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学生の力は無限大 フォーラムディスカッション開催


6月24日(金曜日)、生活科学部の「QOLプロモーター公開演習」に、学生メディア団体Hijichoが登場した。そして授業の一環として、イベント「震災を考えて大学と地域を“つなげる”フォーラムディスカッション」が実施された。今回HijichoのフォーラムディスカッションをQOLプロモーター演習とコラボレーションする事に快く耳を傾けてくださり、迅速で適切なアドバイスをしていただいた西川先生(生活科学部)には深く感謝の意を表したい。

防災の専門家も参加

本学の副学長でもある宮野氏の地域防災に関するお話では、日頃からの地域交流が重要であるという話や、他人を守るために個々が防災の知識を理解しておく必要があるという話があり、参加者は真剣に耳を傾けていた。

地域交流には学生だけでなく大学当局も

その後の学生からのお話では、ボランティアセンター学生スタッフ代表の脇川さんが地域交流の重要性と、そのための具体的な課題(現状や問題点など)を演説した。地域交流とボランティアは密接な関係があり、どちらも重要である。大学の機関であるボランティアセンターが、それらを発展させていくためにもっと広く躍動してもよいはずであるが、実際にその一歩を踏み出せていないのには学生と大学当局との間に存在する障害が原因のようだ。(ここではその内容は省略。)会場全体は脇川さんの主張に共感しており、地域交流には学生が動くだけではなく大学当局も一緒に協力して動かなければならないことは間違いないようだ。


40名以上が来場

どのような交流が可能か意見交換

本イベントの目的は大学と地域の交流の重要性を認識したうえで、どのような交流ができるか具体的な案を出すことである。当日は6グループに分かれてそれぞれのグループから様々な案が出た。

実際に挙げられた地域交流の具体案

・自転車に乗って地域をパトロールする。地域の方からお話を聞けたり、防犯などに役に立つ。
・プロサッカー選手をよんで、スポーツ教室、試合などを行う。また、コンサートなども。
・大学の近くの飲食店のメニューを学食に導入する。また、おしゃれなカフェなどが大学の近くにあれば行きやすい。
・市大体操を創作する。地域の人に大学に来てもらって体操をする。
・バーベキュー、石窯つくりなどを地域と大学が協力してやっていく。定期的な夕食会があると良い。
・町内会には、下宿生は入っていない。入る必要があるのでは。
・あいさつ運動をしよう。朝会った人、散歩をしている人など。
・町探検をしよう。周辺の町にある様々な店に行ってみて、紹介していく。
・大学の中で植物を育てる。一回限りで終わらないところがよい。学生と地域の方々が長い間関われる。

立ち上がれ市大生

学生メディア団体Hijichoは、今回出た案がひとつでも再現されるように、今後もいっそう地域との交流を積極的に行っていくつもりだ。そのためには、これまでその実現を阻んできた様々な障害を壊していかなければならない。

学生の真意を実現する上で

もちろんここでいう障害というのは一概に決められるものではない。大学に存在する、多すぎるルールであったり、ルールが多すぎるという事それ自体であったり、大学全体の体質であったり、様々である。 イベントをひとつ企画するにあたっても様々な障害が発生する。そのひとつが「時間」である。例えば、企画書が学生担当部長に届くまでに時間がかかり過ぎる。役所に見られるような縦割りの組織づくりがが邪魔しているからであろう。学生の真意を、ただ一人の仲介人によって消滅させられることなく、直接届けることが出来るような仕組みが必要である。

学生の力は無限大

大学と地域を“つなげる”と言うが、大学とは学生である。学生と地域がつながり、盛り上がることが、大学当局にとってもその本分を全うすることになるはずである。大学が学生を信頼し、学生を自由に泳がせることが重要であると私は思う。 様々な立場の方が同じフィールドで気楽に話し合う場を提供できた今回のイベントを機に、各所で進展があることを望んでいる。参加した学生たちは、「学生の力は無限大の可能性を秘めている」という事を知り、次はその可能性を実現していこうと心中で決意したはずである。熱い想いをもった学生たちの躍動の日は近い。Hijichoは今後も地域とのつながりを強めていきたい。そして広げていくつもりだ。

集計したアイデアについて

今回のフォーラムディスカッションでは受付で大きな紙を配布し、参加者各位に自身の案を書いていただき、その上でディスカッションに臨んでもらった。案を書いた紙を周りの人に見せながら話してもらうことで、より分かりやすくしようという工夫である。プロジェクトチームは、フォーラムディスカッション終了後にこの用紙を回収して参加者の皆さんの意見を拝見させていただいた。当日発表されることはなかったが、様々なユニークな案があったのでご紹介したい。

発表には至らなかったが独創的な交流案

・OCU48をつくろう。このOCU48は各学部から数人選出され、地元&市大の広報を担う、いわゆる地域密着型アイドルである。OOCU48の存在自体が話題づくりになると考えられる。
・避難所生活体験。地域の住民、学生が体育館で実際に避難所生活をシミュレーションしてみる。
・杉本町をにぎやかな学生街にするプロジェクト通称:SNIP
・小中学生向け学習・遊びサポーターボランティアの創設

どれも独創的な案ばかりだ。これらの案は、議論がいかに充実したものだったのかを物語っている。フォーラムディスカッション、それはまさに円卓に集いし者達のcreativityの 炸裂だったのではないだろうか。Hijichoでは、このような案の一つ一つを拾い上げ検討していきたい。そして実現に向けて前進していく。そう、Hijichoは未来を切り開くのだ。

楽しいからこそ生まれた案の数々

参加者には本フォーラムディスカッションに関するアンケートも書いていただいた。アンケートの内容は「本日の感想、考えたことなどについてどうぞご自由にお書きください」というシンプルな内容にした。以下がその回答と考察である。

高く評価してくださった回答が多かった

・意識の高い人がたくさんいて刺激になりました
・楽しそうな案がいっぱいあったので実現できたらいいなと思います
・今日は良いフォーラムでした。学生から地域を愛そうという発想が出たのが素晴らしい
・呼んでいただいてありがとうございます。ホント楽しかったです。こういうことをやり続けたら、きっと面白いことになりますね

アンケートでは「楽しかった」という感想が目立つ。「楽しい」場でだからこそ、すぐれた案が生まれるのだ。そのような場を築くことができたのは、プロジェクトチームとして誇りである。

改善、そして持続こそが重要

また、「こういうフォーラム何度か出来れば」、「今日のフォーラムをきっかけにしてこれからも取り組みを継続させていきたいと思う」など、フォーラムディスカッションの次回開催を望む声も多かった。一回限りにしてはならないと思う。そう、フォーラムディスカッションは持続してこそ意味のあるイベントである。このような地域と大学を結ぶ場が、真の「つながり」を作り出すのである。
ただ、「討論の時間をもう少しとってほしかったです。せっかくいい意見が出かけたのに時間がないから議論につながらなかったものですから」など、グループディスカッションの時間が短いという意見もいくつかあった。このような問題は十分に検討し、次に生かしていかなければならない。

様々なユニークな案を出すことができ、参加者の高い評価も得た第1回フォーラムディスカッション。我々Hijichoは、第2回の開催も検討していきたい。住吉区に巻き起こった地域交流の芽生えを、ここで終わらせてはならない。

文責

中野寛之 (Hijicho)
鶴木貴詩 (Hijicho)

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「大学と地域を “つなげる”フォーラムディスカッション」(http://hijicho.com/?page_id=361)

お知らせ

今年11月3日 (予定) に開催される「大阪市立大学ホームカミングデー企画 タウンミーティング (仮称)」にHijichoが協力。第2回フォーラムディスカッションを開催します。詳しくは次号 (10月発行) または「Hijicho Web」にて随時ご案内いたします。(変更になる場合があります)

(10月22日) 追記開催を見送ることになりました。関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。


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