平成27年度4月より休憩時間を延長することが正式に決定したと、本日付でポータルサイトにて告知された。
休憩時間は現行の10分から15分に延長され、それに伴い授業の開始時間と終了時間の一部が変更される。
この決定について、大学関係者に話を伺った。
9:00~10:30 → 8:55~10:25
2限目
10:40~12:10 → 現行通り
昼休み
12:10~13:00 → 現行通り
3限目
13:00~14:30 → 現行通り
4限目
14:40~16:10 → 14:45~16:15
5限目
16:20~17:50 → 16:30~18:00
※本変更は杉本キャンパスのみ
この休憩時間の延長はいつ・どういった過程で決定したのですか
-当初は今年4月にポータルサイト上にて発表した通り、キャンパス内自転車走行規制と併せて休憩時間延長を検討していました。しかし教務委員会からそれに対して、「休憩時間を延長するか否かは学生の勉強する環境を第一に考えるべきであり、自転車走行規制と分けて考えなければならない」との意見が出ました。そのため休憩時間延長の是非については、自転車走行規制と切り離して教育研究評議会 (※注釈) にて話し合われました。そして9月29日の月曜日に決定がなされました。
休憩時間を延長する目的は何ですか
-以前から休憩時間を延長するように各所から要望は出ていました。特に体育の授業時は10分の休憩時間では着替えて移動するのに不十分であるとの指摘を受けていました。休憩時間を延長する第一の目的は、授業時間を十分に確保することです。また障がいのある学生もおり、そういった学生も余裕をもって移動できるように配慮をしているという面も持っています。
休憩時間の延長を決定するに際して学生の意見は考慮したのですか
-1月に実施したアンケートの結果にもあるように、人によって色々な意見があると思います。ただ、休憩時間を10分から15分に延長することに対しては、反対する人はいないのではないかと考えています。しかし問題になってくるのが授業の開始時間、終了時間が前後にずれることであり、あまり変えてしまうとアルバイトなど学生生活にも多大な影響を与えてしまうので、大きな変動がないように考慮しました。先ほど述べたように今回の休憩時間延長を行っても、最大でも10分の変動なので、受容限度範囲内であろうという判断になりました。また2部の学生が在籍しており、2部の授業開始時間と重ならないように考慮しました。
学生の課外活動 (クラブ・サークル活動等) への影響は考慮したのですか
-これも先ほど述べたように5分10分時間をずらすことは、受容限度内であり、課外活動にも特段大きな影響はないだろうという判断です。今回の休憩時間や授業の開始・終了時間の変更については学則や規定などを変えるといった大がかりな手続きを踏んでいるわけでなく、批判や要望がもしあれば休憩時間や授業の開始・終了時間について再来年度以降さらに修正する可能性もあります。
From Editor
これまで授業の開始時刻の変更はあったが、休憩時間の長さが変更されるのは1949年に新制大阪市立大学が発足して以来初めてのことだという。休憩時間が10分から15分に延長されることで教室間の移動等に時間的なゆとりが生まれることが期待される。また、当初異論が噴出していたキャンパス内自転車走行規制の一環として休憩時間延長を検討するのではなく、学生の学習環境の改善を目的に休憩時間延長を検討したという大学側の方針転換は評価すべき点であろう。
しかし学生の意見や声を十分に聴いているのだろうかという点で疑問が残る。たしかに授業開始・終了時刻が5分10分ずれることは数字上は大きな変更ではないのかもしれないが、その5分10分前後にずれることで、列車の乗継やアルバイトのシフトなどその数字以上の影響を被る学生もいるだろう。
授業開始・終了時間の変更は学生にも大きく関わる事項なので、どんなに些細な変更であってもより広く学生の意見にも耳を傾ける必要があるのではないだろうか。
※注釈 教育研究評議会:教育、研究にかかわる事項の審議を行う機関
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/corporation/organization#kenkyuu
https://www.portal.osaka-cu.ac.jp/ja/news/gakuseishien/6r38x2
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文責
町田和紀 (Hijicho)
> また、当初異論が噴出していたキャンパス内自転車走行規制の一環として休憩時間延長を検討するのではなく、学生の学習環境の改善を目的に休憩時間延長を検討したという大学側の方針転換は評価すべき点であろう。
10月14日に行われた某研究科の主任会では,「キャンパス内自転車走行規制」を実施したことを受けての授業時間変更であるとの説明が行われたと聞いています.大学当局が本来の意図を隠し,相手に応じてその場しのぎの説明を行っていることを懸念しています.
今回の「自転車走行規制」強行は,2011年秋の「自転車登録制」強行問題,今年度から急に目立つようになった学生を威圧する警告表現,などともリンクする問題です.大学当局の暴走に対し,おかしいものはおかしいと,効果ある形で主張されることを期待しています.