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教授が語る夢「松本淳准教授」


 本学のさまざまな教授にインタビューを行い、それぞれの夢や思想を伺うことで教授自身のことを追及していくこのコーナー。第13回となる今回は経済学研究科の松本淳教授にお話を伺った。松本教授はゼミに対する情熱が凄いことで経済学部で有名だ。経済学部のゼミは1人の教員に最大12人の学生が付き、論文を読んだり研究内容の発表を行い、最終的には卒業論文を執筆することで専門科目への理解を深める授業である。

松本教授=本学経済学研究棟で4月20日、加藤菜々子撮影

 ――なぜ教員になられたのですか。
 父がもともと大学教授で、私が小学生の頃、よくゼミ合宿に連れて行ってもらっていました。その時、大学生の人たちにかわいがってもらい、大学生を身近な存在に感じました。海での泳ぎ方やスキーの滑り方を教えてくれたりしました。自由に遊んでいるのに小学生にはわからない難しい勉強の話もしていて、小学生の頃の自分からすると大学生はかっこよくて憧れの存在でした。そのようなこともあり、大学3年の就活時に大学生とずっと関わっていられるような仕事に就きたいと思い、大学教員を志望しました。
 ――どのようなことを研究されているのですか。
 主に社会保障制度や租税制度など日本の所得再分配政策について研究しています。しかし研究を進めていくうちに、再分配政策のあり方を考えるにはもっと俯瞰的な観点が必要だと感じました。具体的には、俯瞰的に観察することで新たなコミュニティーや働き方、家族の在り方に関心を持ち、最近は地方に関する調査を行っています。
 ――ゼミにはどのような思いで取り組んでいるのですか。
 私にとって大学生はヒーローだったので、ゼミ生にはかっこいい人間になってほしいです。かっこいい人とは、自分で決めたことに真剣に取り組む人だと思っています。
 また、ゼミ生には主体性や自律性を求めています。一人一人がやるべきことを考えて、それに全力で取り組んでいくというのがベストです。強力な個が集まって全員でチームとして何か一つのものを作っていきたいです。
 さらに、自分たちの考えるべきものを見出すには現場を知ることが大切です。ゼミでの活動は現場を見て、自分たちの責任で進めていってほしいと思っています。
 ――趣味は何ですか。
 趣味はゼミですね(笑)。辞書を引いたら趣味とは「仕事と関係なく、個人が楽しみにしている事柄」だと定義付けされていました。そう思うと、ゼミを仕事だと思ったこともないし、ゼミを仕事だと思っていたらここまで取り組んでいません。
 ――夢は何ですか。
 夢は、日本のどこにもないゼミを作ることです。
 ――大学生にメッセージをお願いします。
 大学生には好きなことを追求してほしいです。人間は他人が決めたことを言われるがままにやって、悪い結果が出たときそれを他人のせいにします。また、いい結果が出続けることはありません。だから、自分で決めたことに責任を持って追求してほしいです。それが一番悔いが少ないと思います。
 何を追求すればいいかわからない人もいると思いますが、気付く時に気付けばいいと思います。焦らず、今という時間を大切に過ごしてほしいと思います。

文責

加藤菜々子(Hijicho)


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