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法学部生による「キャリアデザインセミナー」 12/18(木)開催


12月18日(木)に法学会後援学術行事の一環として、キャリアデザインセミナーが開催され、高 亜希氏によるワーク・ライフ・バランスについての基調講演と内定者の4回生によるパネルディスカッションが行われる。このキャリアデザインセミナーの企画・運営は学生が中心となって行っていることをご存じだろうか。この企画運営に携わる法学部ゼミ幹事会の法学会後援学術行事班の学生とそのサポートを行っている法学部の金澤教授にセミナーにかける想いを伺った。

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写真=金澤教授 (長澤写す)

きっかけは法学部対象の就活セミナーの企画
「法学部生対象の就活セミナーを実施しようと思ったことがそもそものきっかけです」とセミナーの立案者の稲里さん (法・3) は振り返った。法学部の学生は商学部や経済学部といった他学部と比べ、企業訪問や社会人の方と触れ合う機会が少なく、社会に出るにあたって不利になるのではないかと危機感を抱き、 社会人の方と触れ合う機会を自分で作り出そうと考えたのだそうだ。
その後、金澤教授や先輩などに相談に乗ってもらう中で、「就活」という限られた話題に絞るのではなくもっと広い意味で「就職」というテーマを置き、一般企業への就職を視野に入れている学生だけでなく、公務員志望や大学院への進学を考えている学生も含め、法学部の学生全般にとって意義のあるセミナーを行いたいと考えるようになりキャリアデザインセミナーを企画したのだという。

学生の手によって授業だけでは聞けない・得られないイベントを
法学会後援学術行事の目的とは、学生に授業だけでは聞けない話を聞いて、得られない経験をしてもらうことであり、これまでには弁護士の方といった実務経験を積まれている人などを招き講演会を行っていた。これまで教員が学生にこんな話を聞いてもらいたいと講演内容の案を出していたが、2年前に学生が講演会の企画・実施を行って以来、学生が主体となってそれぞれの興味関心に応じて意見を出し、話者を選定し、講演会を企画・実施し始めたそうだ。学生のサポート役を務める金澤教授は、「あくまでも学生の自主性に任せており、学生が知りたいことを自分たちで見つけてほしいと思っています。コンセプトなどいくつかの点についてアドバイスはしますが、企画書を作ったり交渉したり実際に行動するのは学生です」と述べられた。

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写真=法学部ゼミ幹事会の法学会後援学術行事班の学生の皆さん (稲里さん提供)
(左から 濱岡さん、上枝さん、大出さん、稲里さん、岸本さん)

企画を実現させることの大変さを実感
「この企画の発案から実際に企画書が通るまで5か月もかかりました」と稲里さんはこれまでの苦労を 語った。これまでは主に法学と関連する講演が多く、今回のキャリアデザインセミナーのような『就職』というテーマの講演は前例がなかったために、何度も話し合いをもち、また企画書も作り直し、ようやく企画を通すことができたのだという。法学会後援学術行事班の班長の大出さん (法・3) は今回の企画を通じて「ゼミ幹事会に所属してから、こういったセミナーの企画・運営に携わったり、いろいろなことに挑戦してきました。困難なこともありますが、学べることもやりがいもあります。今回のセミナーでは特に手続きを踏んで企画を通すことの大変さと、民主的に話し合いを進めることの重要性を学ぶことができました」と語った。

ワーク・ライフ・バランスという観点の必要性

稲里さんはワーク・ライフ・バランスに焦点を当てた理由を「就職ということを考えたときに、いろいろな観点が必要になってくると思うのです。たとえば仕事のやりがいであったり、給料があげられます。その中でも私は仕事と家庭の両立ができるかどうかという観点も必要なのではないかと感じました。社会に出た後のこれからの人生は仕事だけではないし、仕事以外の部分も充実しないと豊かな人生は送ることができないのではないかと思います。仕事と家庭のバランスを考えて公務員という道を選ぶ人もいる中、果たして民間就職だと両立は厳しいのか、そういうことについて、少しでも考えてみることは大切なのではないかと思い、ワーク・ライフ・バランスに焦点を当てました。今回講演者としてお呼びしている高亜希氏は大手企業に就職後、病児保育のNPO法人を立ち上げるなど幅広く活躍している方です。そうした方のお話を聞くことで、これまでとは違った価値観が見えてくるのではないかと思います」と述べた。

セミナーへの想い

稲里さんは「法学部でのキャリアデザインセミナーを行うことは今までにない試みで苦労した分、企画自体は満足のいくものになっていると自信を持っているので、多くの学生にぜひ足を運んで聞いてもらいたいです。また班のメンバーや金澤教授、先輩など多くの方に協力していただきここまでやってこれました。非常に感謝しています」とセミナーへの意気込みと班のメンバーへの感謝の言葉を語った。
金澤教授は「学生の間は経験から学べることは少ないので、今回のセミナーも含め法学会後援学術行事は視野を広げるまたとない機会だと思います。今の自分たちが近い将来社会に出るにあたって、少し先を行く先輩から様々な考えを吸収してもらえたらと思います」とおっしゃった。
法学会後援学術行事班の岸本さん (法・3) は「法学部は他学部と比べタテもヨコもつながりが希薄なので、今回のセミナーがきっかけとなって今後つながりを創出する場ができれば」と話した。

法学会後援学術行事 キャリアデザインセミナー 概要

日時:12月18日 (木) 14:40~17:00 (予定)
場所:杉本キャンパス 1号館137教室

※法学部生以外でも自由に参加できる

第1部 (4限)
○基調講演
「ワーク・ライフ・バランスを考える」

講演者
メインスピーカー:高 亜希氏

プロフィール
1979年大阪市生まれ。関西学院大学商学部卒。JTB、リクルートHRマーケティングを経て、08年NPO法人「フローレンス」入社。09年NPO法人「ノーベル」設立。NPO法人ノーベル代表。病児保育事業を展開している。
ノーベルの企業理念として、子供を産んでも働き続けられる社会をつくることを掲げている。

*病児保育とは、子供が熱を出してしまい、保育園に預けられないといった場合に、働く親の代わりに子供を預かり、ケアすること。

第2部 (5限)
○パネルディスカッション
内定者の先輩の話を聞いてみよう!

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(注)
・法学会=法学部の学生教員等により構成される団体。研究と教育の充実を果たす目的を持つ
http://www.law.osaka-cu.ac.jp/hogakkai.htm
・ゼミ幹事会=法学部の各ゼミから選出された幹事により構成される会
・ワーク・ライフ・バランス=ワーク(仕事)とライフ(仕事以外の生活)を調和させ、性別・年齢を問わず、誰もが働きやすい仕組みをつくること

文責

町田和紀 (Hijicho)


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