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山本准教授に聞く CE共通テスト攻略法


 College Englishのクラス分けや、CE Ⅰ~Ⅴの成績評価に使われているVERSANT English Test。成績のうちCE Ⅰ、Ⅲでは40%、Ⅱ、Ⅳでは30%がVERSANTの点数となっている。リスニングやスピーキングを苦手としている1、2回生は恐々としているのではないだろうか。本学で実施している英語教育開発センターの山本修准教授にお話を伺った。

インタビューに答える山本修准教授=5月26日、廣瀬瞭汰撮影

 ――なぜCEの共通テストにVERSANTを選んだのですか。

 実際に英語の音声を聞き、それに対して答えたものを自動音声認識システムにより測定するテストは、VERSANT以外にないからです。VERSANTではただ単にリスニングやスピーキングの能力を測るだけではなく、聞こえてきた英文を繰り返す問題などから英作文の力を総合的に測ることができます。また、実務的な面で言うと、採点が早いです。VERSANTはその場ですぐに点数が分かり、時間を短縮できます。さらに、試験の信頼性が高いことも理由の一つです。

 ――VERSANTの採点方式を教えてください。

 解答データはコンピューターが音声認識を行い、採点しています。

 ――どんな問題が出題されますか。

 すべて英語の音声による問題で、Part A~Fの六つの形式の問題に分かれています。

 Part Aは、画面に1番から12番までの英文が表示され、指示された番号の英文を読む問題です。

 Part Bは、聞こえてきた英文をそのまま繰り返す問題です。例えば、“It’s time we left.”と聞こえた場合、“It’s time we left.”と繰り返します。

 Part Cは、質問に対し英語で答える問題です。例えば、“How many days are there in two weeks?”と聞かれた場合、“Fourteen.”や“Fourteen days.”と答えます。

 Part Dは、聞こえた三つの語句をきちんとした文になるように並び替える問題です。例えば、“to the dry cleaners”、“my jacket”、“I took”という三つの語句が聞こえてきたら、“I took my jacket to the dry cleaners.”と答えます。

 Part Eは、1分程度の短い話を30秒程度にまとめ、英語で話す問題です。

 Part Fは、英語の質問に対し自由に答える問題です。

 ――VERSANTで好成績を取るにはどうすればいいですか。

 VERSANTはテスト対策がしづらいです。そのため、英語力をつけることが好成績を取ることにつながります。また、英語教育開発センターにはVERSANTのガイドブックが何冊か置いてあり、読むことができます。

 ――エラーになるとテストを受け直さなければならなくなります。エラーにならないためにはどうすればいいですか。

 エラーが出る人を見ていると、無言のままいることが多かったり、声が小さいことが多いです。VERSANTはコンピューターが採点を行います。そのため無言だと、分からなくて黙っているのか、機械の調子が悪くて音声が届いていないのかが分からず、エラーになります。また、VERSANTは英語を聞き取るプログラムが組まれているため、日本語で答えてもノイズと判断されます。分からなくても、英語で何か答えればエラーは出づらくなります。

 ――VERSANTを欠席した場合、どうすればいいですか。

 欠席者を対象に追加テストを行うので、それを受けてもらうことになります。もし追加テストも休んだ場合は、CEの単位を取得できません。

 今年度前期の追加テストは7月10日、11日の午後6時ごろからの予定です。(注)詳細は後日ポータルサイトや掲示板等で告知される。

 ――VERSANTの結果を知るにはどうすればいいですか。

 総合点のみ一覧で掲示しています。詳しい成績が知りたい場合は、英語教育開発センターに来ればスキルエリア別の点数を教えることができます。

 ――VERSANTを実施せず、普段の成績だけで成績を付ければよいのではと考えている人もいると思うのですが。

 CEはクラス数が多く、教員によって成績の付け方がさまざまです。VERSANTを導入する際、その不公平感をなくしてほしいという学生の声もあったので実施しています。

 ――VERSANTのスコアをCEの成績に組み入れる際、どのように圧縮しているのですか。

 VERSANTは80点満点、最低点は20点、市大生の平均点は33~34点です。VERSANTは総合的な英語力が問われるので、簡単に良い点数が取れないようにできています。実際、50点以上を取る学生は非常に少ないです。成績に組み入れる際は、傾斜をつけて組み入れています。

 ――VERSANTは市大生から「アイドンノーテスト」と呼ばれていますが、いつごろから呼ばれているかご存じですか。

 それはわれわれが言っているわけではないので分かりません。正直、何という呼び方だと思っています。せめて共通テストと呼んでほしいです。難しくて分からない問題が多いので「アイドンノー」と答える人が続出し、気が付けばこの呼び名が定着したと思います。

文責

松岡進之介、廣瀬瞭汰(いずれもHijicho)


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