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三大学連携公開講座「ボラする人・しない人」 ライブカバレッジ


大阪市立大学・大阪府立大学・関西大学による三大学連携公開講座が2月22日に6回目を迎えた。今回のテーマは「ボラする人・しない人」。ボランティア活動を通じて、現代社会で若者が自分自身の可能性と向き合い、自分を社会の中で客観化できる数少ない機会についてディスカッション。Hijichoではこの様子を生中継する。
1ページ:開会のことば・講演「ボランティア活動から何を学ぶか」
2ページ:パネルディスカッション「自己実現ボランティアになっていませんか」
3ページ:パネルディスカッション「ボランティアにどう巻き込むべきか」
4ページ:観覧者の声

ボランティアにどう巻き込むべきか
濱野「悩ましい。学生と交流する場を提供するのが市大のボラカフェ (ボランティアセンター学生スタッフ)。ボランティアやってみたいけどどうすればいいか分からないという人にアプローチしていきたい」

多数派はボランティア活動している人をを突き放して見ていることも、どう考えるか
野崎「巻き込みたいとは思っていない。面白そうなら寄ってくるという人は多い。お祭りの手伝いは、実際にはボランティアだが、言葉を換えれば参加しやすくなることも」
吉田「イベント屋になってしまいませんか」
野崎「イベントが結果的にボランティアに参加したり、イベントをしている人がボランティアしたり、そこでつながるのでは」
「ボランティア活動の様子を掲示で報告。それをきっかけに、何かの折にボランティアセンターを思い出してくれれば。すぐに結果の出ない地道な活動が、大学生のボランティアに対する考えを変えていくのでは」
橋本「大学にボランティア登録すると、ボラセンからボランティア依頼が配信される。しかしほとんどが一回限り。継続させて」

ボランティアにマーケティングは必要か

早瀬「自発性は揮発性。テンションを上げる取り組みがないと、その取り組み熱が下がってしまう。登録して終わりでは続かない。ボランティアは弱いもの。マーケティングも時には必要。敷居を下げるという取り組みは必要。イメージ・情報・揮発性というバリアを取り除いていかなければならない。責任を感じるきっかけがあると、続くようになる」

ボランティア=職業として成立する時代。学生の展開の広さは
会場1「質問:学生が主体的・能動的に活動したいとき、大学は支援してくれるのか。野鳥保護の活動のために活動している。大阪湾や大和川で活動すると危険を伴う。そこに大学は支援しないのか」
吉田「しない。ボランティアは原則自分たちでやるもの。むしろ危ないことはやめなさいと止める。学生のためになる場合はその限りでない。資金を取ってくるのもボランティアの大きな活動の1つ」
早瀬「大学の本来のサポート方法は、お金の専門的な集め方を教えること」

会場2「災害ボランティア (不幸のボランティア) と穴埋めボランティア (幸せのボランティア) に分けるべき。前者は受動的、後者は能動的と分けて考えてもいいのではないか」

会場3「卒業後もボランティアに参加してみたいか」
吉田「コーディネーターとしての経験はマネジメント経験。大学での真剣勝負の経験が、人を大きくするのでは」
安養寺「同意。ミーティングを2時間する。段取りよく低リスクで活動できるかを真剣に議論。他では経験できない。将来役に立つ」
野崎「会社の人事部の、ボランティアの経験をビジネスにしてみたいという言葉にひかれる。社会人として自分の生活にもつなげたい」
吉田「ビジネスも雇用創出という点で社会貢献。マネジメント経験と大学の学びを会社で活かすこともできる。
お金をもらってくるために社長と議論を交わすことも、大きな感動になる」

学生ボランティアの魅力

会場4「学生ボランティアが就活に強いワケ、という言葉に惹かれた。企画をどうやって形にしたか。ボランティアの事業化の方法は」
「ボランティア企画を立ち上げるとき、自分でまず実践して、周囲の共感を得ていくことで実績が増えサポートもお願いできるように」
安養寺「10万人ゴミ拾いという企画を聞いた。上智大学生。最初は、自分を変えたいという思いから新宿で1人でゴミ拾いしていた。1つゴミを拾った勇気が次の行動につなげてくれるという。輪が広がり、現在は10万人規模へ」
橋本「(1)大人と対等に扱われる、(2)教職員の話が聞ける、(3)考えを発表する能力がつく。ボラセンは必要不可欠」
渡邊「ボランティアにこだわらなくてもいい。活動を通じて様々なことを知れたが、ボランティアでしか得られないことは分からない」
濱野「他のサークルと違って、市民・行政官と協働する機会が多い。就活に強いかどうかは分からないが、何が得られたかは大事。いままで不透明だった自分の将来の像が見えてきたかもしれない。ボランティア企画をやるのに必要なのは賛同者を集めること。集められたら達成感がある。勉強ではなかなか得られないので、現在の自分は恵まれている」
野崎「ボランティアをしているからといって就職に強いわけではない。有償ボランティア (不幸をきっかけとするボランティア) も。実際の社会で起きている問題を目にすることができる機会。是非参加して」

早瀬「ボランティア活動は、かつては就活において危険分子だった。現在はマイナスにはならないが、プラスのただ一部。不幸産業と表現したのは、活動の先に不幸があったから謙虚になれという意味で用いた。しかし現実には不幸産業ではない場合もある。被災者が大きな夢や希望を持っていることも多い。彼らと接したときに世界観や価値観は変わるだろう。ボランティアと有給スタッフが協働するのはNPOだけで、彼らを結びつけるノウハウを持っている」

吉田「ボランティア活動をマネジメントしてきた学生は、無償でも有償でも人を動かす力、答えのない問題を考える力を身につけている。
きっと社会人になっても役に立つだろう」

(16:15終了)

文責

加賀友基 (Hijicho)


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