「クラブよ~いドン!」は市大で活動するクラブやサークルを取り上げていくコーナーです。「あなたのとなりのあの子が所属しているクラブを詳しく知ろう」をコンセプトにしています。 |
皆さんは学生団体Booksと言う団体を知っているだろうか。団体代表の石原翔馬さん(商・3年)、副代表の吉田将也さん(商・3年)に、どんな活動をしているかや団体創設の理由、魅力などをうかがった。
――活動人数を教えてください。
吉田 現在は男子8名、女子6名の14名で活動しています。主体になっているメンバーが3回生なので、これから新しいメンバーを増やしていきたいと思っているところです。
――どのような活動を行っているのですか。
石原 主に二つの活動を行っています。一つ目は「生き活き商店街」という大阪市の東成区にある商店街とのコラボ企画です。11月に行ったイベントでは、商店街内でタピオカを販売したり、ラジオ放送をしたりして地域の方と交流しました。この地域は小学校や中学校はあるのですが高校がなく、学生が少ないことが以前から問題としてあげられていたそうです。学生に遊びに来て欲しい、学生の力を使ってより活気ある商店街にしていきたいと考えていると伺ったのがきっかけでした。そのために様々なイベントを主催しています。
商店街で行われたイベントの様子=石原さん提供
二つ目は「プロジェクトBooks」というもので、知人や企業から案件をもらいこなしていく短期プロジェクトです。最近では、学生と企業との交流会を共催しました。企業側にとっては若者との考えのギャップを知る機会になり、学生側は就活の役に立つということで、合計100人の集客に成功しました。また、「ワールドカフェ」という企画にも取り組んでいます。ワールドカフェとは話し合いの手法の一つです。気軽で自由に対話できる環境を作ることで、堅苦しい会議よりもよいアイデアが生まれるということを念頭においたものです。自分たちがこの手法を使ったイベントを主催し、ファシリテーターと呼ばれる、その場での司会進行役のような立場を担ってきました。
企業との交流会の様子=石原さん提供
――なぜこの団体を作ろうと思われたのでしょうか。
吉田 この団体は実は2回結成されています。まず1回目は、現在大学でも取り組まれているアクティブラーニングに取り組む団体として創設されました。当時受けていた授業が楽しかったのでその延長の活動がしたいと考えたことがきっかけです。しかし、なかなかうまくいかず半年が過ぎてしまいました。
石原 そして、2018年10月に転機が訪れました。僕は1回生の時から営業のバイトをしていたのですが、そこは自分たちのことをお金を運んでくる道具としか考えていないように感じることが多々ありました。その経験から、一人一人が自分の役割を持って活躍する舞台を作りたいと考えるようになりました。そして組織改革を行い、現在のBooksが誕生しました。私たちが掲げている理念の「一人一人が主人公」は、そのような思いから作られたものです。物語の中で常に輝き、活躍しているのは主人公です。そんな主人公がたくさんいる楽しい団体が、Booksです!
――この活動をしていて辛かったことはありますか。
吉田 企画を作っても人があまり集まらなかったときです。チラシを作ったりSNSで告知したりしても、全く結果がついてこなかったときは、本当に辛かったです。宣伝をする相手がどう考えているか、何を求めているかを深く考える必要性を痛感しました。
石原 先程話したワールドカフェの企画は当初、私たち自身がファシリテーターとしてまだまだ知識が少ないにもかかわらず、司会進行を行わなければならなかったので非常に大変でした。幼稚園児が小学生に勉強を教えているみたいな感じですかね。難しいことが数え切れないほどあった分、話し方や臨機応変に対応しなければならないこと、立ち振る舞いなど学ぶことも多くありました。その時期があったおかげで、自信を持って人前で話すことができるようになった気がします。
――この団体の魅力は何ですか。
石原 やりたいことがなんでもできる環境があるということです。私自身、やりたいことを楽しくやることが一番だと考えています。課題に対して全員で取り組むことで、もちろん苦労もありますが達成感も味わえます。結果が出れば、どのような過程をたどっても良いと思っています。最短距離をたどれる人もいれば回り道をして苦労する人もいますが、そこは個性だと思うので。なにより、どんな手段を使ってでも、やりたいことを全力で楽しんでできることが魅力です!
Twitterアカウント⇒「学生団体Books 大阪市立大学」@sobooks1001
ホームページ⇒https://books1001.wixsite.com/official
文責
福田夏実(Hijicho)
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