『研究と実践、地域と大学・学生をつなぐ場でありたい』
「社会福祉法人野のはな」理事の吉川さんは話す。「社会福祉法人野のはな」は、大阪市立大学学術情報総合センター1階のイタリアンレストラン「野のはなハウス」の経営主体だ。野のはなハウスは様々な顔を持つレストランである。
イタリアンを中心としたレストランであることはもちろん、生活科学部の演習授業とコラボする等の、研究分野とも関わりを持つ。入り口のガラスドアも演習授業の中で生まれたデザインだ。また以前からあった「学生同士や学生と教員が気軽に集い、語れる場がほしい」というニーズに応える場にもなっている。
吉川さんは「地域の居場所にもなればいいいな、と考えています。いろんな分野が交わり何かが生まれるようなプラットフォームにしていくことが目標です。」と話した。
写真=野のはなハウス (野のはなハウス提供)
市大でほっと一息つきたいときにぴったりの空間が、野のはなハウスにはある。程よいリズムのBGMと広々とした空間。店内にはシチュエーションに応じて快適に過ごせるよう、様々な工夫が凝らしてある。例えば1人で気軽に来ることができるよう窓辺の席にはコンセントがあり、OCUNET (学内無料Wi-Fi) が利用できる。少人数でゆっくり話をしたいときは、店内奥のソファ席がぴったりだろう。真ん中にある大きなダイニングテーブルはパーティーでも大活躍だ。野のはなハウスは人数に応じて、貸し切りパーティーでも利用できる。
野のはなハウスは、障がい者 (野のはなでは「利用者」と呼んでいる。以下、利用者) の作業所としての側面も持つ。座席に番号を付け、声かけしたり、動きやすいような工夫がされているので、多様な人々がはたらくことができる。利用者の前田茂さんは「スタッフがとても和気あいあいとしていて、アットホームな職場です。シェフのまかないもおいしい!」と楽しそうに話す。
学術情報総合センターオープン当初から1階のレストランで働く楠木久美子さんは野のはなハウスの内装がとても気に入っていると話す。「お客様からもすごく好評です。開放的でとても落ち着いた空間になっていると思います。おすすめはドルチェセットを食べながらゆったりすることですね。ドルチェはイタリア語でデザートのこと。手作りケーキとフルーツ、ドリンクがついたお得なセットです。」
写真=ドルチェセット (野のはなハウス提供)
10月20日から新メニューも始まった。
シェフの荻田さんによると、前菜を増やし、コース料理を充実させたのだそうだ。石窯で焼き上げた本格派のピザも人気が高い。シェフのおすすめは、お酒 (ワインか生ジョッキ) と本日の前菜3種盛りの「ほろ酔いセット」だ。ごはんを食べるのはもちろん、おつまみをつまみながらお酒を嗜むという、大人な楽しみ方もできるのだ。
写真=ほろ酔いセット (石原写す)
心地よい空間をつくり続けている野のはなハウス。次は何が発表されるのか、今から楽しみだ。みなさんもぜひ足を運んでその心地よさを体感してみてはいかがだろうか。
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