第125回ボート祭が、5月21日(土)22日(日)の2日間にわたり開催された。毎年5月に桜ノ宮の大川で行われるこのボートレース大会は、市大生だけでなく一般市民も参加することができる。1889年から続いており、今年で125回目という大きな節目を迎えた。荒川学長による開会の挨拶では、本大会のルーツである「水上運動会」について触れ、その歴史の深さを語った。
レースは学部の部、文化系サークルの部、体育会系サークルの部、教職員の部、女子の部、市民の部の6つの部門に分かれている。また、特別レースとして学長レースと学部選抜レースも行われ、市大学長艇は惜しくも府大学長艇に敗れ2位だった。どのレースも熱戦を繰り広げ、大きな盛り上がりを見せた。
ボート祭実行委員長 高松哲平さん
写真=高松さん(丹下舜平撮影)
――125回という大きな節目を迎えて、どのような気持ちで運営に携わりましたか?
気持ちを引き締めて、ルールの変更や広報等、新しいことに挑戦しました。今年は特に広報に力を入れ、ウェブサイトを新しくしたり、都島区の広報誌にボート祭について載せてもらったりしたんです。例年以上を目指し、自分たちの中でいろいろチェンジしていこうと取り組みました。
――運営するにあたって、苦労した点や良かった点は何ですか?
どうやったら皆さんが貴重な土日という時間を割いて、この大会に参加しくれるのか、とても悩みました。できる限り出る側の気持ちを考えて、タイムレースの方が分かりやすくて皆来てくれるんじゃないかとか、レースルールを変えたりと、たくさんの会議を重ねてきました。良かった点は、実行委員会の仲の良さですね。ばらばらの所属の人たちが集まって運営に携わってきましたが、そういったことを感じさせないほど交友関係を深められたと思います。
――景品はどのように決められましたか?
決められた予算の中で、レースに参加したくなる景品選びを心がけました。また、値段の豪華さだけでなく、各部門でどういったものが喜ばれるのかということにも気を配りました。
――今後のボート祭はどうあってほしいですか?
あと2倍は続いてほしいですね。ボート祭は明治から続く伝統ある大会です。しんどいかもしれないけど、その中で絶えず勉強していけば、より良いものができると思います。
ボート部主将 松井亮介さん
(松井さん=大塚成美撮影)
――ボート祭、2日目を終えての感想はどうですか?
ボートに乗っている皆が楽しそうで、教えている側もとても楽しかったです。
――ボート祭をやって良かった点は何ですか?
これだけボートがクローズアップされることはめったにないので、皆さんにボートのことを知っていただける、いい機会だと思っています。参加してくださる方とコミュニケーションをとることができるので、今後の関係も生みだせるのが魅力の一つだと思います。
――このボート祭の期間で言われてうれしかったことはありますか?
はい。うれしかったのは「熱心ですね」という言葉です。ボートの漕ぎ方を教えている時の僕たちの態度を見て言ってくださったのですが、日頃から何事にも熱心に取り組む姿勢を認められたような気がして、普段の活動にもやりがいを感じました。僕たちのやってきたことは間違っていなかったのだと感じる瞬間でした。
――ボートの魅力を教えてください。
「究極のチームスポーツ」である点です。一人だけ調子がよくてもいい結果は出ません。しかし逆にいうと、個人では上手くいかなくても、チームの息が合えば一気に勝利に近づきます。皆の力がかみ合ってベストタイムが出たときは、本当にボートをやっていてよかったと思います。
――最後に来年のボート祭に向けた意気込みをお願いします。
今年は前回よりもレースに出場するチーム数が減ってしまったので、来年は事前の告知により力を入れて、もっとたくさんの方を巻き込みたいです。各学部から出場チームが集まれば、学部対抗レースもしたいですね。毎年優勝チームには魅力的な景品が用意されているので、得しかしないと思いますよ!外は少し暑いですけど(笑)。ぜひ皆さんに参加していただきたいです。
ボート部副主務 新家佑さん
新家さん=(丹下撮影)
――ボート祭において、ボート部はどのような活動をされているのですか?
主にレースの運営です。各ボートに部員が1人ずつ乗り込み、舵取りを行います。
――当日までにどのように準備を行っているのですか?
準備は当日の2日前から始めます。当日は朝5時に起きてボート部全体で朝練習を行った後運営に向かう、というハードスケジュールのため、前日から泊まり込みで対応しています。
――どのような意気込みで運営に取り組んでおられますか?
まずは安全の確保です。ボート祭を125年もの間続けてこられたのも、やはり大きな事故が起こらなかったからこそだと思います。この歴史ある祭りがこれからも続いていくためにも、安全が第一だと心がけています。
――ボートの魅力とは何ですか?
大人数でできるところです。老若男女を問わず参加できるため、いろいろな人と関わり合える点が最大の魅力だと思います。この祭りが参加者の皆さんにとってボートという競技を十分に楽しめる、思い出に残る経験となってほしいと考えています。
青桃会
(青桃会の皆さん=丹下撮影)
――今回の作品を披露するに当たって練習はどのくらいの期間行いましたか?
だいたい2週間くらいだと思います。
――練習をするにあたり、どのような箇所に気を付けて行いましたか?
自分たちの立ち位置や動くタイミングですね。音楽に合わせて演技を行うので、音楽にずれないように皆で合わせて、本番でミスが出ないように練習しました。
――演技用の音楽はどのように選びましたか?
今回の作品はカラフルな建物と川だったので、それに見合うようなカラフルで明るく、水に合う曲にしました。
――今回の演技を終えて感想をお願いします。
本番で観客の皆さまが盛り上がってくたさりよかったです。来年は今年を超えるように頑張っていきたいと思います。
写真=ライブアートの様子(丹下撮影)
応援団 新入団員
写真=応援団新入団員の皆さん(丹下撮影)
――今回が初めてのステージとのことですが、どういった気持ちで演舞をしましたか?
とても緊張しましたが、たとえミスをしてしまっても全力で皆さんを鼓舞しようと臨みました。ボートに乗る人たちの力になれていたら幸いです。
――練習などで大変だったことはありましたか?
リーダー部 練習が始まったのが2週間前だったので、時間を無駄にせず振りを覚える作業が大変でした。
バトン部 練習のたびに新しい曲が増えていくので、復習する時間を作るのに苦労しました。
吹奏部 吹奏部は全員初心者だったので、音を出すところからのスタートでした。先輩に教えてもらいながら必死に曲を覚えました。
――今後の目標、決意を教えてください
リーダー部 応援団は常に進化していく団体です。僕らの代で過去最高の応援団をつくり上げ、市大の皆さんをさらに鼓舞していきます!
バトン部 次の舞台は府大戦です。楽しい曲をたくさん覚えて、元気を与える応援をします!
吹奏部 今は音を出すのでいっぱいいっぱいですが、僕たち1回生から吹奏部を牽引できるように成長したいです!
写真=演舞の様子(丹下撮影)
女子の部優勝 部室爆発号
写真=部室爆発号の皆さん(大塚撮影)
――優勝した感想は?
「あ、優勝してしまった」という感じです。優勝できるとは思っていなかったので(笑)。
――どういった集まりですか?
女子ラクロス部の2回生と3回生で組んだチームです。
――船の名前の由来は?
今年は女子ラクロス部にたくさんの新入生が入ってくれました。それで、今は部員のかばん
だけで部室がいっぱいになってしまう状態なんです。なので、部室を増やしてほしいという気持ちを込めました(笑)。
――優勝の決め手は何だったと思いますか?
チームワーク力だと思います。普段から一緒に活動しているので。
――来年もボート祭に参加されますか?
今回初めてボート祭に参加したのですが、とても楽しかったです。来年も試合が被らなければ、参加したいと思います。次出るならちゃんと練習をして、もっとレベルを上げたいですね。今回は女子ラクロス部からは1チームだけの参加だったので、できれば2~3チームぐらい出したいです。
今年のボート祭も無事何事もなく2日間を終えた。本大会は学部や学年を越えて楽しむことのできる貴重なイベントである。この伝統が今後どのように続いていくのか、楽しみだ。
文責
大塚成美、中村伸二、藤本理沙、村島健太、行田美希 (Hijicho)
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