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怪しい?カルト?議員インターンシップ徹底解説!!


 夏休みの2か月間、筆者は議員インターンシップに参加した。名前だけは聞いたことがあっても、実態がどういったものか、詳しく知っている学生は多くはないだろう。

 以下、筆者の体験をもとに議員インターンシップを紹介する。一個人の感想であり、感じ方は人それぞれである。

突然来た謎のDM

 みなさんは「議員インターンシップ」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。私は、大学生になるまでまったく聞いたことが無かったが、TwitterのDMをきっかけに知ることとなった。こういったDMが届いた読者も多いのではないだろうか。

実際に届いたDM

 いきなりこのようなDMが送られてきて、みなさんはどう感じただろうか。私は、正直イラっときた。特に理由はないが、カモにされている気がしたからだ。だが、そうした怒りと同時に、なぜこの人はこんなことをしているんだろう?という疑問が浮かんだ。業者であれば、それは仕事のため、お金のためということがすぐにわかるし、こちらも無視をすればよいだけの話である。しかし今回の場合、送り主は同じ大学の同級生であるらしい。私は、さすがに無視をすることはできず、また議員インターンシップに関してまとまった情報があまりにも少なかったため、〈記事のネタになるかも…?〉という思惑で参加を決意したのだった。

筆者が知っておきたかった情報

➀参加費は、約3万円(筆者が参加した時点)。

 

②その他交通費は自己負担の場合が多い(議員による)。

 

③飲食費のみ出してくれる議員は多い(議員による)。

 

④基本的に何をするかは議員さん次第。

 

⑤時間に余裕がない人にはおすすめできない。

 

⑥本気で学ぶ気があるなら、自らの手で門を叩け。

 

 参加を検討している学生は、最後まで読まなくても上記6点だけは頭に入れておいてほしい。

 

①参加費は、約3万円(筆者が参加した時点)

 まず皆さんに知っておいてほしいことは、「インターンシップ」=「アルバイト」ではないということである。私は、事前情報なしで(質問もせず)飛び込んだので、夏の短期バイト感覚であった。しかし詳細を聞いて、「選考会費(3000円)」をドット・ジェイピー(詳細は後述)に支払わなければならないと判明した。これは、議員さんにインターンシップを受け入れていただけるかどうかを選考してもらうための費用である。そして、選考会にて無事に受け入れていただけることになると、次は「参加費(26000円)」をドット・ジェイピーに対して支払う必要がある。こういった情報を直前まで教えてくれなかった点が、意地悪だなあと感じた。もちろん、こちらから尋ねれば教えてくれたのかもしれないが、アルバイト感覚であった私からすれば、騙された気分になった。しかし、私が100%悪いのである。自分で調べもしなかったし、インターンシップの言葉の意味を理解していなかったのだから。ちなみに、選考会費を払ってから参加費を払うまでのタイミングで辞退することもできる。その場合、選考会費は手数料を除いた金額(2000円ちょっと)が返還される。この参加費を払うまでのタイミングでぜひ本記事を読み直していただきたい。

 

②その他交通費は自己負担の場合が多い(議員による)

 基本的に、インターンシップにて発生する交通費は自己負担である。しかし、国会議員の下で活動する場合、出してくれる議員さんもいるようだ。やはり、国会議員の経済力は凄まじい。

 

③飲食費のみ出してくれる議員さんは多い(議員による)

 インターンシップでは、昼食を挟んで1日活動することも多い。その場合、ほとんどの議員さんが昼食を提供してくれた。だが、後述の通り昼食を提供していただくことに対して非常に申し訳なく感じた。議員さんはそれぞれ「インターンシップ受け入れ費」をドット・ジェイピーに支払っているからだ。つまり、議員さんに対して、受け入れ時だけでなくインターンシップ期間も経済的負担を強いることになる。これは、私の望むインターンシップの形ではない。

 

④基本的に何をするかは議員さん次第

 活動内容は、非常に多岐にわたる。例えば、朝から地元選挙区で立ちながら挨拶したり、ポスターを配ったり、貼らせてもらったり、仲間の議員候補者さんの選挙の応援に行ったり、重要な場所の視察に行ったり、などである。議員さんによっては、雑用だと感じるような仕事ばかりが活動の中心になることもあるだろうし、料理などとても楽しい活動をする場合もある。インターン生の希望を聞いてそれを中心に内容を決める事務所もあれば、最初から決まった内容をこなしていく事務所もある。これは、活動してみないとわからない。自分に合った議員さんの下で活動できるか、「議員ガチャ」である。ちなみに私の場合は大当たりであった。なぜなら、議員さん本人と直接関わることがたくさんできたからだ。私は、議員さん本人と直接関わる機会を重要視した。この点は、所属する議員区分によって変わる。例えば市区町村議会議員や都道府県議会議員の場合、基本的に地元事務所にて活動する。だが、国会議員の場合は東京に議会がある。必然的にインターン生と関わる頻度は低下する。

 

⑤時間に余裕がない人にはおすすめできない

 最初の勧誘で、「部活やバイトと両立ができます!」というように言われるだろう。私はその言葉を信じて失敗した。たしかに可能ではあるが、部活やバイトと並行してインターンシップ活動をすることは、受け入れていただく議員さんに失礼ではないだろうか。議員さんは、それぞれ予定を立てて、忙しい自身の時間を学生に割いてくださる。その際、私用で欠席することが多かったり、最低時間(ドット・ジェイピーにより定められた2か月間で100時間の活動時間)ギリギリで活動したりすることは、やはり議員さんからしてみれば気分は良くないだろう。その議員さんの下で活動すると決めたなら、2か月間は全力でインターンシップ活動に捧げるべきだ。

 

⑥本気で学ぶ気があるなら、自分で門をたたけ

 議員インターンシップに参加して、自分にとってどういった影響があるのか、自身の進路や就活について有利になるのか、そういった点をじっくり考えてほしい。もし、将来議員になりたいのなら、政策争点1つ1つをじっくり考えて、自分の考えに1番近い議員さん、もしくは政党をはっきりさせよう。そして、議員さんの事務所の門を自身で叩くのだ。最初は、厄介払いされるかもしれない。だが、それでもしつこくその議員さんの下へ足繫く通い、「ボランティア」として議員さんを手伝うのだ。議員インターンシップのように2か月間という期間ではなく、秘書になるまで、議員になるまでついていくのだ。実際に、そういった志を持って自らの意志で議員事務所で活動する学生がいた。自分の考えに近い政党があるなら、その政党の青年部会のようなものに入会しよう。また、政党単位で議員インターンシップを行っている場合もある。およそそういった政党や議員個人のインターンシップ活動は、参加費無料であることが多い。

 もし、議員志望でない場合、もう一度自分の将来を考えてみよう。例えば、民間企業で働きたい会社が決まっていて、その会社のインターンシップが開催されている場合は、そちらに参加すべきだろう。公務員志望の学生は、インターンシップなどしている暇があれば、とにかく後悔しないぐらい勉強すべきだろう。

 では、まだ自分の将来を決め切れていない学生なら、議員インターンシップに参加する価値があるだろうか。積極的にインターンシップ活動に参加して、自分の将来を模索するなら大いに価値がある。

ドット・ジェイピーについて

 ドット・ジェイピーというNPO法人がこのような議員インターンシップを主催している。現状の制度では、学生からの参加費と議員さんからの受け入れ費はすべてドット・ジェイピーに流れることになる。公正を期すため財務報告も読んで最終的な評価をしたかったが、筆者の持つ機器では閲覧することができなかった。公式ホームページの活動報告・財務報告のリンクを下に貼っておくので、読者の皆さんは各自で読んでいただきたい。

https://www.dot-jp.or.jp/organization/report

 また、ドット・ジェイピーの活動の主体は学生である。学生はアルバイトではなく、ボランティアとして無償で活動する。こういったインターンシップ活動の勧誘のほか、インターンシップ活動を円滑に進めるための業務を行う。

結局、どのような人がドット・ジェイピーの議員インターンシップに行くべき?

 1.まだ将来の夢が明確に決まっていない人

 2.とにかくあらゆる可能性を模索したい人

 3.お金と時間に余裕があり、特に友達と遊んだりせず、バイトが少ない人

 上記3点に当てはまる人は参加する価値があるだろう。活動自体は、非常に有意義なものが多く、価値のある体験ができる。とにかく楽しいのだ。だが、この議員インターンシップに参加したからといって、就活で特に有利になったりすることはない。なぜなら、約3年間のうちのたった2か月間、お金を払った上で議員のお仕事体験をしたからといって、企業側からすれば何をアピールしたいのかよくわからないからである。

 

 以上、筆者の体験をもとに議員インターンシップを紹介した。あくまでも一個人の感想であり、感じ方は人それぞれである。この情報を客観的に受け取って、議員インターンシップに参加するかどうか、判断してほしい。また、勘違いしてほしくないが私は議員インターンシップに参加したことに後悔していない。参加したからこそ学べたものもあったし、何よりこうして記事にできているからである。最後まで読んでいただいた読者諸君は、この記事の内容はあくまで一個人の体験記であるということを忘れないでほしい。したがって、この記事を引用してNPO法人ドットジェイピーやその学生スタッフさんを批判したりすることは控えていただきたい。

文責

片山翔太(Hijicho)


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