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「想像超えるプレー間近で」 セレッソサポーターリーダーに聞く


「目の前のすぐ手の届きそうな場所で、想像を超えるプレーをしてくれるチーム。サポーターは皆そう言うでしょうね」—セレッソ大阪サポーターリーダーの土岐雅人 (とき・まさと) さんはこう語る。


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写真=土岐雅人さん (島田写す)

セレッソ大阪は、ヤンマーディーゼルサッカー部を前身として1994年にJリーグに昇格したプロサッカーチーム。大阪市東住吉区長居公園にある「キンチョウスタジアム」をホームスタジアムとし、2011年現在J1 (Jリーグ・ディビジョン・1) に属している。Hijichoでは、セレッソ大阪のサポーターリーダーの土岐さんに、セレッソ大阪とサッカー観戦の魅力を伺った。(聞き手:島田隼人)

セレッソ大阪を観戦する魅力

数あるサッカーチームの中で、セレッソ大阪の魅力を教えてください。
「選手の年齢層が若いことですね。若い選手がユース (U-18) から出てきて、チームが活気づいています。香川真司 (かがわ・しんじ) 選手は当時高校2年生でセレッソとプロ契約しましたし、乾貴士 (いぬい・たかし) 選手も20歳でセレッソに移籍しています。多くの優秀な選手が育って、五輪候補も出るんだけど、みんな力をつけると他に移っちゃうんですよね。」

キンチョウスタジアムでの観戦の魅力は。
「併設の長居スタジアムに比べて、キンチョウの方がサッカー観戦は楽しめると思います。長居スタジアムは広くてフィールド全体が見渡せるので『サッカーの試合を観ている』という感じはするけど、なんせスタンドから選手までが遠い。キンチョウは長居スタジアムに比べれば小さいけど、近くて臨場感がある。ボールを蹴る音も、選手の出す声も、観客に届く。これは他のスタジアムや、ましてテレビではなかなか味わえない感動ですね。」



写真=キンチョウスタジアムでの試合時の観客席 (土岐さん提供)

テレビだと分からないこともありますか。
「テレビはボールを映しているから、プレーの中心はよく見えますよね。でもそのプレーの前にはボールを持っていない選手が必死に走ってきたり、選手同士の声の掛け合いがある。この違いはやっぱり一度スタジアムで観てもらわないと分からないものですよ。」

初めての観戦は「メインホーム自由席中段」で

初めて観戦に行くときは、どこに座ればいいですか。
メインホーム自由席がおすすめです。私たちはいつもゴール裏で応援していて、その応援もよく聞こえるし、値段も手頃。角だからフィールド全体は見えにくいけど、中段くらいなら激しい応援隊にも囲まれないし、間近のプレーの臨場感も伝わるから、初めての観戦にはちょうどいいかもしれませんね。ちなみに私たちのいるゴール裏は、よそのスタジアムと比べてゴールまでの距離が本当に近い。スタジアムを作るときにサポーター側とクラブ側で交渉があったようです。『フィールドに飛び込まないようにするから頼む』って。その代わりアウェー側のゴール裏は、距離がこっちの3倍くらいはあるからかわいそうですね(笑)。」

開門からキックオフまで2時間。いつ行けばいいのでしょう。
「試合の日はスタジアムの周りにお店が出るし、お祭りのような雰囲気です。チームキャラクターのロビーの着ぐるみがいたり。」

着ぐるみ?
「着ぐるみじゃない、オオカミです。オオカミ。あとはヤン坊やマー坊もいたり。お店で軽くご飯を食べて、キックオフの45分前くらいにスタンドに入ってみるといいですね。その頃にゴールキーパーが練習を始めて、応援もそこから始まるんです。」

応援にはどんな格好で行けばいいですか。
「いきなりユニフォームは難しいですから、普段着でいいですよ。スタジアムのオフィシャルショップで売られているタオルマフラーさえ持っていれば、応援のときに困らないと思います。選手がゴールを決めたり、ここ一番で応援するときに、サポーターみんなでタオルを掲げますからね。応援の仕方は熱心なサポーターに合わせていれば大丈夫です。」

サポーターには家族連れも

サポーターにはどんな人が多いのでしょうか。
「ヤンキーみたいな人は少ないですよ(笑)。セレッソのサポーターは年齢層が高く、どちらかというと大人しい。家族連れも多いですし、カップルも多いです。サポーター同士でカップルになって、結婚して、子供に「さくら」(セレッソ大阪のロゴ) と名付けた人もいます。言葉もよく分かっていない小さい子が『セレッソー』って口にしているのを見るとかわいらしいなーって思います。」

サポーターのあたたかさが生み出すつながり

また、同じくセレッソ大阪のサポーターの1人である大久保博 (おおくぼ・ひろし) さんにもお話を伺うことができた。(聞き手:島田隼人)

セレッソのファン歴は。
「7~8年じゃないですかね。僕が退職した後、家でボーっとしている時間が多くならないようにということで、もともとセレッソのファンだった娘に連れられて、一緒に観戦しに行ったのがきっかけです。それからは、ホーム・アウェーを問わず、欠かさず試合を観に行っています。それによって、いろいろな人との出会いもあり、スタッフの方や応援している若い子たちとも親密になれました。皆、気さくに声をかけてきてくれます。サッカーを見に行くようになっていなかったら、今の自分はなかったでしょうね。」

大久保さんの考えるセレッソ大阪の魅力とは。
「サポーターと選手やスタッフとの距離が近く、アットホームな雰囲気というところですかね。どのサポーターに聞いてもたいてい同じことを言うと思います。というのも、僕は試合で相手をけなすような応援は嫌いなんです。相手があってこそ試合ができますからね。アウェーに行ったとき、他のチームに態度が冷たいところがあるように感じるけれども、セレッソではそういう人は見たことないですね。セレッソのサポーターはあたたかい人が多いという印象です。」

サッカーを通じて得た出会いはサッカー以外でも活かせましたか。
「サッカーを観に行くことが、地域へと出ていく行動を起こすきっかけにはなりましたね。週に2回、多い時は3回行けるからね。」

サッカーの魅力は。
「これはサッカーに限らず、スポーツ全般に言えることだと思いますが、目的が同じなので、試合を観に来る人と人とがつながって、一体感が生まれるところでしょうね。震災の時にも、いろいろなスポーツ団体が支援を行いましたしね。スポーツというのは、個々の形は違えども皆に貢献し得るものでもあるのだと思います。」

文責

加賀友基 (Hijicho)
島田隼人 (Hijicho)


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