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門限は変わるか? 学生はニーズの具体化を


大阪市立大学の学生は現在の市大の学内立ち入り可能時間に満足しているだろうか。「もっと早くから大学に入れてほしい」「もう少し遅くまで大学を開放してほしい」「24時間開けておいてほしい」そういった声を学生からよく耳にする。今回はそんな市大の学内立ち入り可能時間について企画総務課の方に話を伺った。

現在の学内立ち入り可能時間

まずは現在の市大の学内立ち入り可能時間を確認しよう。

平日 休日
本館地区 8:00~22:00 8:00~22:00
旧教養地区 8:00~22:00 8:00~22:00
理工地区 8:00~23:00 8:00~22:00

*ただし、研究・学業目的で、事前に (前日まで) 担当教員の許可を受けて各学部支援室へ申請があれば、門限を過ぎても大学に残ることが可能である。(休日の利用は終日申請が必要。)
*第2部学生のうち、事前に学生担当部長又はⅡ部サークル協議会の許可を受けて、本館地区の学生ホール、部室、運動場を使用する場合は、23:00まで門限を延長することができる。

以上が現在の学内立入可能時間となっている。研究目的であれば事前申請により門限以降も大学に残ることが可能である。前日までの申請という条件であるが、決して悪くはない条件であるように思われる。

しかし他大学では、門が24時間開放状態 (一部の門)、あるいは開く時間がもう少し早い、といったところが多い。市大の学内立ち入り可能時間は、平成23年度より現在の時間に改善されたとはいえ、依然短いように思われる。ではなぜ市大の学内立ち入り可能時間は現在のようになっているのだろうか。

市大の学内立ち入り可能時間、その理由

市大の学内立ち入り可能時間が現在のようになっている最大の要因は、キャンパスの立地条件である。市大は他大学のようにしっかりとした塀に囲われておらず、比較的侵入が容易である。そのため犯罪が起こる可能性が高い。現に市大では外部の人間によると思われる犯罪や、2012年の5月には市大近くで路上強盗事件も起こっている。大学は学生の安全を考えて学内立ち入り可能時間を現在のように定めている。

また、消費電力の観点も少なからずある。例えば学術情報総合センターの場合、館内すべての空調熱源を1か所で統括しているため、使われていないところにまで無駄な電力が消費されてしまう。それに対して、果たして市大生が遅くまで利用するかといえば、必ずしもそのコストに見合ったニーズがあるかどうかは定かではない。

学内立ち入り可能時間を変えるには

ではどうすれば学内立ち入り可能時間は変わるのだろうか。大学としては、まずは市大生たちが、なぜ学内立ち入り可能時間を変えてほしいのか、ということを具体的にしてほしいということだ。そして大学はそれを会議にかけて審議してくれる。漠然と学内立ち入り時間改善を叫んでいても、事態は改善しない。

市大生はなぜ立ち入り時間を改善したいのだろうかを、今一度考える必要があるだろう。先にも書いたように、研究目的であれば、申請することで大学に残ることは可能である。そうであれば大学生が大学に残るほかの理由の最大の理由は課外活動だろう。しかし課外活動で夜遅くまで残る必要が果たしてあるのか。大学側はそこを知りたがっている。

課外活動だけでなく、個人的に遅くまで残って勉強したいという学生もいるだろう。その他さまざまなニーズがあるように思う。その一つ一つのニーズを具体化し、大学に訴えることが初めの1歩ではないだろうか。

文責

橋本啓佑 (Hijicho)


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