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国際協働演習 ランゲージ・テーブル 参加学生にインタビュー


 皆さんは「国際交流」と聞いてどんなイメージを持つだろうか。コロナで機会が減った? 英語が不安? 何だか難しそう?

 大阪公立大学には、ICT(情報通信技術)を駆使して海外学生と協働する「COIL(コイル)」という取り組みがある。COILでは、どのようにしてICTを海外交流に役立てているのだろうか。COIL推進室の先生と活動に参加する学生を取材した。

 今回は学生インタビューをお届けする。

 

※COIL型教育について先生に取材した記事はこちら! 

国際交流の一歩を踏み出そう!大阪公立大学のCOIL型教育とは?① 

国際交流の一歩を踏み出そう!大阪公立大学のCOIL型教育とは?② 

 

商学部3回生 近藤佳奈さん

・2021年度後期に国際協働演習を履修

・2021年10月からランゲージ・テーブルに参加。現在も活動を続けている。

☆国際協働演習について

――国際協働演習を履修した理由は何ですか。

 ランゲージテーブルに参加し始めた頃に、先生に勧められたことがきっかけでした。そのときちょうど「英語に触れたい、外国の学生と関わっていろんな文化に触れたい。」と思っていたので、履修を決めました。

 先生から、国際協働演習では社会課題に取り組むと伺って、その内容にも惹かれました。私は、副専攻で人権問題について学んでいるので、海外学生の視点を取り入れながら意見交換が出来る良い機会だと思いました。

 

――どのような社会問題を取り扱いましたか。

 私のグループでは、Family Issues(家族に関する問題)、具体的には性別役割分業について取り組みました。日本における性別役割分業の現状を分析することに始まり、課題や解決方法について考えました。

 

――どのような人が多く参加していましたか。

 5人と少人数だったのですが、そのうち3人がランゲージ・テーブルの参加者でした。英語学習に意欲的で、授業に一生懸命取り組む学生が多かったです。

 

――国際協働演習をおすすめしたい学生もそういった方ですか。

 そうですね。積極的に調べたり、外国の学生と意見交換をしたり、そういったことをしたい学生にぴったりだと思います。

 

――外国の学生との交流で一番印象に残ったことは何ですか。

 とりとめの無いことなんですけど…。最初の授業で1人1枚スライドを作って、自分が好きなことを発表したんです。そこで私が「チーズが好きです。」と言ったら、あるアメリカの学生が「マッケンチーズ(*)がおすすめだよ。」と教えてくれました。そういう何気ない会話が、すごく嬉しかったですね。

(*) Mac’n Cheese (macaroni and cheeseの略)

 授業では、プレゼンが印象に残っています。アメリカの学生も同じくFamily Issuesをトピックにしていたのですが、その内容は今のアメリカにおける多様な家族の姿を紹介するというものでした。男性と女性の2人からなる親を持つ家庭以外にも様々な家族を取り扱っていて、日本と異なる点が多く印象に残りました。

 

――国際協働演習に参加して良かったことは何ですか。

 授業のコンセプトにもあるように、異なる文化の視点を取り入れて分析し、批判的な視点を持てたことが良かったです。自文化と他文化を別々に学ぶのではなく、それぞれを学んだ上で自文化の分析に結びつけられるのは、この授業ならではで、とても勉強になりました。

 

――国際交流に興味を持っている学生に何かアドバイスはありますか。

 そうですね。私も英語は全然話せなくて今でも不安なので、(英語を不安に思う)気持ちはよく分かります。ですが、授業ではたくさんサポートしていただけますし、何より多くのことを学べます。英語が全く話せない方でも、興味を持っているなら一歩踏み出して授業を受けてみてほしいです。

 

――専門用語を多く使ったと思うのですが、会話は通じましたか。

 ZOOMを使ったのは2回ほどで、基本的には、テーマを決めて大学・グループごとにディスカッションをして資料を作り、インターネットにアップしてコメントをつけ合いました。そういった形式だったので、すぐに反応できなくても調べる時間がありました。最後のセッションではZOOMを使いましたが、事前に質問や回答を考えておく形式だったので、私の受けた授業では、瞬発的に英語で返す能力はあまり必要ありませんでした。準備する時間があるので、安心してください。

 

 

☆ランゲージ・テーブルについて

――ランゲージ・テーブルに参加した理由は何ですか。

 大学に入学してから、海外の学生と話したり英語を使ったりする機会が減っていると焦りを感じていました。また、「日本語以外の言語で話すことへの苦手意識を克服したい。」「海外の学生と関わりたい。」という思いが強くなっていたので参加を決めました。

 

――参加したのはいつからですか。

 去年(2021年)の10月からです。それまでは必修や学部の英語の授業しか履修していませんでした。

 

――ランゲージ・テーブルで印象に残った事は何ですか。

 たくさんありますが、共通の趣味や同じ好きなものを見つけて盛り上がったことですね。

 

――ランゲージ・テーブルはどのような人におすすめですか。

 これも英語に興味がある方、英語に興味があるけど不安に思っている方におすすめだと思います。相手も日本語を勉強しているので、お互いに外国語を話す緊張感が伝わるんですよね。不安や緊張を共有できるので、お互い安心して学び合えます。

 昨日のランゲージ・テーブルで私が「10年以上英語を勉強しているのに全然話せない。」と言うと、相手の学生が「じゃあ僕は今から日本語で話すから君は英語で喋って。」と言ってくれました。自分たちで「こういうふうに会話しよう。」「こういうふうに勉強しているよ。」といったことを共有することができます。英語に触れたい、海外の学生とコミュニケーションを取りたい、という人なら誰でも参加してほしいです。

 

――国際協働演習、ランゲージ・テーブルでの経験を今後どのように生かしたいですか。

 自分のスキルとして、専門的なこと、特に興味を持っている人権問題について、専門用語も使いながら英語で議論できるようになりたいです。

 

文責

高田百咲(Hijicho)


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