マダム鳥子のピーチクパーチクうるさいわね！　今日も悩める雛鳥たちから　その16

　人一倍組織に貢献していると自他共に考えているのに本社の人事部がちゃんと評価してくれません。どうすれば適正に評価してくれるのでしょうか。

鳥かごから放たれた元学生（卒業生）

　前期テストが終わったと思ったら、もう後期の授業が始まったわね。早いものね。ほんと、人生なんてあっという間……。
　ん？　あらあら、ごめんなさい。つい感慨にふけってしまったわ。
　さて！　あなたの悩みは会社の人事の人に評価してもらえない、だったわね。分かるわ、その気持ち。誰だって褒めてもらいたいもの。頑張ってるならなおさらね。突然だけれど、私の知り合いのカラスの話をしてもいいかしら？
　その子はね、恥ずかしい話なんだけど、自分の自慢話をそこら中でしていてね。それはもうおバカさんじゃないかしらってレベルよ。自分の毛並みはこんなに素晴らしいんだ！　美しいんだ！　ってみんなに言いふらしているわ。でもその子のすごいところは、本気で自分がすごいって思っているところなのよ。他の鳥にせせら笑われようが否定されようがなんとも感じないの。ってかそれ以前に聞いてないわ。自分の美しさで頭がいっぱい。間違ってるんじゃないかとか、全く考えてなくてね。もうほとんど病気よ、病気。だけどとっても楽しそうなの。私はダイヤのゆびわさんって呼んでるわ。キラキラすることに夢中。だから、どんな光でもとらえて輝き続けようとするの。
　ふふ、何が言いたいのかって？　あなたはまだまだ足りないの。人の評価を気にしてるうちはヨユーがある証拠。あなたの本気を見せてちょうだい。圧倒的輝きを目指すの。そのキラキラを手に入れたらもう、病みつきよ。人事なんてメじゃないわ。