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三大学連携公開講座「ボラする人・しない人」 ライブカバレッジ


大阪市立大学・大阪府立大学・関西大学による三大学連携公開講座が2月22日に6回目を迎えた。今回のテーマは「ボラする人・しない人」。ボランティア活動を通じて、現代社会で若者が自分自身の可能性と向き合い、自分を社会の中で客観化できる数少ない機会についてディスカッション。Hijichoではこの様子を生中継する。
1ページ:開会のことば・講演「ボランティア活動から何を学ぶか」
2ページ:パネルディスカッション「自己実現ボランティアになっていませんか」
3ページ:パネルディスカッション「ボランティアにどう巻き込むべきか」
4ページ:観覧者の声

14:35 – パネルディスカッション


写真=ファシリテータ:吉田順一 (大阪府立大学 21世紀科学研究機構 教授)・早瀬昇 (大阪ボランティア協会常務理事) (筆者写す)


写真=パネラー:(左から) 野崎悠 (大阪市立大学経済学部)、濱野祐香 (同法学部)、渡邊直樹 (大阪府立大学工学部)、橋本侑樹 (同工学部)、安養寺彩夏 (関西大学文学部)、林祐貴 (同文学部) (筆者写す)

吉田「今日の主役は学生。ボランティアを通じて、将来、可能性について発言していってほしい」
野崎「フットワーク軽く、地域のお祭りの実行委員をやる。ボランティア色薄いが、壁を壊していきたい」
濱野「ボランティア=敷居高いものという考えを壊したく、ボランティアセンターで活動」
渡邊「知的障害者が大阪府立大学で学ぶ場でサポート、制度多様性を訴えるボランティア活動も」
橋本「小学校の理科実験準備ボランティア、災害ボランティアに参加」
安養寺「ボランティアを関大生に広めたい」
「マラソンボランティアのイベント等を通じて、市民とも交流」

学生ボランティアとは
早瀬「レインボー協会 (セクシャルマイノリティ) を支援する学生もいて嬉しい。ボランティアをする学生数が増えてきた。ボランティアの敷居を下げる活動に期待」
吉田「オーストリアで合気道をみたとき、先生がインチキを教えていた。ボランティアで正しい武道を教える=国際交流が最初のボランティア」

自己実現ボランティアになっていませんか
濱野「自分が楽しいから続けられる。そのこと自体が知られていない。友人にやってあげることを他の人にも」
野崎「他己満足ボランティアになってきた。自分が幸せになるのは、人のためになっていることを実感したとき」
早瀬「自己の反対は他者やで」
橋本「自己さえも満足できないボランティアもありまして。あるボランティアで栄養専攻の人と一緒になり、肩身狭くポップコーンを作ってた」
「はじめの頃は自己満足かなと思ったりしましたが、楽しいものじゃないと人に勧められない。自分たちから楽しまないと」

吉田「淀川のゴミ拾いボランティア、主催者側としてはやりやすい内容だろうけど、本来は行政がやるべきでは」
安養寺「淀川は毎年きれいになっている。私たちは自己満足ボランティアで、社会にとってはいいと思います」

吉田「社会の役に立っているかどうか、見極め大変。婦人会のボランティア活動を評価する機会があった。太鼓を知的障害の子たちに教え、老人ホームで発表した婦人がいた。観客だったご老人が「こんな人たちが頑張っているなら私たちも頑張らないとね」とこぼす。2つ取り方がある。一体その子たちは何だったのかと」
早瀬「何かすることで社会のどこかが変わる。活動に参加することが自己目的化すると難しい。例えば、災害ボランティアは不幸産業。人の不幸をきっかけにボランティアする。そのことを自分の活動のメインにするのは重大。自分が思い描いていた活動の風景と、実際の活動で直面する風景にギャップがあることが多い」

最近の学生の軽〜いノリ、大きな目的とやっていることにギャップないか
橋本「東日本大震災ボランティアでの話。がれき撤去が一段落した後、そろそろ被災者に接するボランティアになる時期。全国から学生が集まると、深夜になって宴会になってしまう。しかしどこまで被災地支援を考えるか、線引きが大変」
濱野「東日本大震災ボランティアでの話。ボランティアは団結して活動しないといけない。活動前日に翌日の活動内容を知らされたとき、雑草撤去と聞いてモチベーションが上がる気がしなかった。前夜のレクリエーションでメンバー全員のモチベーションを上げるために盛り上げた。当日になると、大阪市立大学のゼッケンをつけて活動して、「ありがとう、お疲れ様」と市民に声かけされるのが励みでした」

会場に震災ボランティアも来ている。実際の活動に目的からズレはなかったか
会場「そんなこと考えなくてもいいのではないか」
濱野「姿勢を汲んで、バスに乗ることに意味がある」
橋本「考えがある程度ないと参加することに意味はないのでは。事前に状況を把握しないと」
濱野「事前調査とは」
橋本「被災者との接し方などをレクチャーする冊子に目を通した。被災地の人は傷ついている。心構えはないと」
吉田「3.11発生直後は人の生死が目の前に広がっていた。阪神大震災では、それを目にして後に自殺する学生がいた。震災ボランティアと学生ボランティアを一緒するのは危険。本来のボランティアに話を戻します。主体的・能動的市民参加がボランティアの原則。」

濱野「最初にボランティアに接する機会は、能動的であり得ないのでは。私はサークルに声をかけられて、後にのっかった。理想は主体的・能動的だと思うが、学生のうちはそれしか無理ではないか」
早瀬「ボランティア活動はやりたがり。だが、自発的にというのは、ボランティア活動を始める上で高い障壁。「Do voluntary.」は訳すると「勝手にしろ」。段取りを設定して、その中でおさまるのは面白くないけど。頼んでくれたらやるのに、という人が大多数。バランスが難しい」

吉田「私が合気道ボランティアを始めたきっかけは、やらざるを得なかったから。だから自分からやった。自分がやったようにさせると考えさせるにはどうすればいいか」

野崎「大阪市立大学のボラセンはノリが軽い。来る人はボランティアがやりたいと言うけど、何をしたいか具体的には分かっていない。その人のモチベーションをいいようにつなげていくには、軽いノリで巻き込んでいくことも大事」
橋本「説明会の案内を受けて行った。きっかけを与えられているのは拭えない。自分からやった気にさせてくれたのは、ボランティアコーディネーターのトークだった」
安養寺「ボラセンに来た時点で自分からなのではないか」


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