商学部に来年4月から、公共経営学科が設置される。公共経営学科はどのような学科なのだろうか。商学部長の向山敦夫教授にお話を伺った。
――なぜ新たに公共経営学科が設置されるのですか。
これまでの商学部は、商学部商学科の1学科体制で学習に取り組んでおり、大企業の経営や会計に焦点を当てた講義が多く存在しています。しかし現在、ブラック企業や企業の情報開示、環境破壊などが問題となっています。企業の在り方の変化で、利潤最大化だけを考えていてはいけない時代になりました。
そこで、「社会性」「地域性」をキーワードとし、中小企業や地域企業、非営利組織をより重点的に学習することができる、公共経営学科を新たに設置することになりました。
もちろん、商学部では中小企業や地域企業、非営利組織を学ばないわけではありません。「中小企業論」や「公益事業論」といった講義も存在していますが、比重を大企業に置いていました。
公共経営学科では、中小企業や地域企業、非営利組織の講義が増え、より体系的に学習することができるということです。
――カリキュラムはどのように変化するのですか。
入学時から2年生の前期までは学科に分かれず、経営学や経済学、会計基礎論の基礎知識を取得していきます。入試制度も従来と変わらず行うので、希望する学科によって出題内容が異なることはありません。2年生の後期からは商学科と公共経営学科に分かれ、より専門的な知識を身につけていきます。
学生はどちらかの学科に所属することになりますが、どちらの学科に所属していても相互の学科科目が履修可能です。
――公共経営学科の強みは何ですか。
公共経営学科でも商学科でも相互の学科科目の履修が可能なことから、体系的に学習できることが期待できます。また、中小企業や地域企業、非営利組織に関心のある生徒にとっては学習に適した学科となっています。これまで行ってきたフィールドワークや少人数での授業も、積極的に行う予定です。
最後に向山教授は「たくさんの学生が公共経営学科に興味を持ってくれると嬉しいです」と語った。新しく生まれ変わる商学部がこれからどのような活躍を見せてくれるのか楽しみだ。
ゼミで中小企業を訪問する様子=梅南鋼材株式会社で6月28日、本多哲夫教授(経営学研究科)提供
文責
加藤菜々子(Hijicho)
他にもっとやることあるやろげ。マジ無能大学卍