5月23日(土)・24日(日)の2日間にかけて、第124回目となるボート祭が行われた。ボート祭とは、毎年5月に桜ノ宮の大川で開催されるボートレースのことであり、市大生だけでなく一般市民も参加することができるお祭りだ。また、レースだけでなく盛大なセレモニーや各種ステージ企画も用意されており、毎年大きな賑わいを見せている。
両日晴天のもと行われたボート祭。恒例のコンサートバンドによる演奏から始まった開会式では、学長からの挨拶の他、青桃会によるライブアートや、応援団の演舞が行われた。ボート祭の伝統ある歴史を語った西澤学長の言葉の通り、このボート祭は明治22年から続くものである。多くの伝統と歴史を背負い、今年もたくさんの参加者による白熱したレースが展開された。
レースは学部の部、文化系サークルの部、体育会系サークルの部、教職員の部、女子の部、市民の部の6つの部門に分かれており、その他特別レースとして学長レースと学部選抜レースも行われる。少ない練習時間であったにも関わらず、どのレースも大変見ごたえがあり、道行く人も思わず足を止めるほどであった。
Hijichoは今回、ボート祭関係者や参加者の方々にインタビューを行った。
●ボート祭実行委員長 清水雄斗さん (経・3)
―ボート祭を運営する上で、何か苦労したことはありますか?
今年のボート祭実行委員は皆とてもやる気で、良い雰囲気でした。ボート祭を盛り上げるぞという気持ちに溢れており、各々が主体的に動いてくれたので、運営をする上で特に苦労したことはありません。とても和気あいあいとしていましたね。
―今回のボート祭で何か工夫した点はありますか?
今回は出艇数を増やすという目標がありました。なので、ボートを1つ出艇するためには5人必要なところを、3人からでも申し込めるようにしたんです。人数が足りない船はこちらでドッキングして、出艇人数に足りるようにしました。実際この制度を設けたことで参加人数が増えたので、良かったです。
―来年のボート祭はどうあってほしいですか?
来年のことは全く考えていませんね。まずは今、このボート祭を成功させることだけを考えています。こうやって当日を迎えてみると、レースだけでなくステージ企画もそれぞれ頑張っていて、多くの人がボート祭に訪れてくれています。今までやってきたことは無駄じゃなかったんだなと思いました。
●ボート部主将 原田正喜さん (工・4)
―ボート祭当日を迎え、どのような気持ちですか?
とても楽しいです。卒業された先輩や地域の方々が声をかけて下さって、力になってくれるのが嬉しいですね。
―ボート祭を運営するにあたって、何か心掛けていることはありますか?
ボートとはとても奥が深いものです。今朝の練習の時でさえ、新しいことを発見するほどですから。でも、ボート祭に参加して下さった人たちのほとんどは2、3回しかボートを漕ぐ機会がありません。なので、その少ない回数の中でなるべく楽しさが伝わるように心掛けています。
―来年ボート祭を運営する後輩たちに、何か伝えたいことはありますか?
ボート祭は初心を思い出す良い機会だと思います。ボート部としていろんなことをやっていくうちに、どうしてもやらされているように感じてしまう時があります。でも、ボート祭は自分がやりたくてやっているんだということ、勝つためにやっているんだということを思い出させてくれます。そんな機会を大切にしてほしいです。
●ボート部副主将 大石将司さん (法・4)
―ボート祭に対する意気込みを教えて下さい。
ボート部はボート祭では競技に出ず、運営に協力しています。なので、ボート祭が事故なく安全に進むよう心掛けています。また、この前入った25人ほどの1回生もボート祭に参加しているので、コミュニケーションをとれる良い機会になればとも思っています。
―後輩たちに伝えていきたいことは何ですか?
部員からすると、ボート祭の運営はボランティアのようなものです。しかしそれを否定的に取らず、他の応援団や支援課等いろんな方々のありがたみを感じてほしいです。普段お世話になっている方々のことを分かってほしいですね。また、これからも主体的にやっていってほしいと思います。
●青桃会
―どのような思いでライブアートを描かれましたか?
皆さんに楽しんでもらいたいという気持ちで描きました。
―苦労した点は何ですか?
ライブアートを描くメンバーの予定が合わなかったことですね。二週間前から準備を始めていたのですが、なかなか上手く予定を合わせられなくて。また、絵にどう変化をつけるかについて決めるのも大変でした。
―来年の意気込みを教えて下さい。
今年以上のものを作ります!
●応援団 新入生
―今回が初ステージとのことですが、どのような気持ちでしたか?
私たちは応援する身なので、できるだけ多くの人に、大きな声で伝えたいと思いでステージに立ちました。
―今回演舞をするにあたって、何か頑張ったことはありますか?
技術では先輩方に勝つことはできないので、その分笑顔や大きな声は負けないように頑張りました。また、練習時間が少なかったので、自主練等で補えるよう努力しました。
―今後の意気込みを教えて下さい。
応援団はとても伝統ある団体です。その伝統に傷を付けないように、OBさん方の気持ちを背負って活動していきたいです。今の自分に満足することなく、来年はさらによくなるように頑張りたいと思います。
●ラブライ部!
―サークル結成のきっかけは何ですか?
サークル自体は去年の4月に結成しました。去年の銀杏祭が1回目のステージ出演で、今日が2回目になります。『ラブライブ!』というアニメ・ゲームがあるんですが、それが好きなメンバーで集まって立ち上げました。
―ステージ中はどんなことを考えていますか?
一番はキャラクターになりきることです。あとは、キャラクターへの愛を伝えることですね。基本的には皆自分の一番好きなキャラクターを担当しているんですが、一部のキャラクターは取り合いになったりして決まったんですけど (笑)
―今後はどのように活動していきたいですか?
メンバー皆で協力してやっていきたいと思います。機会があれば、どんどん出演していきたいですね。
●文化系サークルの部優勝 アコギ部黒船見習い
―優勝した感想は?
僕たちは一週間前に行われていたボート祭の練習日から予定を空けて、今回のレースに臨みました。結果一番良いタイムを出せて、本当に嬉しいです。
―今回でアコースティックギター部は4連覇とのことですが、レース中どのような気持ちでしたか?
先輩たちの船、『アコギ部二代目黒船2015』は予選敗退してしまいました。なので、一時は連覇の記録がなくなってしまうんじゃないかと不安でした。でも、こうして無事4連覇を果たせて、ホッとしています。
―優勝の決め手は何だと思いますか?
5人全員の気持ちが一つだったことです。どの船よりも熱かったですね!
―優勝賞品 (海遊館ペアチケット×5) の使い道は?
このチケットの有効期限が7/31までなんです。なので、それまでに大事な人が現れるといいなと思います (笑)
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文責
大塚成美 (Hijicho)
写真
亀田誠 (Hijicho)
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