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第13回 あさかで祭り開催 この指とまれ!


来る10月12日(日) 、市大近くの浅香中央公園プロムナード水上ステージ周辺で『第13回あさかで祭り』が開催される。なお、雨天時は市民交流センターすみよし南で行われる予定だ。

当日のプログラムは以下の通りとなっている。

10:30 オープニング

◆浅香太鼓教室・民族学級

11:00 バザー開始
11:15 誰でもステージ

◆市大応援団

◆市大アカペラサークルAccord

◆河内音頭

◆飛び入り

13:00 浅香太鼓集団「獅子」
13:30 ビンゴ大会
14:00 終了予定

 

浅香周辺の地域に関わる団体や人々が様々なステージを繰り広げたりバザーを出店したりするなど、地域密着型の祭りながら様々な催し物がある。当日の9時に受付で申し込めば誰でもステージに飛び入り参加することができ、ビンゴ大会では豪華賞品も用意されている。市大からも応援団とアカペラサークルAccordがステージに出場し、部落問題研究会とHijichoがバザーでそれぞれカレーとはしまきを出店する予定だ。会場は市大から徒歩数分と行きやすい場所にあるのでぜひ覗いてみてほしい。

また、あさかで祭り開催にあたって、あさかで祭り実行委員会の木村雅一さんにお話を伺った。

あさかで祭り 木村さん
写真=木村雅一さん (石原写す)

あさかで祭りの見どころは何ですか?

今年で、このあさかで祭りは13回目を迎えます。浅香という地域に浅香中央公園があるからこそ皆が集ってこんな風にお祭ができます。昔は家に風呂がなかったから浅香温泉で皆が顔を合わせることができましたが、今は温泉も営業を停止し、昔よりも人と人が顔を合わせる場が減っています。でも、このグローバル化した世の中でも ”face to face” が大切なのは昔から変わりません。だからこそ、このあさかで祭りをメディアつまり媒体として人と人をつなげ、その輪を広げていく。大人だけでなく地域の子どもたちや市大生も巻き込んで世代を超えた交流ができる、それがあさかで祭りの魅力だと思います。

あさかで祭りが生まれた経緯は?

今年で、このあさかで祭りは13回目を迎えます。あさかで祭りが生まれたのは14年前のことになります。2001年に第1回が開催されましたが、当時この辺りでは祭りらしいものがなく、保育所に通う子どもたちのお母さん方の祭りがほしいという声があがったことから始まりました。今年は神輿はしないことになりましたが、当時は神輿で地域を歩いて回ったんです。最近子どもたちの数が減ってきて祭りの規模が縮小しつつありますが、それでも続いてほしいという声は多いです。実行委員の都合もあって難しい面もありますがなんとか続けていきたいですね。

被差別部落について詳しくお聞かせください。

部落差別という言葉は最近の人には身近な言葉ではないかもしれません。浅香地域は江戸時代にできたえた・ひにんが多く住んでいた場所で、その時から差別がありました。明治になって身分差別撤廃を目指し解放令が布告されましたが、差別は続きました。戦後になっても状況は変化せず、交際や結婚、就職面であからさまな差別がありました。当時、西田辺が終点だった地下鉄御堂筋線が我孫子まで伸びることになり、当然車庫が必要になるわけで浅香地域に目が向きました。すると浅香地域は大阪市立大学と地下鉄車庫、大和川沿いの堤防や河川敷、あびこ大橋に囲まれることになり、部落として立地的にも孤立していったわけです。1960年代から1970年代にかけて、部落に住む当事者がこの現状に異を唱えて市に改善を求め、1987年にようやく甲子園球場約3個分の車庫が撤去されることになりました。実は、今回あさかで祭りのステージに出演する太鼓集団「獅子」は、車庫が撤去され、新しい町づくりの一環として跡地祭りが開催された際にできた団体なんです。当時子どもだったメンバーが太鼓の催し物をしたんですよ。世代を交代しつつ続いてきて、今年で26年目になります。

若い人たちは差別をどう捉えていけばよいのでしょうか?

人権や価値観の違いを尊重する世の中になってきて、今は部落だからといって差別を受けることは以前より少なくなりましたが、差別意識がなくなったわけではありません。何かの拍子に話題に上ることもあります。最近ヘイトスピーチやいじめが加速していて、また世の中に差別の時代が来ているのではないかと思います。他にも解決するべき問題は多いです。これまで世の中は若い人たちが立ち上がって変わってきました。これからもそうです。変えていくのは自分たち一人ひとりです。

また差別や人権という言葉にとらわれて難しいものだと思ってしまうかもしれませんが、それほど特別なことでありません。皆さんの身近な場所にあります。いつの時代も人間関係の中で互いが異なる存在だからこそ生まれたものです。大事なのは自分が他人をどうみるかそして自分をどのように見るかです。人は十人十色だということを認めて、互いの適切な距離感を見つけることです。何事もこれと言い切ることはできないと思います。悩みながら生きてほしいと若い人たちに伝えたいですね。世の中を変えるのは若い力です。あさかで祭りに来る人もみんな違う他人。他人との出会いを大切にしてほしいですね。

ありがとうございました。

文責

 桑原柚 (Hijicho)

【PDF】あさかで祭り チラシ


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