五代友厚小伝についての学生座談会
大阪市立大学の創設者、五代友厚。皆さんはどんな人物か知っているだろうか。実は今年、大河ドラマに登場したことで五代友厚が再び注目されている。せっかく市大に通っているのだから、知らないなんてもったいない! 連載「五代友厚をたずねて」では、五代友厚の功績を現役市大生の目線から辿っていく。
第2回となる今回は、8月6日に田中記念館で行われた「『開学の祖 五代友厚小伝』を読んでー著者八木先生を囲んでの学生座談会」について紹介する。
『開学の祖 五代友厚小伝』は、2020年に発刊された『新・五代友厚伝 近代日本の道筋を開いた富国の使徒』のダイジェスト版である。五代の生涯やその功績について、分かりやすく書かれている。特に開拓使官有物払下げ事件については、五代が無実の罪を着せられていることを指摘し、その誤伝を正す必要性を記している。
座談会の様子=有恒会、大西基勝様提供
座談会には、『開学の祖 五代友厚小伝』の著者八木孝昌先生と、学生5名が参加した。小伝の読後感について一人ずつ述べた後、五代の真実を多くの人に知ってもらうアイデアを考えた。最終的な目標は、教科書の訂正である。開拓使官有物払下げ事件に関する五代の記載を正し、濡れ衣から解放したい。そのためには世論の盛り上がり、具体的には学生の過半数の署名が必要だ。話し合いの結果、まずは学生に知ってもらう機会が必要であるという結論に至った。参加した学生は、「今後も活動に参加し、五代の真実を広めたい。」と決意を語った。
座談会参加者=有恒会、大西基勝様提供
文責
赤松みなみ(Hijicho)
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