朗読劇

文責

赤松みなみ(Hijicho)


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