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クラブよ~いドン!第18回「国際交流団体OGM」


 

「クラブよ~いドン!」は市大で活動するクラブやサークルを取り上げていくコーナーです。「あなたのとなりのあの子が所属しているクラブを詳しく知ろう」をコンセプトにしています。

 

 今回は、国際交流団体OGMを取材した。インタビューを受けていただいたのは、前代表の伊藤美緒さん(文・3年)。団体の魅力から伊藤さん自身のことまで、詳しく伺った。

 

 ――団体名を教えてください。

 正式名称は国際交流団体Osaka City University Global Membersです。よくOGMと呼ばれています。

 

 ――部員数や男女比を教えてください。

 1~3年生までで28人所属しており、3年生が5人、2年生が19人、1年生が4人です。男女比は男性が10人、女性が18人です。兼部している人も多くいる一方、兼部せず執行部で精力的に活動している人もいるなど、様々な活動の仕方が可能です。英会話の初心者と経験者の割合は半々くらいです。 

 

 ――これまで(コロナ前)の活動内容を教えてください。

 主に4つあるのですが、1つ目は定期的にイベントを開催することです。8号館にあるグローバルビレッジで月に1回パーティーを開いたり、English chatといってお昼ご飯を食べながら英会話をしたりします。

 2つ目は、留学生ピックアップというものです。これは留学生が来日したときに関西国際空港に行ってお出迎えするというもので、このような大学外での活動も行っていました。

 3つ目は、国際交流会という毎年2回開かれる大学の国際交流のイベントがあるのですが、その運営のお手伝いをすることです。

  4つ目は、OGMは留学生支援という役割も担っているので、留学生のためのキャンパスツアーの練習です。大学の案内を英語でできるように練習していました。

 

 ――最近の活動内容を教えてください。

 主に3つあります。1つ目は定期イベントが対面でできなくなってしまったので、それらをオンラインで行うことにしました。

 2つ目は、ダアワセンターでお仕事をされている方々とのコラボ活動です。ダアワセンターとは、日本とムスリムの方々の間を取り持つ活動をされている、ジャパンムスリムファウンデーションという邦人団体によって設立された建物のことです。留学生が日本に来られない中、このようにして少しでも国際交流の機会を設けました。基本はオンラインでしたが、一度直接会ってゲームをすることができました。

 3つ目は、帰国して日本に来れなくなってしまった留学生とのオンラインイベントです。夏休み中に「バーチャル世界一周」といって、背景を海外の写真にして、オールイングリッシュで会話するといったイベントを企画しました。私は以前にカンボジアに行ったのですが、その時の思い出を話すなどしてみんなで海外に行った気分になって楽しみました。

オンラインイベントの様子=伊藤さん提供

 ――この団体に入って良かったことは何ですか。

 大学では国際交流や海外の人と話す機会はあまりないと感じていましたが、この団体に入ることでそういった貴重な機会が得られたことです。以前は国際交流は敷居が高いもの、難しそうなものといったイメージがありました。しかし、やってみると意外とそうではなく、気軽にできるものだと感じました。これまで英語を話したことはなかったのですが、英会話が少しできるようになりましたし、発音を褒められることや、海外に初めて行こうと思えたのは、やっぱりこの団体に入ったからなのかなと思います。

 

 ――海外の人たちと話すときに気をつけていることや意識していることはありますか。

 気を付けていることは、相手の出身国のことと日本のことを半分ずつ話すことです。理由は、私自身も相手の国のことを知りたいと思うのと同時に、留学生も日本に興味があって来てくれているので、もっと日本のことを知ってもらいたいからです。自分が聞きたいことばかり聞くのではなく、「日本ではこうなんだよ」といった話もしながら、半々になるように意識しています。

 もう一つは、こちらから質問ばかりするのではなく、相手の話にもしっかり反応したり相槌をうつことです。全然聞き取れないときもありますが、そのときは分からないことをはっきり伝えるなど、コミュニケーションを重視して話すようにしています。

 

 ――国際交流を通して学んだことがあれば教えてください。

 コミュニケーションツールは英語だけじゃないというのは交流するなかで思いました。英語が伝わらなくても画像があれば好きなものを教えあえますし、国際交流は意外と簡単にできるのだと学びました。

 あとは、先程ダアワセンターのお話を少ししたのですが、そこでイスラム教のことを教えてもらうなど、その宗教での決まりごとを学ぶことが多くありました。日本にいるとイスラム教といった宗教はあまり身近ではなく、遠い世界のことのように感じてしまいます。ですが、宗教の違いという壁を越えるのは意外と簡単で、実際に話してみると私たちと変わらない人たちなのだなと感じました。その一方で、日本にはない文化もあり、それに対するリスペクトの気持ちも大事だと学びました。

 

 ――これまで活動してきて一番印象に残っているイベントは何ですか。

 コロナ前の時のイベントも楽しかったですが、代表になってから、いつもと違う状況の中でも工夫して留学生と楽しめたり英語を話す機会を設けたことが印象深いです。夏休みの一か月を使ってバーチャル世界一周をやり切ったときは、参加者の人に良かったと言ってもらうことができたので嬉しかったです。自分で企画したぶん思い入れもあるイベントになりました。

 

 ――自分で企画して活動できるのはOGMならではですね。

 そうですね。少人数で活動しているので、やりたいと言ったことは何でもできます。それがこの団体の特徴でもあると思います。

 

 ――活動の中で一番大変だったことは何ですか。

 個人的なことかもしれませんが、英会話をするうえで恥じらいや自分のプライドを越えられるようになるまでが大変でした。まわりが上手に英語を話せる人が多いなか、うまく話せなくて落ち込んだこともありました。でも、すごく簡単な単語で話してもいいから、英会話を楽しむことを大事にしようと考えればその壁を乗り越えることができました。

 

 ――カンボジアに訪れたことがあるといったお話が出ましたが、他に訪問した国はありますか。

 実はまだカンボジアにしか行ったことがないんです。今年コロナがなければ色々行ってみようとは思っていたんですが……。

 初海外でカンボジアに行った理由は、ボランティアをしたいというのと海外に行きたいというのをどっちも達成しようと思った時、ちょうどカンボジアボランティアというのを見つけたからです。4日間滞在しました。

 

 ――ボランティアではどのようなことをしましたか。

 主に孤児院の子どもたちと一緒に遊びました。英語も伝わらない中、おもちゃや折り紙、塗り絵で遊んだり、一緒にカレーを作ったりしました。孤児院の子どもたちはとってもかわいかったです。

 

 ――団体としての今後の目標を教えてください。

 「留学生支援コンソーシアム大阪」という組織と協力してイベントを行うことを予定しているので、それを頑張るのが新たな目標です。また、コロナでどうなるか分かりませんが、昨年来られなかったぶん今年は留学生の方が多く来る予定なので、コロナ禍の中で留学生をどう支援したり、交流していくのかを考えていくことも目標にしています。

 

 ――最後にひとことお願いします。

 コロナ禍で海外旅行や国際交流を諦めざるを得ない人も多くいると思います。ですが、日本にいても国際交流は可能ですし、日本に住んでいる留学生もいるので、コロナの中でも自分でチャンスを見つけて挑戦してみるといいと思います。その一つの手段としてOGMがあると知ってもらえれば嬉しいです。

 

文責

羽戸さくら(Hijicho)


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