HijichoのLINE公式アカウント
友だち追加数

教科書を飛び出して! 高校生向け模擬授業開講


 4月29日、本学で市大授業が行われた。これは高校生と予備校生を対象に文学部と理学部が模擬授業を行うイベントである。当日の参加者や企画に関わった方々に話を伺った。

 文学部は哲学やドイツ文学、社会学をテーマにした三つの講義を、理学部は数学や宇宙などを取り上げた五つの講義を開講した。

 「生活を彩る分子の世界」と題した光に関する理学部の講義では、手作りの器具を用いた光の実験が行われた。「この分光器で蛍光灯を見てみてください。何色に見えるでしょうか」と教授が呼びかけると高校生や保護者は楽しそうに実験に参加し、「虹色に見える!」「きれい!」と笑顔をみせた。

 地学をテーマにした講義に参加した高校3年の女子生徒は、「話を聞くだけじゃなく実際に石や土を触らせてもらえて楽しかった」と話した。

実験の説明をする講義風景=4月29日、行田美希撮影

 文学部の市大授業の運営は文学部教育促進支援機構の学生が行っている。講義後にはフリートークの場が設けられ、文学部の学生有志が大学での勉強やサークル、アルバイトについてなど参加者の抱く大学生活への不安や疑問に答えた。

 高校3年の女子生徒は、「先輩たちの体験談を聞いて留学への不安が解消できた。さらにこの大学に来たくなった」と笑顔で話していた。

 市大授業の企画リーダーを務め、中心となってフリートークを作り上げた市後恭佳さん(文2)は、「大学は教授や先輩たちとの距離が近い親しみやすい場所。この市大授業を通して高校生に大学を身近なものに感じてもらいたい」と語った。

フリートークの様子=4月29日、丹下舜平撮影

 文学研究科の磐下徹准教授は文学部の市大授業について「文学部を目指す高校生にもそうでない高校生にも、学部の雰囲気や学びを知ってもらえるよい機会だと思っている」と話し、熱心に講義を聞く高校生の姿に満足気だった。また、「高校と違い、大学には教科書の知識にとどまらないより深い学びがある。参加者にはそのことを実感してほしい」と企画の狙いを語った。

文責

行田美希(Hijicho)


関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Hijicho on Twitter

ページ上部へ戻る