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おもろい学生おりまっせ!◇第3回~コノユビトマレ・吉田成希~


「おもろい学生おりまっせ!」は、大阪市立大学で活動している個性溢れる大学生を取り上げ、紹介していくコーナーです。「大阪市大に存在する興味深い学生の素顔に迫り、大学生同士の興味・関心を誘発させること」をコンセプトにしています。

第3回は、法学部3回生の吉田成希 (よしだしげき) さんに取材させて頂きました。

  

写真=吉田成希さん

「遊び」と「学び」

―大学生活で特に力を入れたことは何ですか?
子ども関連ボランティアサークル「コノユビトマレ」(以下、コノユビ)と無料法律相談所 (以下、法相)ですね。

コノユビは去年の10月に、法相に所属していた仲の良い友達と立ち上げました。もともと子供が好きだということと、なにかボランティア活動をしたいという思いが合わさって、子供に関するボランティアサークルを作ろうという話になりました。

コノユビの主な活動内容は、学童保育に来る小学生との交流会です。「遊び」と「学び」をテーマとして、皆でできる遊びや大学生がいるからこそできる遊び、また四コマ漫画を描いてもらって起承転結を教えたり、英単語を使ったゲームをしたりしてます。現在、大阪市立依羅 (よさみ) 小学校の学童保育「いきいき活動」と、浅香保育園の学童保育「はるかぜ」の2つの施設で活動してます。はるかぜは、保育園を卒園した小学生たちが遊びに来る施設なので、僕らが一緒に遊ぶのは全て小学生ですね。いきいき活動には毎月第1と第3の土曜日にお邪魔していて、徐々に「コノユビの日」として定着させたいと思っています。はるかぜは月に1回です。

―工夫していることや工夫したいことはありますか?
まだできていないことが多いけど、子供たちと接する時は、一人ひとりをよく見るように心掛けてます。例えば、A君にはA君特有の、B君にはB君特有の対応をするという感じで。難しいけど大切なことだと考えてます。それから、決して嘘をつかないこと。作り笑いをせず、ありのままの自分であろうと心掛けてます。

課題もあります。毎回、僕らが考えてきた遊びを10人前後の子供たちとみんなで楽しむというスタイルを取っているんですが、子供たちの反応にはずっと悩まされてます。喜んでいるのか緊張しているのか分からないこともあるし、僕らの企画の他に子供たち自身がやりたいこともあったりして、企画と子供たちの希望のどちらで遊ぶべきなのか悩んだりします。メンバーで話し合った結論としては、もっと企画を練りこんで、子供たちがもっと楽しめるようにしようということになりました。

―どんな人に来てほしい?
メンバーのことを家族と思える人ですね。そもそもメンバー同士で信頼関係がないと、子供を相手にできないんです。子供が好きで、自分の目標を持っていて、相手を思いやれる人。まぁ活動していれば思いやれるように変わってしまうんですが。

個人的にはそこまで大きなサークルにならなくてもいいと思っていて、30人前後の規模が理想かなと思っています。今が21人なので、まだまだメンバー募集中です。

子供のためになりつつも、あくまで僕ら大学生のためであることを忘れずに、大学と地域をつなげる活動をしていきたいです。

写真=銀杏祭で開催したコノユビのイベント

法曹界を覗き見て

―無料法律相談所について聞かせてください。
実は、小6の時からずっと弁護士になりたいという夢を持っていて、市大法学部に入学すると決まった時から法相に所属するつもりでいました。高校の時の塾講師が市大出身で、法相について教えてくれたのがきっかけと言えるかもしれません。ヒアリングとか、必要な技術だとか、弁護士に一番近いことができるのが魅力的でした。実際やっていて楽しかったし、ここでしか得ることのできないこともありました。例えば、相談者が抱えている問題を、自分が大学で勉強したことを活かして解決することができる楽しさや、学んだことがそのまま役に立ったうれしさや実感は、他の文系学部では味わうことができないんじゃないかな、と思います。

得たこととしては、相手のニーズを聞き出す能力や、相談者の問題解決を諦めない根気、また逆に自分のできないことはきっぱり諦める判断力とかですかね。もちろん、学生があやふやなまま回答しないように徹底していますし、バックに法学部の教授が3人控えているので、いざとなったら聞きにいくようにしています。弁護士志望の人はぜひやるべきだと思いますよ。弁護士業務の大変さや楽しさを学べるし、目指す上でかなり参考にできるので。

僕は理不尽なことが大嫌いで、冤罪とか絶対あっちゃいけないと思っています。ただ、検察に入っても中からは変えられないので、それを是正する弁護士になろうと頑張ってきました。

ただ、最近進路について悩んでいます。国家資格を取っても就職先があるか分からないし、司法試験までの勉強は本当に大変なんです。そんな風に考えた結果、弁護士になる夢を諦めて、今は一般就職を視野に入れて活動しています。これでいいのかどうか分かりませんが、もし就活に納得がいかないようであれば、これから2年かけて教職を取って、小学校の先生になろうと思います。自分のやりたいことが何なのか、真剣に考えて答えを出すつもりです。
※追記:2013年3月現在、進路を考え直した吉田成希さんは弁護士になるべく勉強しています。

目立つのが好き!

―趣味はなんですか?
ダンスですね。高校生の時からストリートダンスをはじめて、今は踊りたいときに好きに踊っています。たまに法学部棟の下とかで単独ゲリラライブをしたりしてるんですよ。目立つことが好きなんです。

それから、聞く専門ですが音楽も好きです。一番好きな歌手は高橋優さんで、『福笑い』や『ほんとのきもち』が好きです。生身の人間を歌っている感じが大好きで、特に『福笑い』の1フレーズに「世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」というものがあって、心にぐっと来ます。心の底から笑っているやつに悪いやつなんていないんですよね。元気がないときや悩んでるときによく聞きます。もやもやしてても、それで我に返れたりするんですよ。

ファッションにこだわるのも好きです。『カジカジ』って雑誌のイベントで、「スタコレ」っていうのが年二回くらいあるんですが、大学生になってから毎回行ってるかもしれないです(笑)。スタコレは街のおしゃれさんが写真を撮られにきて、カジカジの編集者さんがその中からグランプリを選ぶ感じです。選ばれるとカジカジに載れるんですが、まだ一回も載ったことないんで載りたいです!自分の好きな服がプロや友人や人に共感してもらえたりすると嬉しいのでチャレンジし続けてます。ちなみに、『SAMURAI』という雑誌には、1回生の夏頃に載せてもらったことがあります。

よく買いに行くのは、南堀江にある「NUTTY」というヴィンテージものを中心に取り扱っているショップで、女の子女の子した服から、男物だとカッチリしながらもかわいい服とかも置いてあります。ただ、若干値段が高めなので、ファッションの一つのアクセントとして重宝してます。シャツが10,000円、靴が15,000円くらいですね。あとは地元 (和歌山) にあるお店とか大手のショップとかで買ってます。

―1回生に戻ったら何がしたい?
英語の勉強をします。人とコミュニケーションを取るツールとして英語を使えるようになって、いろんな人と喋りたいです。就活が終わり次第、英会話スクールに通うつもりです。それと、ダンスをもっと本格的にします。ダンスサークルに入るのもアリですし、ダンス教室に通うのもアリです。人前でちゃんと踊れるレベルにまで上達したいです。

それから、ダブルスクールに通って、弁護士になる為の勉強を始めます。法相での勉強は1回生の時からしてたけど、弁護士になる為の勉強を本格的に始めたのは2回生からだったので、それでは遅かったなと後悔しました。 まぁ自分なりに結構遊んでいたのでいいかなと思っています。ただ、一番充実できてなかった1年だったので、それが悔しいですね。1回生の時は何をやったらいいかっていうイメージが湧かなかったのも原因かもしれません。

―20万円あったらどうしますか?
そうですね…、10万円は就活費用 (スーツや書籍、交通費) に充てて、残りは同期や後輩と飲みに行ったり、最近始めたボルタリングに友達と行くのに使いたいです。一番大事なのは家族や友人など身近な存在だと思っているので、その交遊費にします。

―大切にしている感情は?
「感情」ではないですが、「ありがとう」という言葉を極力口に出すようにしています。やはりちゃんと言わないと伝わらないものもあると思いますから。自分は喜んでるんだよー、だからありがとーってことを伝えたいです。他にも常日頃から「挨拶」は欠かさないよう心掛けています。

―市大生にメッセージを。
今いる友達は、ビジネスパーソンじゃない最後の友達だから、感謝して、本当に信頼できる関係を築いてほしいです。僕にはその人たちがいっぱいいるので。辛い時に本気で泣けるような友達を作って下さい。それから、自分のやりたいことを見つけてほしいです。

From Editor

筆者が彼を知ったのは、昨年7月に企画された東北震災ボランティアのバスツアーでのことだった。明るいキャラクターで礼儀正しく、お茶目な面白い人物である彼は、ムードメーカーとして当時2回生ながら頼りにされていた。

「人」というものを大切に考え、自分に忠実に生きている。そんな印象を持つ彼も今はもう3回生。人生の岐路に立たされ、進路に悩む時期である。

彼がこれからどんな道を選び取るのかは分からないが、たとえどの道を選ぼうと彼ならば彼らしくやっていけるのではないかと思う。家族と友人を大切にしながら生きていく。そんな人物なら、きっと最後まで笑っていられる人生を歩めることだろう。

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文責・写真

新舎洸司 (Hijicho)


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