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競技かるた部、新人戦全国制覇


平成26年8月9日・10日の2日間にわたり、滋賀県大津市の近江勧学館にて開催された第21回全日本大学かるた選手権大会の新人戦の部 (個人) において、市大競技かるた部の澁谷健 (しぶやたけし) さん (生・1) が優勝した。本大会には、全国から48大学、582名が参加した。
新人戦での優勝を果たした澁谷さんと、同部部長の窪田里奈さん (生・3) に話を伺った。


競技かるた部1
写真前列左=澁谷さん、前列中央=窪田さん (長澤写す)

競技かるたは、読まれた上の句に対応する下の句の札を取っていき、先に自分の手札がなくなったほうが勝ちとなる競技で、性別、年齢差に囚われず楽しめる。各県のかるた協会が主催する大会では、小学生からお年寄りまで様々な年齢層の人が集う。違う世代の人とも試合を通じて交流できるのは、競技かるたの魅力の一つだ。体格差だけでなく性格の差も試合に大きく影響するので、相手をよく観察して取ることが重要となってくる。

澁谷さんは、小学校~中学校時代は地元の北海道で、読み札が取り札と同じ下の句である「下の句かるた」をしていた。しかし、澁谷さん始め、市大競技かるた部のほとんどの部員は大学に入ってかるたを始めた。

勝利の秘訣は、反省ノートと楽しむこと

澁谷さんに新人戦の感想を尋ねると、びっしりと書かれたノートを見返しながら、そのときの様子を語ってくれた。
「4回戦で、最後にお手つきをしてしまい、一枚対一枚になってしまったときが一番苦しかったですね。準決勝、決勝はのびのびと試合をすることができました。」
ノートには、今までの試合ごとの自分の陣の配置や相手の特徴、反省をまとめているという。「課題が多く、なかなか書くことが減らないです。」その口ぶりからは向上心の高さがうかがえる。
部長の窪田さんは、「彼は努力家です。よく部室で一人取り (※) の練習をしていますよ。」と話す。

公式試合ではA,B,C,Dの級に分かれており、段位が上がるにつれD級からA級へと昇級できる。澁谷さんは、平成26年9月13日に香川県で行われた大会でも、D級での準優勝を果たした。
そんな澁谷さんに競技かるたの魅力を尋ねると、「相手がいて、向き合って勝負できることそれ自体に満足を感じます。勝っても負けても、楽しんでやりたいと思っています。」と述べた。部員の話によると、澁谷さんは試合中でも笑顔を絶やさないそう。「緊張はないですね。真剣な勝負の場なので、笑ってはいけないと思いつつ、楽しいのでつい…」と苦笑した。
今後の目標を尋ねると、「大学在学中にA級に上がりたいです!」と宣言してくれた。

窪田さんに、部としての今後の目標を尋ねたところ、「強豪校が多い中で、市大の競技かるた部は小規模ですが、その中でも個人でも実力を上げてきている選手がいます。団体戦でも一丸となって成果を残していきたいです。先日の大学選手権では、格上の相手を倒した部員もおりベスト16に入ることができました。次回は、もっと実力を上げて全国ベスト4を目指したいですね。あとは、部員みんなで楽しんでかるたをやりたいです!」と意気込みを見せてくれた。
取材中も終始和やかな雰囲気で話してくれた競技かるた部のメンバー。このような部の雰囲気が、個々人の力を高める土壌となっているのかもしれない。今後も全国に市大の名を轟かせてくれそうな競技かるた部に注目である。

※一人取り…競技かるたの練習の一つで、再生機で読み札を流し、一人で取っていくこと。練習方法は他に、素振りや練習試合などがある。

競技かるたの詳しいルールはこちら
http://www.karuta.or.jp/howto/howto1.html

文責

 長澤彩香 (Hijicho)


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