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アメフト部快勝、大工大に28対0 3部Aグループ


 ナイター照明を受けた黄色のVネックは、冒頭から輝いていた。アメリカンフットボールの関西学生リーグ3Aグループ4節が1016日(日)神戸市灘区の王子スタジアムで行われ、市大アメリカンフットボール部ゴールデンシダーズが大阪工業大ラウディーズに280で勝利した。これにより、今季成績を31敗とし、3A同率首位に浮上。今季目標の2部昇格をぐっとたぐり寄せた。

先制タッチダウンをきめるRB佐藤選手(左端)=王子スタジアムで10月16日(日)、丹下舜平撮影

 

冒頭から一人で35ヤード

 快勝劇が始まったのは第1Q(クウォーター)開始20秒、パスを受けたRB(ランニングバック)佐藤暁宣選手(経・4年)がディフェンスの守備線を破り、相手陣地35ヤード付近から対角線上にフィールドを一気に駆け抜ける場面だ。ボールを持った自選手が100ヤードのフィールドの向こう岸までたどり着くことで得点を奪うアメフト競技において、一度の攻撃で51ヤードをゲインしたこのプレーは大進撃に値する。しかも11人の相手ディフェンスの間をランとパスを組み合わせてじりじり攻め込むのが通常のところを、一人で30ヤード以上を走り抜け、しかもタッチダウンで6得点するところまで持ち込んだこのプレーは痛快ですらあった。

 

「ディフェンスラインの激突功奏す」OB談

 圧勝の要因を「ディフェンスがしっかり守ってくれたおかげで、攻撃に力を注ぐことができたところです」と分析する同部OB会会長の柴山氏が指摘する通り、攻撃だけでなくディフェンス陣のプレーも光った。第3Q大工大が攻撃で本来前進するところを、LB(ラインバック)桐山貴至選手(工・3年)が逆に後退させて相手陣地7ヤードまで押し戻した上、インターセプトを取ってその地点からの攻撃機会を勝ち取った場面。ゴールラインはもう目の前だ。4度まで与えられる攻撃機会で好調シダーズが7ヤードを勝ち取るのは造作もなく、いわば絶好のアシストをした形になった。第4Qは大工大にほとんど攻撃機会を与えず、無失点に抑えた。

 

決めろ2部昇格

 同部が長年目標に掲げる2部昇格には、リーグで2位以内に入り、2部下位2チームとの入れ替え戦に勝つ必要がある。次の相手は同率1位の和歌山大。リーグ最終戦だ。見事勝利をもぎ取って、リーグ1位通過での入れ替え戦突入、ひいては突破を決めてほしい。今年のチームスローガンは、「俺がやる」だ。

 

試合観戦のすすめ

アメフトは、プレーが止まる度に絶えず入れ替わるたくさんの選手や、使用プレーをプレートで知らせる控え部員、それにマネージャーなど、多くの人々の総力戦であることがスタンドからわかるスポーツ。プレーの約半分はヘルメットを突き合わせて作戦を練る頭脳戦でもある。面白そうだけれどあまりイメージが湧かないと思った人には観戦をお勧めする。

次のリーグ最終和歌山大戦は万博記念公園EXPO FLASH FIELDで銀杏祭最終日の116日(土)午前11時より。

 

用語解説

タッチダウン ボールがフィールドの端にある相手ゴールラインを超えると得られるプレー。

インターセプト 攻撃側のパスを守備側が横取りすることで守備側に攻撃権が移るプレー。

 

大工大の攻撃を防ぐLB畑選手(中央、背番号81)=王子スタジアムで10月16日(日)、丹下舜平撮影

文責

竹内勇気(Hijicho


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