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おもろい学生おりまっせ! ◇第17回~陸上競技部 浅野眞代~


 「おもろい学生おりまっせ!」は、大阪市立大学で活動している個性あふれる大学生を取り上げ、紹介していくコーナーです。「市大に存在する興味深い学生の素顔に迫り、学生同士の興味・関心を誘発させること」をコンセプトにしています。

 皆さんは「競歩」という競技を見たことがあるだろうか。特徴的なフォームで、長いときには数十キロメートルもの距離を歩く競技である。今回の面学ではそんな競歩を専門種目とし、昨年度の関西学生個人選手権では優勝、今年の全日本インカレも出場を決めている浅野眞代さん(文・3年)を取り上げる。

関西学生陸上競技連盟の旗と浅野さん=本人提供

 ――競歩とはどういった競技なのですか?

 ルールを守りながらできるだけ速く歩く競技です。二つのルールがあり、一つはどちらかの足が地面についていなければならないということ、もう一つは足が地面についてから地面に垂直になるまで膝を伸ばしておかなければならないというルールです。このルールを守れなければ注意や警告を受け、三度目の警告で失格となります。

 ――競歩を始めたきっかけを教えてください。

 私は高校で競歩を始めたのですが、それ以前は長距離を専門種目にしていました。怪我が原因で大会の選考会に出場できなくなってしまったので、リハビリも兼ねて出場枠が空いていた競歩に出場したのがきっかけですね。

 ――競歩にはどのような魅力がありますか?

 ルールを守りながら歩くという競技なので技術面がものをいう種目であるということです。体格で劣っていても技術で勝っていれば勝つことができるというのは魅力ですね。

 ――インカレでの目標を教えてください。

 去年もインカレには出場できたのですが15位で、歩き切るのが精一杯でした。なので今年は表彰台を狙っていきたいですね。

 ――浅野さんの競歩においての強みは何でしょうか。

 私は身長も低く、陸上競技におけばあまり恵まれた体格とは言えません。それでも体格の優れた選手と戦うことができているのは技術を磨いてきたことによるのだと思っています。実際に大学での試合では注意や反則をほとんどとられていません。

 ――競歩あるあるを教えてください。

 歩いてみてとよく言われますね。競技中と日常生活での歩き方は違うので日常生活で歩くのが速いというわけではないです。あと、河川敷で自主練をしていると市民ランナーによく出会うのですがそのときに対抗されることが多いです(笑)。

 ――日々気を付けていることはありますか?

 階段を昇り降りする際に骨盤や重心を意識しながら歩いていたりしますね。日々のこのような意識が試合に繋がるのだと思います。

全力で歩く浅野さん=本人提供

 ――趣味などはありますか?

 日々の授業や練習などで忙しいので暇な時が無いですね。もし使えるお金があっても遠征費に使うと思います。競歩の試合などは地方で行われることが多く、遠征で毎年かなりのお金を使ってしまうんです。こう見ると本当に陸上一筋といった感じですね(笑)。

 ――座右の銘は?

 「感謝の気持ちで日本一」という言葉です。これは所属していた高校の陸上競技部のスローガンですね。今でもこの言葉をよく思い出します。

 ――今後競歩という種目はどうなっていくと思いますか?

 競歩という種目の知名度は最近ある程度上がってきたのですが、やはりまだまだ競技人口が少ないというのが現状です。技術面が大きい分、指導者が必要になってくるといった問題があります。ただ、近年の日本人競歩選手が世界的な大会で結果を残しているように、競歩は日本人が世界で戦える競技だと思います。なのでもっと普及させていきたいです。個人的には市民ランナーならぬ市民ウォーカーが出るくらいになると嬉しいですね(笑)。

文責

土屋拓海(Hijicho)


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