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寄稿連載 ◇ ワシントン大学留学記 (第1回) 〜留学行ってきます!〜


はじめまして。Hijichoさんにて8回連載でコラムを担当させていただくことになりました、商学部の松井としきと申します。私は2010年に大阪市立大学に入学し、2012年度4月より1年間大学を休学して、アメリカ・シアトルにあるワシントン大学に留学します。今回の連載では留学中の生活、アメリカ文化、日本の大学とアメリカの大学の違いなどについて発信していきたいと思っています。私としては、連載を通じて留学の魅力を発信することで、ひとりでも多くの市大生が留学に興味を持ち、あるいは留学にすでに興味があるが、一歩踏み出せない市大生の背中を押すことができればと考えております。

この記事は、松井としきさん (商学部2010年入学) から寄稿していただきました。
彼は2012年4月から1年間ワシントン大学に留学します。
全8回の連載を通して、海外留学についての魅力を伝えていただきます。

さて、第一回の本コラムでは①なぜ留学か②留学までの道のり (資金、英語勉強法など) ③留学先で何をするのか、の3つについて書こうと思います。特に②に関しては、留学を迷われている方が一番気になるところなのではないでしょうか? 笑

①なぜ留学か

どうして一年間休学してアメリカの大学に留学することを決めたのか、ということですがきっかけは高校時代に遡ります。私は高校生のころは、サッカーに明け暮れていたのですが、父に薦められたある本がきっかけで読書にものめり込みます。その本は司馬遼太郎「竜馬がゆく」。幕末に活躍した志士、坂本竜馬が主人公の歴史小説なのですが、この小説をきっかけに「世に棲む日日」「峠」「坂の上の雲」など司馬遼太郎の代表作を読み漁るようになりました。その過程で、自分も将来はこの小説に出てくるような主人公のように大きな事を成し遂げたいという気持ちが強くなりました。これらの作品に登場する主人公たちが若いころにやっていたことの共通点として挙げられるのが「生まれ故郷から離れて勉学や武道などで自分を磨いた」ということです。たとえば高杉晋作などは幕末にあって上海を訪れ、異国の脅威を目の当たりにし、救国の想いを強くしました。やはり若いうちは異郷の地で見聞を広めることが大事なのだと高校の頃に強く感じました。その過程で漠然と「大学に入ったら世界を見てみたい」と感じるようになりました。

そのような思いで市大に入学した私は、国際系学生団体の活動や、バックパック、短期の語学留学などで精力的に海外に出て行きました。ハノイ、デリー、アグラ、シンガポール、ボストン、ニューヨーク…。海外を見ることで視野を広めることもできましたが、一方で自分の小ささに気づくことにもなりました。たとえば私はいままでハノイ大学やハーバード大学、MITといった名門大学の学生さんと交流する機会もあったのですが、満足に英語で議論することすらできない自分がそこにはいました。新興国の名門大の学生は非英語圏であっても自在に英語を操り、毎日必死に勉強して専門知識に磨きをかけています。さらにアメリカの名門大の学生が持つ教養、専門知識の量、それを支える勉強量には目を見張るものがあります。世界各国のハイレベルな学生との交流を通じて、自分の努力の絶対量の少なさやスペックの低さを実感したのです。

それに加えて近年のグローバル化。今後は日本人であっても海外で競争していかなければいけないでしょう。そうなってくると自分にも海外の優秀な人材と伍するだけの英語力、知識が必要になってくるのではないか。そう考えて留学を決意しました。

②留学までの道のり

そのようにして留学を決意した私ですが、具体的にどうやってワシントン大学への切符を手にしたのかについて書いていきます。留学するにあたって一番問題になってくるのは「資金」なのではないかと思います。私の場合は(1)奨学金(2)親族からの借金(3)自己資金、の3つによって処理しました。(1)について。学費の一部を返済義務の無い奨学金で賄いました。奨学金を獲得しようと思えばある程度の英語力が要求されるのですが、具体的な英語勉強法については後述します。(2)について。奨学金だけでは学費をすべて賄うことはできなかったので、残りは親族からの借金に頼りました。(3)について。学費以外の費用はすべて自己負担しました。具体的には現地の生活費、航空券代、保険代、事務手続き費用です。塾講師と飲食店のアルバイトを掛け持ちし、自分でネットビジネスもはじめました。さらに遊びの費用を極力切り詰めることで、結果的にかなりの金額を貯めることができました。

さて、英語勉強法に関してですが、私はネットをフルに活用して英語を勉強しています。本屋に行けば英語教材が溢れていますが、それ以上にネットは教材の宝庫です。たとえば”TED”というサイト。TEDとはカリフォルニアでTEDカンファレンスと呼ばれる講演会を主催している団体なのですが、その講演をネットで無料で視聴できます。学術・エンターテイメント・デザインなど多様な分野で活躍する人物の英語でのスピーチを聴くことで、レベルの高いリスニング力を身につけることができました。YouTubeなどもリスニング教材の宝庫です。私はスティーブ・ジョブズのスタンフォード大卒業式でのスピーチや大前研一氏の英語でのスピーチを何度も聴きました。また”lang-8″というサイトもおすすめです。無料でネイティブに英作文を添削してもらえるサイトです。あとはtwitterも英語学習に使えます。ハーバード・ビジネスレビューやニューヨーク・タイムス、ウォール・ストリート・ジャーナルといったニュースサイトのアカウントをフォローしたり、バラク・オバマやエマ・ワトソンといった著名人もフォローし、日常的に英文に触れる環境を作りました。特に海外系のニュースサイトのアカウントをフォローすることはおすすめです。興味のある記事が流れてくればそれを読むようにしていたので、ある種RSSのような役割を果たしてくれました。

③留学先で何をするか

私は留学にあたって3つの目標を立てました。
(1)英語力の向上(2)専門知識に磨きをかける(3)人間的に成長する。
(1)についてですが、将来英語で外国人と仕事上の交渉をしたり、ハイレベルなディスカッションできるレベルまで持っていきたいと思っています。

(2)についてですが、留学先の大学では英語の勉強のみならず、専門の勉強もします。具体的には、大阪市立大学でも専攻している経営学です。たとえばマーケティングやマネジメント、会計、ファイナンスといった分野を英語で勉強します。英語で専門を勉強するというと、何だか難しそうですが、実際はそれほどハードルの高いものではありません。英語の専門書を読むにしても、あらかじめ日本で勉強した学問領域だと前知識があるため、比較的簡単に読み進めることができます。

(3)についてですが、多様な国籍の人々が集まるアメリカで揉まれることで、視野を広げることができるのではないかと思います。日本では決して味わえない経験を通して人間的に成長できればと思っています。

さて、留学前の振り返りと決意表明のようなものを書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
もっとこんなことを書いてほしい、こんなことが気になる、といった要望がありましたら、筆者のtwitterにでも気軽にリプライいただければと思います。
それでは、よろしくお願いします。

写真=左からパスポート、航空券、入学許可書 (筆者写す)

文責

松井としきさん (商学部2010年入学)

筆者の個人サイト

ブログ「Go out of Japan and return to Japan」
(http://toshimichi1106.blogspot.com/)
Twitter「@toshiki_matsui」
(https://twitter.com/#!/toshiki_matsui)


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