5月28日(土)・29日(日)、関西チャリティ美術展が開催された。この美術展は、関西各地の大学の美術部に所属する学生や社会人、アーティストなどが集まって開催されたものである。「みんなでお絵かき教室」や、乾パンを使った「防災クッキング教室」、子ども向けに「かえっこバザール」といったイベントも行われた。 今回のチャリティ美術展の開催を受け、関西チャリティ美術展代表・谷脇栗太さん(大阪大学美術部)にお話を伺った。
主催者の声
今回のチャリティー美術展開催のきっかけはやはり震災でしたか?
—3月12,13日に地元商店街と大阪大学の有志の合同文化祭「いしばし文化祭」(主催:「石橋×阪大」)に参加させていただき、友人と立ち飲み屋を出店しました。 震災のニュースが入ってきたとき、この状況で文化祭や飲み屋をやっていいのか?という疑問が浮かびましたが、逆にみなさんに元気になってもらい、義援金を募ることができればやる意味があるのではということで開催に踏み切りました。 この経験から、自分の専門分野である美術方面でもこうした活動ができればと思い、今回のチャリティ美術展を企画しました。
どのような形で支援を行うのですか?
—募金のほか、ポストカードなどを販売しその売上金を寄付する形で支援を行います。売り上げは原則全額寄付しますが、原価がかかっているものについては、例えば半額のみ寄付するといったことを作者の方に決めてもらって、それを明記して販売します。 また、寄付は日本赤十字社を経由して行います。
なぜ、美術展で、「かえっこバザール」や乾パンを利用した「クッキング教室」を開催されたのですか?
—特に深い意味はないですが、さまざまな人々に来てもらいたいと思ってファミリー向けの企画を考えました。子ども向けには「かえっこバザール」、大人向けには「防災クッキング教室」ですね。参加者のみなさんには楽しんでもらえたようなので、開催してよかったと思います。今後も開催したいですね。
▲クッキング教室では、写真のつくねのほか、ピザなども作られた。
今後も今回のようなイベントを行う予定はありますか?
—今回が第1回目の開催となりましたが、これからもこのようなイベントを行っていきたいです。第1回を大阪で開催することができたので、京都、神戸など関西を巡回する形で開催できればと考えています。次回は半年から1年後の開催を目指して構想中です。開催した暁には、是非お越しください。皆さんのご来場をお待ちしております。
似顔絵を描くときは
「みんなでお絵かき教室」のブースでは、久保望さん(青桃会)に似顔絵を描くコツを教えていただいた。うまく描くためには、画力よりも、お客さんと仲良くなり、楽しく描くことがベストだそうだ。久保さん自身は、似顔絵を描く際は思い切って描くこと、また、描いている最中には絵を相手に見せないことを心がけている、とのことだった。 皆さんも似顔絵を描く際はぜひ試してみてはいかがだろうか?
▲実際に似顔絵も描いていただいた。
From Writer
今回開催された関西チャリティ美術展では、2日間で42,118円もの売り上げと募金が集まった。谷脇さんをはじめとする開催者さんたちの思いは、きっと被災地へと届くに違いない。
文責
三宅千悠
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