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BOX総会2015決議書 回答来たる


 2015年7月2日(木)午後6時50分から、810教室にてBOX総会2015が開催された。当日は大阪市立大学の課外活動団体121団体が出席した。BOX協議プロジェクト執行部は決議案を総会に提示し、全て承認された。総会の決議は以下のとおりである。

◆BOXの配分について

有効票 90 (賛成87,反対3)、委任票 31

◆BOXおよびBOX周辺の改善について

有効票 89 (賛成87,反対2)、無効票 1、委任票 31

◆府市大統合に伴うBOX使用への影響について

有効票 88 (賛成87,反対1)、無効票 2、委任票 31

BOX協議プロジェクト執行部は7月7日(火)、学生担当部長不在のため、代理の学生支援課職員に決議書を提出した。

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写真=決議書提出の様子

 9月の学生担当委員会でBOX総会決議書に対する回答が承認され、回答 (BOX総会決議に対する回答書) が返ってきた。内容は以下のとおりである。

1 BOXの配分について

 BOX総会での部室新規配分の推薦のとおり、7月学生担当委員会で部室の新規配分を承認した。

2 BOXおよびBOX周辺の改善について

・破損の修理

 修理の要望があった部室について現場確認し、修繕が必要な個所については、関係先に修繕依頼を順次提出しているところである。

・電力について

 各部室のコンセント回路の容量は、原則として2部室で1回路、ブレーカー容量は20A (アンペア) なので、各部室で使用できる容量は10Aずつとなる。各サークル間で電力容量の把握を行うことができるよう調査を行い、対となる部室を明らかにすることによって、利便性を高めるよう取り組みたい。

 電気容量拡大の要望は、従来に引き続き関係先に要望したが、電源増設工事に多大な費用がかかることに加え、全学的に学舎の整備が検討されており、部室棟の整備の重要性は認識しているが、即時の対応は困難である。今後も検討がなされるよう、関係先に働きかけていきたい。

・水道に関して

 第3・第5・第6合同部室に水道設備がない状況であることは認識している。設計当時の計画では必要のない設備として判断され建築されたものであるため、水道設備を設置するためには、周辺回路から当該建造物まで水道を引くという工事が発生する。それら工事には多大な経費が必要である。

 部室の配置においては、水道などの設備の必要性を勘案し、可能であればサークル間の部室の転換なども検討されたい。

 第7・第8・第9合同部室の水はけが悪い状況は把握している。要望にある排水設備については一部つまりがあるものの機能している。水たまりの原因は地面の水準が低くなっていることである。経年によって土が減少することにより、地表面の水準が排水溝 (口) などよりも低くなってしまっていることが大きな原因である。このことは盛り土を行うなどの対処が必要であるが、経費や手間がかかる対処となるため、予算確保などの必要がある。

 第1合同部室周辺の排水については、側溝の清掃・除草・実生植物の伐採など総合的に取り組む必要があることと、排水溝 (口) などへの排出物の分析が必要なため、今後の取り組みとしたい。

・BOXの周辺環境について (雑草の処理について)

 各合同部室を始め構内の様々な場所に、雑草が多く繁茂している状況は認識している。例年、樹木維持管理の一環で、除草作業を造園業者に委託しているが、予算削減のため、従来と同じ範囲を専門業者に委託できない状況にある。状況改善のため環境保全担当の職員によって、除草作業などを鋭意行っているが、追いついていない状況にある。今後の対処として設置可能な場所については、防草シートを敷設することにより、衛生的な状況を保つことなどを検討している。

 すでに本館地区グラウンドや部室周辺を、一部のクラブ・サークル所属学生が自発的に除草している状況にあり、除草後の雑草を入れるポリ袋を環境保全担当で用意し、配布している。

 委託による除草作業 (旧教養地区合同部室周辺) は今年度1回目の除草を完了し、二回目の計画を策定中である。進行状況によって、着手日が変わることは理解していただきたい。

なお本学においては、文部科学省からの指導により除草剤の使用は禁止されている。

・電波について

 Wi-Fiについては、現在、食堂・学術情報総合センター・自習室等の学生の共有スペースを中心に接続ができるようになっており、今後のエリア拡大について教育環境の整備が優先されるため、各教育棟での接続が検討されている。部室棟は現在、ネットワーク環境が整っておらず、大規模な工事が必要となるため、即時に対応は困難な状況である。引き続き関係部署に働きかけていきたい。

3 府市大統合に伴うBOX使用への影響について

 大学は、本年5月25日に理事長兼学長名で文書「住民投票結果を受けての本学の考え方」を公表した。その中で、「今後の方針等については、改めて設立団体から示されることになると思われますが」とあるように、大学統合については設立団体の判断待ちの状況にある。

これまで新大学をめぐってまとめられた文書中での、課外活動に関する言及は以下の通りである。

①平成25年10月に府・市・府大・市大が取りまとめた『新大学案~新世代の大学~大阪モデル (平成25年10月版) 』の「第3 新大学の教育・研究体制」の中の「1. 教育・研究体制の基本的方針」の「学生支援の強化」では、

・「……課外活動などに対する支援、学生食堂などの厚生施設の充実を図る」

・「なお、キャンパス間の移動手段、学生生活及び課外活動などに関する支援及び強化の具体的な方策は、新大学の細部の設計と共に今後検討・調整する」

と、課外活動を含めた学生支援の強化について触れている。

②平成27年2月に府大・市大が取りまとめた『「新・公立大学」大阪モデル (基本構想) 』の「7 新大学のすがた」の中の「(1) 教育・研究体制 (その5) 」の「☆学生支援」でも、

・「……課外活動に対する支援、学生食堂などの厚生施設の充実を図ります」

・「キャンパス間の移動手段、学生生活及び課外活動に関する支援等の具体的な方策は、新大学の細部の設計とともに、今後検討・調整します」

と、『新大学案』とほぼ同じ内容を記載している。

このように、課外活動支援に関するスタンスは明確であり、設立団体の判断後に検討・調整される際には、学生担当として課外活動支援のあり方について提起したい。

From editor

現在の規約では、決議書の内容に関して学生担当委員会を経て学生担当部長が承認すれば、要望が届く仕組みとなっている。ただし学生担当委員会に学生は参加できない。そのため、要望が大学側に受け入れられない場合も交渉できないという問題がある。BOX総会で得られた学生の総意を持って大学に要望を出したことで、BOXの環境、学生生活はよりよくなるだろう。しかし、今回は完全に我々の要望が通ったわけではない。我々の望むBOXの環境、大学生活を実現するためには学生が常に大学の出来事、決定に関心を持たなければならない。また、学生がルールを守り、周囲に気を配るだけで改善できる点もある。BOXを所有する者として今一度自分たちの行動を考える必要があるだろう。

 

文責

山原怜太朗 (Hijicho)


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