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それゆけ! ちびっこ市大生 杉の子保育園レポ


 本学には付属の保育園があることをご存じだろうか。初めて聞いたという人でも、エプロンをした先生に連れられて構内を散歩する幼い子どもたちを見かけたことはあるかもしれない。子どもたちは皆、本学付属の保育園「杉の子保育園」の園児である。
 同じ構内にありながらもただ大学生として過ごすだけでは関わる機会のない保育園、そしてその子どもたちについて知るべく、園に取材を行った。

園児たちが遊ぶ部屋。壁の飾りつけは先生の手づくり=4月18日、中村伸二撮影

 杉の子保育園は本学付属の保育園として2009年に設立された。杉本キャンパスの本館地区に位置しており、本学で働く人や学生が子どもを預けることができる。9年前、教育や研究、そして学業と子育ての両立支援を目的としてつくられた。
 現在、毎日園に来る月極保育の子どもたちが6名、日ごとに預かる一時保育が3名。教職員や事務員の子どもだけでなく、大学院生を中心とした学生の子どもを預かることも多い。0歳から就学前までの子どもを預けることができるが、現在は2歳までの子どもしかいないそうだ。
 子どもたちは朝8時すぎに登園し、以下のような一日を過ごす。

 杉の子保育園の一日

 午前8時15分 随時登園、自由遊び
 午前9時30分 おやつ、朝の会
 午前10時 遊び、お散歩など
 午前11時 昼食
 午後0時30分 お昼寝
 午後3時 起床
 午後3時15分 おやつ、お帰りの会
 午後3時45分 自由遊び
 午後4時30分 随時降園

 10時からの散歩ではワシントン広場や理学部棟前など杉本キャンパス構内のほか、浅香公園など構外に行くこともある。特に馬術部の厩舎は子どもたちに大人気のお散歩コースで、「お馬さんが見たい!」と言われることも多いという。
 保育士の先生は、「学生が手を振ると子どもたちはとても喜びます。お散歩中もぜひ声をかけてほしい」と話した。

昼食やおやつは園で調理しているもの

 普通の保育園であれば園庭がないところも多いが、大学付属の保育園は大学構内で遊べるのが魅力だという。秋には構内のいちょうの木の下で落ち葉で遊ぶなど、子どもたちは自然に触れるのをとても楽しんでいるそうだ。
 その他、運動会やクリスマス会、七夕に合わせた夏祭りなどイベントも多い。イベントの日程を事前に告知するようにしているので、一時保育の子どもたちも多く参加してくれるのだという。
 この日取材させてもらったのはお昼寝後のおやつとお帰りの会の時間。子どもたちは記者たちを警戒しているようで、いつもより大人しいとのことだった。子どもたちは手作りのおやつを食べた後、絵本を読んでもらってから先生のピアノに合わせて帰りの歌を歌っていた。

おやつを食べる子どもたち。「おかわり!」という子も 

 杉の子保育園担当部署の人事課の東良樹さんは、「大学にある保育園としての魅力を作ることが今後の課題です」と話す。これまでにも、保育園の運営について研究する商学部のゼミに話をするなど学生との関わりはあったが、今後はより積極的に学生と交流していきたいという。「ハロウィンの時期には子どもたちが仮装して、あらかじめ人事課がいろんな部署に配っておいたお菓子をもらいに構内を歩き回るイベントをしています。そういう企画を、例えば大学のクラブと連携してできたらより楽しいかなと考えています」と語った。
 サークルで、個人で、ゼミで。大学付属の保育園という環境を生かし、園児と大学生の交流を深めていけるよう、学生側から企画してみてはどうだろうか。

帰りの会の後はブロックで楽しそうに遊んでいた

文責

行田美希(Hijicho)


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